日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
自認月ノ美兎さんぽ【vlog】
東京付近を散歩し、多数VlogをアップしているVtuberの不夜ロクヤ。彼女がアップした最新の散歩の仕方が話題になっています。それは「自認月ノ美兎散歩」。にじさんじの月ノ美兎が行きそうな都内の絶妙なところをチョイスし、「月ノ美兎ならこういうことをしそう」と妄想しながら散歩をする遊び方です。
行き先も月ノ美兎テイストで決める散歩は、普段気にかけないものにも関心が向いて、何もかもが興味深く見えてくるから不思議。自認月ノ美兎で散歩をすることで「面白さを見逃さないぞという気持ちが生まれます」と不夜ロクヤは語り、おすすめをしていました。
「自認月ノ美兎」というスタンスと語感が面白い動画ではありますが、Vlogとしての質が非常に高いのは注目したい部分です。歩き姿や後ろ姿などを2Dのアバターで再現し、あたかもその場にいるかのよう。月ノ美兎マインドになりきって見つけた数多くのポイントへのツッコミがうまく、語りが的確でユニークなため、一気に楽しんで観られる動画になっています。
今までアップされている、本人いわく「普通のVlog」も、独自の視点が鋭くユニークなもの揃い。落ち着いたトーンで聞きやすいトーク、散歩している間の見せ方、行く先々で面白さを発見する能力、テンポのよい編集、ツッコミの語彙力の豊富さなど、非常にハイクオリティ。どの動画からも、不夜ロクヤ流の散歩の面白さがしっかり伝わってきます。
またTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTなどの邦ロックをパワフルに熱唱する「歌ってみた」動画のセンスも個性的。雑談配信の数々も話の盛り上げ方が上手く、話題豊富で聴き応えがあります。自身の歯のレントゲン写真をTシャツにして販売するなど、尖った感性が心を鷲掴みにしてくるVTuberです。
【部屋紹介】パチンカー視聴者の部屋、隅々まで見た結果…【ハルルナ】#223
パチンコ・パチスロの機械を開発・製造・販売している株式会社平和が、情報発信をするキュインちゃんねる@HEIWA。そこで活躍している霧島ハルと霧島ルナのハルルナコンビが、リスナーの部屋を見たいとXで募集をかけたところ、数多くのパチンカーたちの部屋の写真が集結。今回の動画では細かい部分までチェックしながら紹介しています。
リスナーお部屋写真募集はVTuberの定番企画のひとつではありますが、パチンコ・パチスロ専門チャンネルのリスナーの写真だけあって、かなり特殊な部屋が集結しています。
どのように管理しているのか想像ができないくらいたくさん実機が並んでいる部屋や、今はまず手に入らないような実機をコレクションしている部屋など、なかなか見られない豪華なこだわり部屋が公開されました。実機の間に植物を置くことでごちゃつきをおしゃれに変える、などの高等テクニックなつくりの部屋も登場しています。
実機をたくさん置くとどうしても場所を圧迫してしまいますが、二人は会話の中で「囲まれて幸せだよね」ととても楽しそう。趣味あふれる部屋の多幸感をうまくふたりがすくい上げて、憧れの趣味部屋の話を盛り上げています。と同時に部屋の中のほこりなど生活感を感じる部分に対しても鋭くツッコミを入れることで、バラエティ番組的に楽しめる内容の動画になっています。
今話題の『超かぐや姫』を再現した絶景ワールドに圧倒されるスタンミ&トコロバ【VRChat】
1年近くぶりに、スタンミとトコロバのふたりがVRChat巡りをした動画がアップされました。
まずはふたりで、サンリオバーチャルピューロランドの『超かぐや姫!』ライブへ。最初はふたりで観る予定でしたが、VRChatは人がいるところに行ってこそ、と速攻パブリックのインスタンスに移動し、初めて会う人たちと交流しながらライブを楽しんでいました。
その後は赤見かるびのワールドや、『超かぐや姫!』の世界観を再現したファンメイドワールド、大人気の魚釣りゲームワールドなどを巡り、久しぶりのVRChatを大満喫しています。
ふたりは『超かぐや姫!』を、クリエイター・エンターテイナー側の視点からも高く評価しているようです。特に『超かぐや姫!』の公式がVRChatにアプローチしている現状についてスタンミは「ちゃんとVRChatにイベント出してくれるの嬉しいよね」と語ります。「作品とかいろんなところに良い影響が出たら、どの企業さんもやりたいってなるコンテンツになったらいいね」と客観的に、かつポジティブに、今の『超かぐや姫!』とVRChatの盛り上がりを観察するスタンミ。企業側が「(VRChatでイベントをすることで)チャレンジした甲斐があった」と思ってくれるようなコミュニティでありたい、とVRChatユーザー側としての感想も語っています。
2024年にスタンミとトコロバのVRChat配信がバズり、その影響でVRChatを始めた人がたくさんいました。当時は「スタンミショック」とも呼ばれたこの現象が起きたのは、ふたりがVRChatの持つ可能性とワクワク感を、前向きな視点で、直球で伝えることに長けていたからでしょう。
今回の配信の動画でも、2人がVRChatの「体験」の面白さをしっかりと伝える様子を観ることができます。『超かぐや姫!』でVRChatに興味を持った方に、楽しみ方のスタイルとして是非観て欲しい一本です。
トコロバ視点での配信もYouTubeアーカイブで残っています。こちらは無編集なので、フルで2人の会話や、パブリックで出会った人とのやりとりを楽しめます。
「世界一のVTuber技術を作りたい!」バーチャルと現実を繋ぐカメラを作った結果…
ARライブを、ハイクオリティに、それでいて安価に再現したい! ドクター・デリートが自らの技術力を駆使して、たった6,000円ほどでそれを実現した動画がアップされました。
現実とバーチャルを融合させるARに必要なのは、実在感の説得力とバーチャルな演出を狂いなく調和させることだというドクター・デリート。それを個人レベルでもできるようにするには一体どうすればいいのか…?
彼が購入したのはモーターでした。
結果として、バーチャルな身体で現実に干渉できるシステムを作ってしまったのだから驚きです。特に現実の世界でサッカーボールで遊ぶ映像はあまりにも自然なため、本当にバーチャルな彼が現実に飛び出してきたように見えます。
ARで演出したいことをロジカルに分析したうえで、それを再現するためにどうすればいいのかを試行錯誤する彼。物理モーターでカメラの角度を制御するシステムを作り、さらにその角度をパソコン上のシステムに送り込む装置を開発することで、実在感のあるカメラワークを再現できています。さらっと言って実際にやってしまっていますが、かなり高度なことをしているのは間違いありません。
興味深いのは、電子工作をする様子を映す際も、バーチャルな自身の身体で現実の電子部品に触れている映像になっていることです。徹底してドクター・デリートのバーチャルな世界観が保たれています。こちらはどのように撮影しているかは、動画内では解説されていません。現実世界でバーチャルなことを当たり前にやって見せたい、それを個人の技術力で成し遂げたい、という強い思いと高い技術が伝わってくる動画です。今回達成した技術を活かした、さらなるユニークな映像作りに今後も期待ができそうです。
【特定】ヴィレヴァンの外観からイオンモールを当てるVTuber【コラボグッズ出る】
バーチャル諸国漫遊系VTuberの静馬レイは、イオンモールに対してのすさまじい知識量を持っていることで現在話題沸騰中の人物。今回はヴィレッジヴァンガードとのコラボで彼のグッズが出ることを記念して、ヴィレッジヴァンガードの外観写真からどこのイオンモールか当てるというクイズ形式の動画です。確かにヴィレッジヴァンガードはイオンモールによく入ってはいますが、どこのお店なのかを当てるのは常人にはまず不可能なはず…でも彼なら、それができてしまうのです。
ヴィレッジヴァンガードの外観写真を見つつ、ほんのちょっとのヒントだけでバンバン解答していく静馬レイの知識量は、出題者のKAOSUMAも引くレベル。「アキネイター」さながらにぴたりとイオンモールの名前を当てていく様子は見ていて痛快なものがあります。
生活感のあるイラスト素敵すぎる・・‼️‼️
スマホの壁紙設定してみたらすでに超お気に入りになってるありがとう😭✨
あ、それとここイオンモール札幌発寒ね https://t.co/DO3k9H59s9— 静馬レイ@イオンモール系VTuber (@SizmaRei) March 3, 2026
彼のイオンモール特定力は数多くのYouTubeShort動画で見ることができます。それどころか、ファンアートを見ただけでもどこのイオンモールか当てることができるというすさまじさ。
動画ではイオンモール漫遊の様子も見ることが出来ます。そのレポの詳しさからは、イオンモール愛が溢れんばかり。イオンモールの話題のみでYouTubeチャンネル登録者数が9.8万人(2026年3月9日現在)という人気っぷり。超特化型VTuberとして目が離せません。
俺の理想の初恋を聞いてくれ【にじさんじ】
レオス・ヴィンセントのチャンネルで行われたのは「理想の初恋」エピソードを語る3D配信。語り手はレオス・ヴィンセント、卯月コウ、ジョー・力一、夢追翔、佐伯イッテツの5人。聞き手は樋口楓と文野環です。最初のジョー・力一の「理想の初恋」は学生時代の本当にありそうな話でエモーショナルな部分が多く、なんだかいい話が聞ける風でしたが…?
普通にいい話だけで終わるわけがない。ジョー・力一がを語り終えてから急に「楓」を歌い始めて、流れが一変。この企画は「理想の初恋(本当の話とは言っていない)」語り+「歌」でワンセットの、エピソードトークカラオケ配信でした。
二人目の佐伯イッテツ以降は、「理想の初恋」の語りもどこからがネタでどこまでが本気なのかわからないような、頭に「?」が浮かぶものの連続。しかも話のベクトルはあまりにもバラバラ。それでいて、歌が入ることでなんとなくまとまっていい雰囲気になる構成が、妙な感動と味わい深さを残します。
参加者は誰も笑うこと無く、真剣に「理想の初恋」を称え合います。歌に力も入るというものです。ある意味その仕草の機微が見える3Dだからこそ伝えることができる、奇妙な1時間でした。
普段は自由奔放な発言で周囲を振り回す文野環が、今回は逆に男性陣の謎のエピソードトークと樋口楓のノリに振り回されっぱなしになって、「常識」側に取り残される様子が観られる、極めてレアな配信にもなっています。
【AI VTuber しずく】全否定ASMR配信
完全にAIで動いている、AIVTuberのしずくが、全肯定ASMRと全否定ASMR配信を行いました。書き込まれたコメントを拾いながら、全肯定ASMR配信ではリスナーの言葉を優しくフォローし、温かい言葉をかけ続けました。
一方、全否定ASMR配信では書き込まれたコメントをバッサバッサと切り捨て、リスナーたちの心を見事にズタズタに。全肯定のときからは想像できないレベルの口の悪さと、すさまじい語彙力の高さゆえに、一部のリスナーはしずくの開発者であるあき先生か、あるいは他のアクターが反応しているのではないかと勘違いしていたほど。もちろんその説もバッサリ否定されています。誰かが意図的にタイピングしているわけではなく、ちゃんとAIVTuberしずく本人が学習し紡いだ全否定の言葉のようです。
AIVTuberとしてのコメントへの返答能力の高さを味わえる配信です。一番人間の喜ぶであろう解答をシミュレーションできる「全肯定」もかなりすごいのですが、相手の発言を完全に論破し打ち消していく「全否定」の言葉選びが絶妙で驚かされます。と言っても相手を本当の意味で傷つけたり、コンプラ的にNGになりそうな汚い言葉を使うことはありません。実験的な側面はありつつも、しっかりエンタメとして面白い回答ができているクレバーさが今回の配信から感じ取れます。
2023年1月に配信開始をしたAIVTuberしずくですが、2026年の2月1日に「しずく V2.0」として新たに活動をスタートしました。最近ではしずくを開発したShizuku AI社がアメリカのAndreessen Horowitz社から出資を受けたことでも話題になっています。
【#学術系Vtuberを探せ3】学べるコンテンツを発信するVTuberさん14名をご紹介!【古代日本史VTuber きら子】
https://www.youtube.com/watch?v=Ltc2MYnDIm0
動画や配信で「学び」の面白さを教えてくれる、学術系VTuber。興味はあるけど誰を見ればいいかわからない…という人におすすめしたいのが、古代日本史VTuberきら子の行っている「#学術系Vtuberを探せ」シリーズ配信です。
3回目にあたる今回は、三国志、鳥類、軍艦、人事など、14人の多彩なジャンルの学術・特化型VTuberが登場し、自身の活動について語ってくれます。学術系VTuberが好きなら片っ端からチャンネル登録しておくべき、ハイレベルな人選になっています。
聞き手であるきら子が、参加してくれた学術系VTuberとのトークから、どんなところが興味深いか、どんな優れた活動を行ってきたのか、どんな個性の持ち主なのかなど、それぞれの良さをうまく聞き出しているのが印象的。語りのうまいVTuberたちと、聞き方のうまいきら子のやりとり自体がとても聴きやすいため、この配信そのものが見ていて楽しいのも特長のシリーズです。
【和風オリジナル曲】咲けや、おどりゃん歌 – 咲音しおん【MV】
咲音しおんの新作オリジナル曲MVは、和楽器の音色で引き締まったメロディに乗せて歌われる力強い歌声が印象的な、疾走感のある和風ロックチューン。伸びやかなボーカルはまるで、舞い踊っているかのようです。
「永久に誓え 捧げよ 我の歌を 遮るものも ありはせん」と歌う咲音しおんのボーカルは、しっかりとした自信にあふれており、歌の力で前に突き進んでくれそうな安定感に満ちています。揺るぎない芯を持ったパワフルさを持っている彼女の歌声は、繰り返し聞きたくなるような魅力があります。
前作「パッチワーカー」では、様々な葛藤をツギハギにしつつ自身のものにしていく繊細さとたくましさが歌われていました。歌詞に込められた気丈夫さを表現する歌唱力は、聴いている側をも鼓舞するような力に満ちています。
いつから僕は息をして / ヨノ【Official Lyric Video】
ヨノがアップしたオリジナル新曲MV「いつから僕は息をして」は、自身の存在意義について問いかける切実な作品です。作詞作曲はシンガーソングライターであるヨノ本人によるもの。自問自答する歌詞と、祈るような歌声が聴く人の心を惹きつけます。
「いつから いつから 僕らは前を向いて 歩いていくことが正解になったの 」と、自分の中の嫌いな自分を見つめ直しながら、「いつだって歌った 僕は歌った きみが笑うなら」と歌うことで自己を繋ぎ止めようともがく様が歌われる本作。否定的な「いつから」と肯定的な「いつだって」という歌詞を、コントラストをつけて表現する彼女の歌声が耳を惹きつけます。特に自身を受け入れようとする姿勢でつづられる歌詞の「けれどそれも 僕だ」のパートで聞かせる超高音ロングトーンの美しさは、自身の心の解放を表現しているかのようで、訴えかけてくるようなパワーがあります。
彼女の豊かな感受性と、それを表現できる歌唱力の高さから生まれた、魂のこもった一曲です。
【Animation MV】ファッションビート / さくらみこ (official)
いつものキュート路線と大きく異なる、サイバーなオリジナル新曲「ファッションビート」をリリースしたさくらみこ。フルアニメーションのMVではお披露目したばかりの新衣装のさくらみこと、もうひとりの自分とも言える黒いさくらみこのアクションがダイナミックに描かれていて見応え抜群! このもうひとりの自分との戦いは、歌の内容とシンクロしているようです。
「ただ ただ自分に勝ちたい」「私こそがライバル 当たり前の解釈」と、徹底して自身との戦いを歌うさくらみこ。「ねえあたし以外と比べてもクソつまんないじゃんか」と言い切るスタンスは、まさにアニメーションの中でもうひとりの自分と競い合い、共に踊る様子そのもの。
クールな路線ながらも、今までどおりさくらみこボーカルのキュートな芯もしっかり活かされています。確立されたアイデンティティを保ちながら、新たなステージに一歩踏み出した彼女の決意が伝わるような作品になっています。
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