Home » この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(10月9日~10月15日)


VTuber 2021.10.17

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(10月9日~10月15日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

Q:くじで当たったお金を山分けしようとしたVtuberは犯罪者ですか?【アトム法律事務所パロディ】#Shorts

月ノ美兎がアップしたのはアトム法律事務所のパロディ動画。1分くらいのshorts動画で身近なものの法律を解説するチャンネルで、今回月ノ美兎は高校生組で行ったコラボ内での自身の発言について、法律に照らし合わせてズバッと説明しています。ちゃんとANYCOLOR法務部のチェック済みです。

かなりアイデアてんこ盛りで編集力高めの、本家パロディにのっとったテンポのいい動画です。途中入るネタのシュールさやインターネット感も月ノ美兎ならでは。

ラストで入る「月ノ法律事務所」というアイキャッチは鷹宮リオンによるもの。鷹宮リオンはアトム法律事務所の岡野タケシ弁護士と知り合いで、本家でのアイキャッチも担当していました(毎回ではないですがたまに入ります)。先日は鷹宮リオンのチャンネルで、犯罪まみれな「グランドセフトオート5」の世界を法律厳守で行うという動画を前後編でアップ。テンションで動く鷹宮リオンと、それをマジメに淡々と突っ込んでいくふたりのやりとりがユニーク、かつ勉強になります。

【#19】漫画雑誌ってなんでちょっとカラフルな紙なの?マシュマロお返事!【Vtuber/紙ノ原いんく】

紙ノ原いんくがアップしているのは、印刷業界の気になる話題を解説するシリーズ動画。今回は漫画雑誌の紙の色が白ではない理由。バーチャル印刷会社で働いている彼女らしい、具体的でわかりやすい説明です。トークが流暢で、短くサクッと見られる楽しいシリーズです。

印刷会社同士は仲が悪いのかなどの、普通はまずテレビなどのメディアで見られない、生々しい話も。ゴシップではなく、ちゃんと具体性と説得力のある話し方で解説しているので、参考になります。

紙ノ原いんくによるオリジナル曲も印刷をテーマにしたもの。本を開いたときに新たな世界にいざなってくれるCMYKのワクワク感を歌っています。「まっさらなそのページ私と飾ろうよ」という歌詞には、誰もが空想を描ける紙と印刷の魅力が詰まっているかのようです。

【 死霊館 悪魔のせいなら無罪 】実話を元にした死霊探偵映画!4DXとの相性◎!/ネタバレなし感想【 ホラー映画 映画レビュー 】

常世モコによる「死霊館 悪魔のせいなら無罪」のレビューがアップされました。このレビューは一切ネタバレをしていないのに、聴いていると面白そうに感じてくる、簡潔で的確なポイントの押さえ方をしています。スッキリわかりやすく、かつワクワク感が伝わる語りそのものがエンターテイメント。
おまけで語られている男子高校生たちの反応のエピソードを語ることで、この映画がどういう雰囲気なのか、魅力を間接的にバランス良く伝えてくれています。映画ライターもやっているという彼女、会場の空気感がわかることで映画への興味がわいてくる、信頼できる映画レビュアーです。

【朝食作り】バーチャル空間で朝食を作った【3DVtuber】

バーチャルクリエイターミズナギがアップしたのは、バーチャル空間内で朝食づくりをする動画。実際に料理をするのではなく、VR空間の中で実際に動きながらお料理している映像はちょっと珍しい。ちゃんとパンを切ったりベーコンを焼いたりし、コーヒーも飲んでいます。特に見てほしいのは、オリジナルデザインのナイフ。細かいところまでしっかりと世界が作り込まれています。

ミズナギは世界を設計、構築するバーチャルクリエイター。その様子を動画として記録しています。世界観の根底から全て作っているようで、ミズナギの動画が映すのは現実世界と全くことなる別世界の日常です。

【朗読(実質歌枠)】ええ歌詞をええかんじに読む【周央サンゴ】

周央サンゴは演技力に長けたVTuberですが、今回行ったのはインターネットで人気な曲をチョイスして朗読する、という奇妙な発想の配信。しかも演技するわけではなく「読み上げ」といった方がふさわしいであろう淡々としたもの。これを彼女の発声技術フル活用で行っているので、すごいんだけど反応に困る人続出。「レッツゴー陰陽師」「ウェカピポ」「ミラクルショッピング~ドン・キホーテのテーマ~」などを黙々と朗読しているので、途中から聴いたらまず周央サンゴの声だとわからないレベルです。中でも「睡蓮花」は日本語部分と英語部分の読み分けが完璧で、誰もが知っているフレーズの異様さが目立ちました。

本来の彼女の才能はこのような朗読配信やセリフ読み上げ配信、TRPGプレイなどで聴くことができます。繊細な演技や声の使い分け、物語の強弱を伝える技術に長けている彼女。だからこそ「実質歌枠」の才能の無駄遣い感がより一層引き立ちました。

最近では周央サンゴのしゃべりっぱなし茶番特盛高速トーク配信の人気はぐんぐんあがっており、切り抜き動画が話題になっている真っ最中です。特にニコニコ動画では「にじさんじ」と「周央サンゴ」が別ジャンル扱いになるほどの話題性を誇っています。グウェル・オス・ガール東堂コハクによる切り抜きの同時視聴配信を見ると、周央サンゴがなぜこんなに愛されているのかがよく分かると思います。

月乃盈さんと対談!!!!!!

漢詩に長けているVTuberの沖春城が、月乃盈(つきのみちる)岸嶺ミミムを招いて行ったのは、中国bilibili動画事情と、日本のVTuberとのギャップを語る対談配信。中国アニメ・ゲーム・コミックに精通し紹介を行っている岸嶺ミミム、bilibiliで実際に活動をしている月乃盈が話す中国V事情は生々しく、bilibili動画活動の収益など経験者じゃないとわからないものばかり。
真ん中にある枠は、3人が話す日本語を中国語に、月乃盈と岸嶺ミミムが話す中国語を日本語に自動翻訳するスグレモノ。かなり早い中国語のしゃべりも、ネット用語などは完璧ではないものの、いい具合にわかるように翻訳してくれているので、とても見やすい配信になっています。

【#あんずは女V三銃士】日ノ森あんずは女V三銃士をつれてきたよ【結目ユイ/たみー/神谷ねこ/姫熊りぼん/日ノ森あんず】

YouTubeには、かわいいおじさんが多すぎます。その一例が日ノ森あんずでしょう。結目ユイがMCとなって、たみー神谷ねこ姫熊りぼんの「あんずは女V三銃士」を招集。おじさんだと言い張る日ノ森あんずを女の子だと立証する、ノリノリな裁判の如き配信が行われました。
Twitterのやりとり晒しや、裏でかわされていたDiscordのスクリーンショットなども飛び出し、日ノ森あんずがおじさんなわけないだろう、という立件が続々。見ていて「女子では?」と思う瞬間多々。
面白いのは日ノ森あんず側の反論が、実証になってしまっている部分があること。女性VTuberとのコラボで企業が男性NGにしているはずなのに「あんずちゃんなら大丈夫です」と言われたり、男性VTuberのスタッフから「うちのファンの人、女性多いから女性とのコラボは…」と言われたりしたこともあったそうなので、ここは実際に状況を聴いてみてください。
姿も声も本物がわからない、バ美肉おじさんVTuberならではの話題が続出。女の子のかわいらしさを追求している日ノ森あんずだからこその、女形的女の子像なのがわかる、バーチャルな配信です。

【LORE 1】Story of a Forgotten Girl✨ ☆⭒NIJISANJI EN ✧ Millie Parfait ☆⭒

NIJISANJI ENの魔女・Millie Parfaitが「Story of a Forgotten Girl」という歌物語シリーズをアップしはじめました。「LORE1」では幼少期に彼女が魔法を知って幸せに暮らしていたにも関わらず魔女狩りにあう、壮絶な物語が日本語で歌われます。彼女が自身を「Witch of Calamity」と呼ぶヒントがもしかしたら…?

「LORE2」ではホームレスになった彼女の様子が、英語曲で滑稽に描かれています。何をやってもうまくいかない彼女に、明日はあるのか?
キュートな歌声で英語・日本語をたくみに操り、切なさと面白さを歌で表現する技術の持ち主であり、物語の語り手です。デビューして10日たたずでで、実写料理配信やASMR配信にも挑戦中。様々な方面にクリエイティブかつユーモラスな挑戦をしている注目のVTuberです。

PENGUIN EMERGENCE – 拠鳥きまゆ

デビュー一周年を迎えた拠鳥きまゆの11stシングルが公開されました。入りのギターリフとドラムの段階で疾走感抜群。サムネイルの姿のように、たくましく駆け抜けていくような勢いを、J-ROCK調のゴリゴリに尖ったメロディで表現した作品です。

勢いがあるので激しくも聴きやすいこの作品、メロディの作りは結構テクニカルです。これを滑らかに歌いこなす歌唱力は、聴けば聴くほどより一層伝わってくるはず。後半の、駆け上がっていくように大サビに向かう歌声は迫力満点です。パワー系かつ叙情的なボーカルと、ストロングな音作りがマッチした作品は、他にも彼女のチャンネルに多数アップされているのでぜひチェックしてみてください。

まんじゅう『ばか』Music Video

「ねぇ知ってる? この世に希望なんてどこにもないのさ」と諦念感あふれるオープニングから入るまんじゅうの新曲のタイトルは「ばか」。哀しみと苦しみにあふれる絶望的な世界の中でもがくような歌詞を魂を、限界まで絞ってギター弾き語りで吐露していくボーカルスタイル。流れてきたら思わず耳を澄ませてしまうような、静かな迫力に満ちています。「ばか」とは何が「ばか」なのか。歌詞を追うと儚い希望と絶望がぐちゃぐちゃに入り混じった感覚に襲われます。

弾き語り生歌ライブも度々行っているまんじゅう。焚き火の後ろで孤独に「ばか」を歌う様子は、その姿も相まって歌詞の説得力を何倍にも膨れ上がらせています。現在は4THアルバム「うそつき」が発売中です。

ヰ世界情緒 #15 「ディメンション」【オリジナルMV】

ヰ世界情緒の新曲MVは本人が一切出てこない不思議な作品。柊マグネタイトによる、かなりハイテンポな高速打ち込みメロディが印象に残る曲になっています。世界観を作りながら歌を奏でるのが得意なヰ世界情緒は、止まることのないピアノの音を乗りこなし、歌詞の音の響きを活かしたボーカルを聴かせてくれました。

KAMITSUBAKI STUDIOのV.W.P(Virtual Witch Phenomenon)5人はそれぞれ独自の世界観を持っています。ヰ世界情緒はそのビジュアルや名前の通り、自身の活動の方向には一貫性があるようで、特にゴシックファンタジーが好きな人なら虜になること間違いなしです。動画内では二つ名として「バーチャルダークシンガー」と書かれることも。10月23日(土)には1stワンマンライブがYouTube Liveで全編無料配信されます。

花譜 #87「世惑い子」【オリジナルMV】

年齢も実力も成長し続けるバーチャルな存在、花譜だから歌える歌がある。新作「世惑い子」は、ゲーム「モナーク」の新御門学園に学生として通う花譜を、アニメーションで描いたMV作品。光のさす明るく広々とした空間なのにも関わらず、どうにも息苦しくディストピア感があります。

今回の「こんなこと聞くこと自体 君にとっちゃ迷惑かな」「好きなことを好きにやっていいんだよ」という歌詞は、カンザキイオリが視聴者に向けて、ゲームプレイヤーに向けての言葉でしょうし、同時に今進む道を探し続けている花譜本人に対してのようにも聞こえます。「好きなこと」について「愛かもしれない 憎しみかもしれない 君が決めていいんだよ」とか、「周りの目ばかり感じてしまうのは そんなにいけないことではないから」という歌詞は、応援をする際に出てくる言葉としてはかなり異例。自分で大切にするものは選びなさい、という思いが詰まったこの曲を、花譜は一言一言噛みしめるように歌っています。

6月に行われたライブでヰ世界情緒と歌った「ブラック・サージナイト」のイメージソング「深淵」の映像もアップされています。自らの世界観を崩すことなく、多方面にタイアップソングを提供し、V.W.Pの面々はボーカリストとして成長を続けています。

泡沫の夢に舞ふ少女 / Flare Rune

和風ロックジャズの音作りが心地いいFlare Rune(フレア・ルーン)の2ndシングルが公開されました。ウッドベースと三味線の音が絡み合い、フレア・ルーンの歌声と一緒にスイング。全編に渡って音の快感を与えてくれます。切なさと艶やかさとあどけなさが同居する彼女の歌声が、泡沫の夢の儚さを丁寧に表現。普段のキュートな少女感強めのボイスを知ってからこの曲を聴くと、この歌で表現されている世界観により一層引き込まれるはずです。

【M/V】Purple Line (パープルライン) – 江戸レナ EdoLena(from BEST ALBUM 『PURPLE』)

11月18日に、江戸レナの1stアルバム「PURPLE」が発売されます。今回は収録曲から「Purple Line」のMVが公開されました。VRChatで撮影された豪華絢爛な映像は、バーチャルならでは。旧和風と現代日本のサイバーパンクな世界をダイナミックに映し、レトロな世界では着物衣装で、モダンな世界では未来的新衣装で江戸レナが登場しています。映像のひとつとして入る、和風ネオンが揺らめくNEO EDO TOKYOはクラウドファンディングで作り上げたもの。江戸レナの独特な世界観がぎっしり詰まっています。この世界では以前ライブも行っています

ノリの良いハウスミュージックに乗せて、芯と厚みのある頼もしい歌声を披露する江戸レナ。ところどころおちゃめな部分も盛り込みながら、信じた道を進み続ける彼女の強い意志が感じられる作品です。サビの部分は誰でも簡単にできる楽しい振り付けがあるので、もしVTuber系のクラブイベントなどでかかったら、バーチャル・リアル問わずみんなで決めたいところです。

花束の代わりにメロディーを ( Cover : NICO feat.環右金 )

NICO環右金によるコラボカバー楽曲「花束の代わりにメロディーを」のMVは、男性シンガーとしてのふたりの魅力をたっぷり盛り込んだ作品。NICOの腹の底から湧き出すような力強いボーカルは今回さらにパワフルに、環右金のよく通るブルージーな響きのよい声はより艶やかになっています。二人が持つ声の「男性」を相互に引き出し合うことで、たっぷりと音が広がる心地よい作品に仕上げられています。

【歌ってみた】HIGHSCHOOL OF THE DEAD – アニメ『学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD』OP-【.d.I.V.a./#Vtuber】

惡ノろく天ノおとのボーカルVTuberユニット.d.I.V.a.(ディーヴァ)がアップしたのは、ゴリゴリにロックな岸田教団&THE;明星ロケッツのカバー曲。ずっと高音を保ちながらも、力強さは保ち続けなければいけない難曲を、ふたりで感情をがっちり乗せながら歌いこなしています。元はソロの曲ですがふたりでパートを分け、シンクロするパートを作ったことで、声質と表現の違いがうまく重なったふたりならではのユニット作品になっています。

惡ノろくは普段から数多くのソロ楽曲MVをアップしています。曲のチョイスはこだわりを感じるものが多めで、洋楽のカバーも情感たっぷりに歌っています。新旧あらゆるアニソンをメインにうたっている.d.I.V.a.(ディーヴァ)でのデュエット曲やコラボ曲は両方のチャンネルでかなりの数アップされていますので、ぜひチェックしてみてください。

過去のおすすめ記事はこちらから:
必見!今週のおすすめVTuber


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード