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VTuber 2022.06.05

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(5月28日~6月3日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【日本一高級】「オーラがある卵」でTKGしたら激ウマだった|#いとしのきみ

食の話題をメインに活動している、特に卵が大好きなおむらいす食堂。今回は友人から送られてきたという超絶高級卵「いとしのきみ」の食レポを行っています。箔押しの箱にスポンジ入りで厳重に包装された卵、果たしてその味は…?

日本一高級な健康卵の色味や味を、卵の味がわかりやすい卵かけご飯で実食しています。卵のオーラ云々に首をかしげていたふたりも、味ですぐに納得。気になるお値段は…ラストの方で明かされているので、そこもチェックしてみてください。おむらいす食堂ならではの楽しい食レポになっています。

意外な展開に!ミライアカリの下半身診断

ミライアカリは普段割と下ネタ多めですし、オープニングトークで「下の世話!」とか叫ぶので今回の動画もそっち方面なのかと思いきや、老若男女とも観ておくべき、真剣に役にたつ内容でした。産婦人科医YouTuber高橋怜奈を呼び、子宮・卵巣の状態の検査、生理痛などについての話を語ってもらっています。

子宮頸がん検診とはどんなものかなど、器具なども見せながら具体的な方法を一通り解説しています。病気の不安を煽らず、むしろ観ることで安心できるようになる親切な内容です。
子宮関連の話は男性はあまり触れる機会がないですし、女性でもなかなかオープンに言えない内容です。バーチャルなミライアカリと専門家のトーク、という観やすい動画にすることで、新たな若い層にも知ってもらえるであろう貴重な一本です。

DeepFakeとは何か【VRアカデミア】【学術系Vtuber】

近年よくも悪くも話題になる、フェイク画像や動画をAIで作れる技術。この「DeepFake」についてAIについて専門的な発信をしているHALの人工知能にゅ~す!がわかりやすく解説しています。実際に世界には存在しない顔を作れる技術の原型や、一部のアダルト向け動画のAI生成からの技術の発展、今では誰でも簡単に作れてしまうほどになったことなどを、時代を追って詳細に説明しています。ここから起きる問題なども提示されているので、ネットで見られる情報が嘘か本当かを見極める自己防御を身につける上でも、様々な人に知っておいてほしい内容です。

【コラボ】クレア先生×奏みみ 新潟女子旅 前編【お知らせあり】

クレア先生奏みみが新潟に女子二人旅にでかけ、その様子をカメラに収めました。初コラボが遠距離旅行な上にお酒も食べ物もいっぱいということで、終始ハイテンションでワイワイ楽しそう。前編では宝山酒造でお酒を作る工程を見学。実際の歴史ある酒蔵の様子を観ることができます。

後半ではコラボのお酒の味を決めるため、様々な種類のお酒を二人が味わっています。こちらは出てくる日本酒にユニークなものもあるため、普段日本酒を飲まない人でも興味がわくような話題が多め。終始明るいテンションの大人の女性二人旅が、観ていて心地いい動画です。コラボ日本酒がどんなものになるか、今から楽しみです。

【祝動画300本】チーズソースを大量にかけた1㎏の超特大コロッケでお祝いじゃ【VTuber 料理/紫桃あのん】

絵面も調理法もパンチのきいた料理動画をしばしばアップしている紫桃あのん。今回は動画300本記念として、ひき肉、じゃがいも、チーズを300gずつ、玉ねぎを100g用いたチーズかけコロッケという、合計1kg越えの超カロリー料理作りを披露しています。

ボリュームは大爆発していますが、基本的な調理については変わりません。ただしカロリー量は計算するとどえらいことになりそうです。一人で食べるのには極端に多いとは思いますが、これはパーティなどで作って出したら相当もりあがりそうです。なにより、美味しそう!

爆発的カロリー料理から、実験的料理、美味しさ探究など多様な料理に挑戦している紫桃あのん。大胆に見えて、ちゃんとした料理のセオリーを踏まえて作られています。味の感想も率直で、食材も大切にしており、しっかり美味しさがつたわってくるため好感度が高いです。パエリアやグリーンカレーなどの料理を作る配信も行っており、こちらはすぐにでも役立つような内容になっています。

スマホ一台あれば歌ってみたが作れるって本当!?【渡会雲雀】

バーチャルタレントアカデミー(以下・VTA)の渡会雲雀が行ったのは、スマホ一台で「歌ってみた」動画を作る方法の紹介です。「歌ってみた」をやってみたくても、そもそも何から手を付ければいいのか全くわからない、という人でもできるように、どこを押してどうやるか徹頭徹尾全部説明してくれています。

カラオケ音源のダウンロードの仕方から、画面の何をどうすれば録音できるのか、どういう形式で保存すればいいのか、などをひとつひとつ説明してくれています。
渡会雲雀は本当に必要な部分だけをスライドにまとめており、かなり聴きやすい口調で30分以内で紹介しています。この動画のまま試してみたら歌ってみたができる、という講座のような動画になっています。

【飯テロ】北海道!食い倒れツアーで行った11軒紹介します【#パレプロ #香鳴ハノン】

Palette Projectの香鳴ハノンが行った配信は、北海道の食い倒れツアーで実際に行ったお店を11軒紹介する、という豪快な内容。郷土料理に海鮮にラーメンにスイーツと、多彩なお店を紹介しています。

北海道に2泊3日で、ひたすらすすきので11軒以上の食べ歩き。ここまでの量と種類を味わい楽しみ、それを写真を撮って、配信でわんさか紹介。終始楽しそうに話しているのもあり、飯テロ度は極大です。
具体的な料理の内容や味をイメージしやすい言葉でてきぱきと語っており、食レポレベルは非常に高いです。店名も全部出しており、すべて徒歩圏内ということなので、今後北海道に行く人には参考に観てほしい食レポ旅行記配信です。ファンなら、彼女のルートを辿ってみるのも楽しいかもしれません。ただし量はすさまじそうです。

アンチポップ / アザミ #バーチャルマッチング

アザミが以前行っていたバーチャル・マッチングの中から、23歳大学生の「るあ」をテーマにした楽曲がフルMVとして公開されました。
バーチャル・マッチングは6人の女の子をタグ付きイラストで紹介し、その子たちのモチーフソングをショートバージョンで公開、投票してその中からひとりがフルMV化される、というプロジェクトでした。6人の動画はリストにまとめられており、全員の曲のフルバージョンはE.P.として発売されます。サブスク配信も行われています。

架空の子ながらも、実際にいそうな現代女子の本質を突いて曲に仕上げて、さらに解像度をあげていくという今回の企画。他の5人の女の子も曲による解像度がかなり高く、それぞれの人生がリアルに表現されているので、ぜひ視聴してみてください。

Sifar(シファル)『wishes fall』 Music Video 【オリジナル8th 楽曲】

Sifarがアップした新曲は、伸びの良い歌唱力をフル活用するようなエモーショナルな楽曲。コード進行は日本人好みな作りなので、誰もが聴きやすい作品だと思います。心に直球で働きかける曲に、自らの思いを乗せてゆらぎ無く伸びやかに歌うのはとても技術のいることですが、Sifarの歌声はそれを完璧にこなしています。

待ち続けてもきっと叶わない思いもある、けれども思い続けてしまう。安田史生によるメロディと歌詞が普遍的なテーマを持っている上に、歌唱技術に安定感があるため、VTuberソングをあまり知らない人へ勧めるのにもってこいな作品だと思います。

Sifarはライブの生バンド演奏で歌を披露した時の様子も公開しています。等身大の前面ディスプレイと、巨大な背面ディスプレイ、その間に立つ演奏陣という見せ方はVTuberのライブとしてはかなり迫力があります。ジャジーな曲をライブハウスで、生演奏とすぐそこにいるVTuberの声で聴けるというのはかなり魅力的です。

Carnaval des plantes carnivores / 機械猫お嬢様 ft. チョコミントお嬢様 【Vtuber / オリジナル曲】

精力的に音楽活動を行っている葉柳ちぐさが、先週に続き新曲MVをアップしました。シャッフルビートとダブステップを用いたテクニカルな楽曲を、渇望するお嬢様の思いを盛り込んだボーカルが激しく乗りこなします。

蠱惑的なお嬢様の妖しさと、満たされない彼女の疼きが上品かつ攻撃的な歌声で表現された逸品。葉柳ちぐさが培い続けてきた歌唱技術によって、物語性も内包しつつ生み出された作品になっています。
今回の作品は「お嬢様DTMers」に収録されており、BOOTHではフリー版も公開されています。22の多様なお嬢様楽曲が収録されているので、こちらもぜひ聴いてみてください。

【オリジナル曲】モモイロエンコード【MV】(Original Music Video)

チップチューン風の音色が心地いいプラムの新曲は、可愛らしさMAXのキャラクターソング的作品。彼女が普段の配信で毎日を幸せにするために、日々をアップデートをしている様子が表現されており、聴いていて幸せになれる作品です。

ポケモンが大好きだという彼女の性格を織り込んでいる歌詞も素敵です。キュート寄りな声を使って、より明るくハッピーにするような歌唱法で表現したことで、彼女の楽しいチャンネルらしさあふれる作品にしあがっています。

僕が写真を撮る理由 / 月雪まう 【Official MV】

月雪まうの5thシングルは、タイトルのとおり「写真」をテーマにした楽曲。今は動画も簡単に撮れてしまう時代ですが、「写真」にこだわりたい人はきっと多いはず。レンズ越しに見た景色に夢中になった経験がある人の気持ちを代弁してくれるかのような、世界への愛がこもった作品です。
写真を撮ることは過去を残す行為でもありますが、未来へ希望を託すことにもなります。その思いをエモーショナルに、繊細に、一音一音大切にしながら月雪まうは歌っています。

水際エンドロール / 律可【オリジナルMV】

ホロスターズのシンガーソングライター律可の、本人作詞作曲のオリジナル曲がアップされました。情感豊かで、かつ優しくて、そしてセクシーな律可の歌声が存分に発揮されるような大人びたメロディは、爽やかさ強めだった彼の作品の中ではちょっと異色。「だから君に依存しなきゃもう全部が崩壊間近なんだ」「もう少し傍にいてくれないですか 君の声がないと不安なんで」とすがるような歌詞はあまりにも艶めかしく、ドキッとさせられてしまいます。「溺れないように君に飼われたい」という歌詞の、ナイーブでメランコリックな気持ちを表現する歌い方には情感がたっぷり。人間関係のねじれのようなものを感じつつも、つい手を差し伸べたくなる愛らしさがあります。そして最後に入る律可の笑顔に対しては、曲の歌詞を一通りじっくり聴いたあとで、それぞれ受け止めてみてください。律可の魅力が詰まっています。

【紫吹真雪オリジナル曲】Platinum Spica (プラチナスピカ)【歌&ハーモニカ】

紫吹真雪はクロマチックハーモニカ演奏を披露している珍しいVTuber。今回はボーカルとハーモニカ両方を駆使した、オリジナル曲をアップしています。アニメのOPだと言われても納得してしまいそうなクオリティの迫力と物語性があるこの作品は、概要欄によると「何百年もさまよい続けてる、リアルの敵、心の迷いと戦っている」彼女の歌とのこと。その決意と揺るぎなさは、歌声から確実に伝わってきます。

ハーモニカの音色の使い方が非常に巧みで、前半では苦しみの中戦う彼女の思いを増幅させ表現しています。同時に後半では伸びやかに未来への決意と希望を表現する音色になっているのも見事。彼女のクロマチックハーモニカ表現の魅力がとてもよくわかる一本です。

1000年生きてる / 月ノ美兎 cover

以前から、インターネットの歴史の一部になりたいと語っていた月ノ美兎。彼女が歌う「1000年生きている」は、自身のあり方が原曲の価値観にうまく投影されたものになっているかのようでした。1000年後に「インターネットに月ノ美兎というバーチャルな存在がいた」と残る可能性は十分あります。

MVは原曲リスペクトなのですが、元のモチーフは絵画でした。月ノ美兎版はPCディスプレイです。電脳空間の中に存在する彼女はある意味において、データとして絵画のごとく、色褪せることなく残り続けます。淡々としているかのようで、感情の昂りが混ぜ込まれている歌のスタイルは、月ノ美兎がシンガーとしても高い技術を磨き続けている証です。エンターテイナーとして楽しい配信を数多く行っている彼女の動画も、たまにこのMVを思い出すと見え方が変わってきそうです。

【歌ってみた】『絶対小悪魔コーデ』 ano(covered by 魔王トゥルシー)

VEEからデビューしたばかりの魔王トゥルシーが、早速歌ってみた動画でファンを驚かせてくれました。原曲のハイトーンパートを、気持ちよく突き抜ける声で歌いこなしているのが印象的。それでいてしっかりとキュートさとパワフルさを両立させ、自身の芯を堂々と聴かせるような表現力がとても痛快です。
すでに元気なボーカルスタイルでの歌枠も行っており、瞬く間にファンの心をつかんだ魔王トゥルシー。今後のVシンガーとしての活動が楽しみです。

廃墟の国のアリス /covered by シェリン花咲ましろ緑仙メリッサ力一

シェリン・バーガンディ森中花咲ましろ緑仙メリッサ・キンレンカジョー・力一による「廃墟の国のアリス」のカバーは、意外な組み合わせすぎて驚いた人も多いかもしれません。というのも大人数でこういうコラボ歌唱をやったことがなかったり、接点がなかったりする面々もいたからです。

原曲MVには真ん中にアリスがいるのに、この動画ではアリスは不在、というのが主催である森中花咲のこだわりポイント。あえてマッドハッターにジョー・力一ではなくシェリン・バーガンディを配役したり、緑仙をいもむしに据えたことで艶めかしさが格段にアップしたりと、キャラクター性の組み合わせの妙で、ダークファンタジーテイストがぐっと増しました。
それぞれ歌での表現力が高いのみならず、配信者・シンガーとしてのあり方が明確で、歌声も個性的な面々です。全員の味を殺さず、ぴったり調和させた耽美な作品として完成しています。
特にメリッサ・キンレンカにとっては、卒業前の作品のひとつになりました。彼女がにじさんじで歩んだ足跡としても、大切な一本になっています。

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