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VTuber 2021.05.09

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(5月1日~5月7日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

[EN/Português sub]ひとくちよみやま#1「滝行/Waterfall」

読谷山文乃によるショート動画シリーズ「ひとくちよみやま」がスタートしました。Live2Dモデルの読谷山文乃と3Dモデルの読谷山文乃が会話するスタイルで、自分同士のテンポのよいトークがとても楽しい内容です。

お笑い好きならニヤリとできるタイプの、凝った一人漫才のようなコーナー。1分の間における会話濃度が非常に高いのは、もともと彼女がインテリさを持ち合わせているエンターテイナーとして活動してきたゆえの実力かもしれません。ひそかに英語とポルトガル語字幕も最初からついています。

「熊」回では3D読谷山文乃の方が手のリアクションを多く入れているので、動きが多く見ていて楽しいです。インターネットで活動する読書家がインターネットの受け売りをもっともらしく語る、という展開自体が笑えるアイロニーといった趣で楽しめます。

【 #ぽんぽこ24 vol.5】応募CM/昼森やも

つい右下をクリックして、あれ?となった方も多いのでは。昼森やもが「ぽんぽこ24」に応募したCM作品はかなり特殊なマンガ動画。自身は本編に登場せず、おすすめの内容として第三者に語られる、という珍しいスタイルのコマーシャルになっています。この構成力と、しっかり作られたマンガのクオリティは見事。

動画メインのVtuberとして2月から活動している昼森やもは、「漫画家と暮らしているヤモリ」とのこと。ヤモリ愛に満ちた動画の他に、ゲーム実況、歌動画、企画動画と幅広い活動をエンタメ動画で行っているVtuberです。

【鴉黒狐】シャボン玉の音【ぽんぽこ24CM】

ショートアニメーション動画を制作している鴉黒狐。「ぽんぽこ24」のテーマ「熱血」にあわせて作られた作品は、神社で出会った年上の女性との、夏の日のお話。その場面自体に熱血はなく、見えない心の裏に弾けて消えた夢や情熱を匂わせることでより強くキャラクターの思いが印象に残る、エモーショナルな作品です。

ゲームやアニメーションの演出技法を自身の演出技法に混ぜ込みながら、物語のメリハリとキャラクターの魅力、ショートアニメーションならではの余韻を作ることに長けたVtuberです。季節感のある作品が多い中でも、特に幻のごとき夏の描写が非常に秀逸。日本のセンチメンタル、味わってみてください。

[化学×雑学] アルコールについてどこまで知ってる?[#ケミカルよもやま 才媛テス子]

化学、といわれるとちょっと身構えてしまいますが、動画再生するとすぐに「酒うめぇー」なので安心できる、分かりやすいサイエンスを楽しませてくれる才媛テス子。今回はアルコールについての解説。エタノールの構造式なども扱っているので本格的ではあるのですが、そのへんが把握できなくても話を聞いていればアルコール・お酒についてしっかりわかります。化学についてある程度知識のある人なら、より考えを発展させる導入にもなっている作りの動画です。

アナウンサーさんと食レポ対決!実際にコツを聞いてみる!【森遥香アナウンサー】【文野環/野良猫】【にじさんじ】

にじさんじの野良猫・文野環がまた想定外なことをやらかした。「ZIP!」で活躍している森遥香アナウンサーを実写でゲストに呼び、食レポ対決を行いました。相手はレポートに関してはプロです、試合にならないでしょう、と思いきやここで文野環のはちゃめちゃさが炸裂。コンプライアンスの地雷を踏み抜くような地獄めいた時間が繰り広げられます。

文野環はゲストを優しく迎え入れるというスタイルではなく、コラボ相手誰にでもゴリゴリに攻めるので、今回も「やりすぎだよ!」な展開を楽しめます。それをうまくさばける森遥香のムーブが巧みで、ファンもぐいぐい増えていたようです。

文野環は今までもYouTuberゆたぼんや麻雀の多井隆晴プロなどと(時には突発で)コラボするなど、Vtuberの中でもかなり異色の活動を続けている存在。テレビではできないタイプのぶっこみ方を平気でやってくれるあたり、YouTubeというプラットホームをフルに生かしています。また自身が果てしなく気まぐれな「猫」なので、コラボ相手がそれに振り回される「人間」という構図に見えてきてしまうのも、なかなかにバーチャルです。

【#お母さんのチャーハン博覧会】みんなの家のチャーハン見せてください!【にじさんじ/ジョー・力一】

もう企画の時点で膝を打つ。ジョー・力一による視聴者参加企画「お母さんのチャーハン博覧会」は、それぞれの家庭で確実に別レシピになるであろうチャーハン写真を撮影し、紹介していく企画。
家族のチャーハンを見れば、その家の環境がかなりわかるもの。それぞれの家庭の様子や食生活、人間関係までひとつひとつの写真から読み取れます。そのチャーハンをどんな時に、どう作って親が食べさせてくれるのか。ひとつひとつのチャーハンのから見える家庭の様子は、別に特別なドラマがあるわけじゃなくても、だからこそ見ていてほっこりするし、泣けてくる。
応募のために撮影したのが家族の会話のきっかけになったり、中にはテクニカルなお母さんの料理の腕前が見えたり。3時間たっぷりチャーハンをひたすら見ていると、人間の生き方を感じる自分の視野が心地よくリフレッシュされるかもしれません。

【先輩たちに聞いてみよう】#YOUTUBE生活ぶっちゃけどうですか

https://www.youtube.com/watch?v=2z29gVYBi1k https://www.youtube.com/watch?v=zjq18Pe-Fn8

伊東ライフがVtuberとして活動をはじめて1周年を迎えました。同人誌作家からのVtuber化で、今はあちこちでひっぱりだこな人気Vtuberですが、それでも不安がいっぱいとのこと。そこで「先輩たちに聞いてみよう」企画として、男子編・女子(?)編を開催して、長くYouTubeでの活動を行っている人たちの話を聴く配信を行いました。

エモい話も苦労話もどんどん飛び出します。例えばホロスターズの夕刻ロベルは、デビュー時はホロライブの女性アイドルVtuberとは接することがNGで、独自の男性箱としての道を開拓しなければいけなかったことを話します。また歌衣メイカは楽しく活動をし続けてはいるものの、未来にどうなるかわからないことへの不安を抱え続けて苦しんでいたことも語っています。その不安を乗り越えたベテラン選手のガッチマンVは、心は病まなくなったものの幻覚を見たという話も。詳しいエピソードは是非本編を御覧ください。

富士葵はVtuberとしての活動が忙しくなったがゆえに、同級生たちが誘いに来ても事前に断らざるを得なくて気づいたら周りに誰も居なくなった寂しさを吐露。理想の持ち方についてのスタンスは1時間14分半くらいから発言されており、一言一言に彼女の活動の重みが詰まっています。ヤマトイオリは外に出ることがなくなり、かつPC仕事ばかりになったため立ち上がるタイミングを失いつつある、という職業病的な話も。

兎鞠まりは伊東ライフとコラボをすることがとても多いバ美肉おじさん。ふたりともかなりストイックにエンタメを追求するスタイルで、向上心の塊のようなVtuberです。活動がすごく楽しくなったのは、同じ志を持った仲間を見つけることが出来たから、という兎鞠まりの発言は希望にあふれています。
楽あれば苦あり、苦あれば楽ありのVtuber・YouTuber活動の一端を、第一線で活躍している面々から聴くことの出来る貴重なアーカイブです。お金の問題など、実際にやっていく上でリアルにどうなのか、という話も飛び出します。

森中花咲『此処に咲いて』ミュージックビデオ【5/26発売「下剋上」収録】

5月26日、森中花咲はソロアーティストとして改めてメジャーレーベルから1stフルアルバムをリリースします。その中の一曲のミュージックビデオが公開されました。
優しい歌声を生かしたポジティブなポップソング。もともと彼女の歌声はかなりの高音域に強いこともあって、メロディラインも高め。それを春風のように歌いこなす彼女の歌声はとても心地が良い。

森中花咲はかなり異色なVSingerの道のりを歩んでいます。元にじさんじ二期生では10歳としてデビューした彼女、後に15歳のボディも入手し、アバターふたつ持ち年齢二通りで活動します。しばらくしてから15歳の身体で御伽原江良とのユニット「petit fleurs」としてNBCユニバーサルからアイドルデビューをしました。しかし1年の活動を経て御伽原江良が卒業。ひとりになってしまった森中花咲もメジャー活動は引退か…というところでプロデューサーが選択肢を与えてくれて、現在のソロデビューに踏み切った、とのことです。そして彼女のソロシンガーとしての年齢は、22歳になりました。
この年齢のゆらぎはバーチャルならでは。どれか固定のものがあるわけではなく「森中花咲」という少女の概念が、表現に一番沿うような形で変化する、という感覚のようです。

ソロデビューは、あくまでも「15歳の時にpetit fleursとしての道のりを歩んできた上でのもの」というのが今回の曲で強調されており、歌詞には「小さな花でいて良かった」とも述べられています。彼女の活動は多岐であると同時に、地続きです。

杜咲なゆた『My Rainbow』【Official Video】Morisaki Nayuta

アネモネプロジェクトから新人が登場! 元気いっぱいなビジュアルが印象的な杜咲なゆたのデビュー曲は前向きな思いでいっぱいのみずみずしいポップソング。ラップパートの心地よさとメロディパートの伸びのよさが爽快な作品に仕上がっています。

作詞は本人によるもので、「そうは言ったって夜にお出かけ? 寒い、風邪ひいちゃうじゃん、治安はいいとこだけど」のような独特のセンスがキラリと光ります。アシノによる楽曲は王道に見えてひねりのあるもの。これを杜咲なゆたは持ち前の歌唱力で乗りこなし、しっかり聴かせてくれるサウンドとして完成させています。

同じアネモネプロジェクトの諸星ツキナも新しいオリジナル曲を披露しています。こちらは諸星ツキナのしっとりした歌声をフルにいかした、浮遊感とガーリー感が詰まった作品です。

耳野めめ – ひみつのジャンクション(MV)

架空のアイドル耳野めめが「再デビュー」しました。作詞作曲動画のkneeは「耳野めめを想像する人」とのこと。このあたり、チャンネルのスタンスがはっきり出ているので、「再デビュー」の意味もあわせて数年前に撮られた他のMVと一緒に見てみることをおすすめします。
ガーリーでポップでアシッドな今作は、歌詞にピンクがよく似合う。耳野めめのビジュアルは非常にスタイリッシュで、彼女の持つ独特な空気感は歌詞とメロディで強く増幅されています。見れば一発で方向性がわかる、そして好きな人なら心臓わしづかみにされるMVです。今後この架空のアイドルがどこに向かうのかも含め、楽しみになる作品です。

【MV】Trust Me / 杏仁しずく-Trust Me / AnninShizuku (Official Music Video)

杏仁しずくの3rdシングル「Trust Me」は疾走感抜群のメロディに力強いボーカルを乗せた、聴くと勇気が奮い立たせられる作品。杏仁しずくの歌声はパワフルながらも落ち着きがありしっかり地に足がついているため、前へと着実に踏み出してくれる安心感が作品から感じられます。

グリグリと杏仁しずくの周りを飛び回るカメラワークや、世界に飛び出してくる歌詞など、MVの見ごたえは満点。ダイナミックな映像作りで盛り上げられるのはバーチャルMVの強みです。その中においても白く輝き目を引く杏仁しずくの存在感は魅力的です。

【#にじ娘プリティーライバー】Make debut!歌ってみた【オリジナルOP/にじさんじ】

鷹宮リオンニュイ・ソシエールドーラの3人が歌とダンスでカバーしたのは、「ウマ娘」の名曲。普段の配信から「ウマ娘」及び競馬ガチ勢ならではの愛情たっぷりな作品です。

「ウマ娘」の音楽映像は数多くのウマ娘が出てきてグループダンスをするのが魅力の一つです。これを表現すべく、にじさんじライバーを集めて、ウマミミ付きでずらりと並んで、ダンスライブを行いました。後半ではレースに出る様子も再現しており、まさに「にじ娘」といった様相。
しかしここまで映像で完璧な表現を見てしまうと、「にじ娘」によるガチのレースが見られる日が来るのではないかとつい期待してしまいます。

SUSHI食べたい(ORANGE RANGE feat.ソイソース) / covered by 紡音れい�

インターネットで大流行した迷曲MV「SUSHI食べたい」を紡音れいがアレンジし、全力で歌唱、そして動画制作しました。そもそも元のMVがシュールすぎてどう再現するのかと思いきや、同じことはしないもののリスペクトはしつつ、全く独自のセンスの迷MVとして蘇らせました。

やっていることははちゃめちゃなのですが、撮影と編集に凄まじく時間がかかっていそうなのが感じられる、こだわりの作品です。是非運営さんは彼女にお寿司をおごってあげてください。

フランスかぶれ – チャラン・ポ・ランタン coverd by 惑星ちる

ゆらゆら揺れながら歌う姿がとってもキュートな惑星(まどぼし)ちるのカバーソングMV。フランスかぶれを歌う、洒落ていてちょっとしょんぼりなパレード調の原曲を、レトロガーリーな自身の世界観にマッチさせて歌い上げています。

惑星ちるはイラスト制作や歌動画、3D衣装製作、アニメやラジオ番組を行っているクリエイターVtuber。レトロネオンな色味を重視し、編集された動画のセンスの良さはいずれも秀逸です。

気になるあの娘 (Ki ni naru ano ko) – 相対性理論 // covered by 長瀬有花

毎回独特な選曲とMVが印象的な長瀬有花ですが、今回のMVはかなり異色。プラモデル風になっている長瀬有花と、パーツ化された衣装が組み合わされて曼荼羅のごとくサイケデリックに彩られます。ムービー制作のワカサのセンスが激しく炸裂している映像です。

力みすぎない脱力系ボーカルながらも、聴く人の耳に覆いかぶさってくるような中毒性の強い歌声が魅力の長瀬有花。最近はオリジナルソングもアップしました。独自のセンスを生かしたMV作成が続けられており、活動開始から長瀬有花節が貫き続けられているのは注目したいポイントです。

【ロリボの幼龍が歌ってみた】こどものしくみ(Cover)/ピノキオピー【龍星ろたん/いろはらべる】

普段から幼い声色がかわいらしい龍星ろたんが、こどもの日あわせでこどもを描いたボカロソングを歌うと、異様な迫力になりました。キラキラ高い歌声を味わいつつ、歌詞と龍星ろたんの存在感のシンクロ度合いを楽しみましょう。

原曲リスペクトのMVは子供っぽさがとても強め。飲酒配信なども行っている龍星ろたんだからこそのギャップで、歌詞のどぎつさが増幅されたなかなか強烈なMVになっています。

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