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VTuber 2024.12.03

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~11月30日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

【VRChat】kinu 6th live “まわる、ひらく。”

キヌがSANRIO Virtual Festival 2024で披露したライブパフォーマンス「まわる、ひらく。」の映像を公開しました。想像を形にし続けるキヌのパフォーマンスは、何が起こってもおかしくない、どこをとっても見どころだらけで、開催時の会場の観客は固唾を飲んで見守り続けていました。

どのような体験なのかはVRじゃないと理解できないのですが、この映像でその一端を見ることができます。物語性、表現の技術、文字の使い方、音とイメージから生まれ出る感覚的な何か。理解して読み解くのはかなり難しい内容なので、それぞれが感じたまま受け取るのがいいかもしれません。ただ感覚に訴えかけてくる見せ方がものすごく多く含まれており、音との組み合わせで見ていて心地よい構成になっているあたり、エンターテイメントとしての魅力も非常に高いです。もし感覚的な表現のどこかが心に引っかかったら、ぜひとも次どこかで行われるであろうキヌのパフォーマンスを見逃さないようにしてください。ぜひともVRで体験してみてください。

推定47年以上前の彫刻機を修理して復活させる!!【パンタグラフ彫刻機】

ものづくりが大好きなVTuberヘアピンまみれが、予想だにしなかったものを買ってきたようです。入手したのはパンタグラフ彫刻機。どうやらエレベーターや電車のところにあるプラスチックの表示や金属板に文字を刻む装置らしい。あまりにも得体のしれないアナログ感いっぱいな機械を、手探りで使えるように直す。この工程を脳をフル回転させて行い、仕組みを紐解いていくのが、ヘアピンまみれ動画の真骨頂です。

今回は古い機械が相手なので、ゴリゴリに錆びた部分や汚れを削るところからスタート。気が遠くなるような作業が続きますが、少しづつきれいになっていき、動くようになり、最終的に文字を刻むことができるようになっていく様子は、カタルシスがあるのでついすべて見てしまいます。
ヘアピンまみれはかなり細かいところまで調査もしており、フォント(表字母)の形から年代を割り出したりもしています。見ていると人間が築いてきた技術の歴史もわかってきて、感動すらわいてきます。コメント欄にはプロの彫刻屋が名を連ねて、体験を書き込んでいる様子も見られます。
構造を考えながら、技術にリスペクトを持ってものづくりをしていく。ヘアピンまみれがなぜ人気なのかがよくわかる一本です。

【前編】「VRChat原石発掘オーディション」を開催した結果、とんでもない逸材たちを掘り当ててしまうスタンミじゃぱん【VRChat】

スタンミが行ったのは「VRChat原石発掘オーディション」。様々な才能を持つVRChatユーザーを募り、その芸の粋を披露してもらい合格かどうかを決めていくという内容です。正直、落としようがない人たちしかいません。

聞き入ってしまう歌を披露する人、多彩なモノマネを連続で行い驚かせてくれる人、VRでしか見られないパントマイムをする人、1人でミュージカルをする人など、底しれない才能の連続。スタンミもコメント欄も、ずっと圧倒されっぱなしです。
中でも強烈なのは、スタンミともよく遊んでいる宇宙人ニックの芸。なにもない会場にライブステージを出現させ、アイドルとしてダンスを披露するのですが、1人しかいないはずなのにふたり、4人と増殖してバラバラに動きます。ネームプレートは1人にしかでていないので、他の人がいるなどの可能性はありません。自由なVRChatとはいえ、仕組みのわからないハイレベルな芸当は必見です。
その他にも音楽ユニットとして人気のYSSも登場。VRChatでライブを行っている人気ミュージシャンで、以前スタンミもライブを見ていました。

先日話題になった「モノマネ選手権」の二回目も開催されています。こちらは一発ネタ重視で瞬発力が問われます。出演者の中には普段からVRChat上で芸人活動をしている人もいました。こちらとオーディションを分けて開催することで、幅広く才能を発掘しようとしているスタンミの企画力が感じられます。
VRChatでは、VRをいかした表現の才能の持ち主も多いですし、普段リアルで身につけてきた技術をVRChatという場を活用して披露している人もいます。今回登場したメンツの中にはVRChat上のイベントでパフォーマンスを見られる人もいるので、才能の宝庫として眺めてみるのも、VRChatの楽しみ方のひとつです。

女声を出す上で必要な喉のケアとは?管理栄養士に聞いてみた…

りんは普段から女声を出すために特訓を積んでおり、その様子を動画にアップしています。今回は元海上自衛隊の管理栄養士VTuber藤渚はすきぃを招いて、女声を出すための身体面のケアについて解説してもらっています。

一応女声を出す人の酷使する喉に特化した話題ではありますが、それ以外でも体調の整え方やしゃべる際のケアなど、あらゆる場面に適用できる内容なので、見て損はありません。栄養管理士としての、身体と栄養の関係性の解説はかなり言葉がわかりやすい、実践的内容です。
たとえば「栄養を取らないと!」とわかっていても、どう取ればいいのかわかりづらいもの。どう摂取すればいいのかなどを具体的に紹介しており、健康そのものに役立つ話が短くポイントをおさえてまとめられています。

藤渚はすきぃのチャンネルでは、VRChat内から栄養相談の配信を行っています。こちらも健康に即役立つ内容ばかり。気になることがあったら配信時にコメントで話すもよし、VRChatで店長を務めている「BarFujinagi」に直接訪れるもよし。頼れる栄養管理士さんです。

【徹底考察】有名キャラ達をVtuber向いてるか向いてないかで仕分けていく配信【勝手】

魔野るしあが行ったのは、アニメ・マンガの有名キャラクターがVTuberに向いているかどうかを考える配信。あくまでも魔野るしあの独断と偏見ではありますが、長くVTuberをやっていることもあり、かなり鋭い考察が行われています。
たとえば「ポケモン」のロケット団の3人、ムサシ、コジロー、ニャースはVTuber向きだと判断。それぞれベクトルの違うエンタメができる、という話をしています。理由として、みんなボケとツッコミを回してどっちもできるためコラボがやりやすい。それぞれ引き出しが別で引きがある、キャラ立ちしているなど多角的に掘り下げ、配信型VTuberの必須スキルを見抜いています。語りがうまい上に、そのキャラのコメント欄がどうなるかなどまでイメージして解像度をあげているので、聴いていると実際に見てみたくなります。
一方で王道ジャンプバトルマンガの主役系キャラは、VTuberに向いていないのではないか?という考察も行っています。そもそも戦闘系技能は配信と関係ないですし、話したときに仲間がいることで光るタイプはソロでは難しいのではないか、などの向き不向きの推理はユニーク。「ワンピース」のルフィは仲間のいる企業VTuberになったら光るのではないか、「ドラゴンボール」のセルは配信の企画力が高いのではないかなどの話も、実際のVTuber業界で何が起きているかをよく観察しているからこその話題です。
もちろんあくまでも、他の側面を考えずにVTuberに向いているかどうかという一点だけのネタです。しかしアニメ・マンガのキャラクターがVTuber化したことも実際にあったので、可能性は0ではないのも面白いところ。分析を聴きながら自分の考え方と比較してみることもできますし、他のキャラクターをイメージしてVTuber向きかどうか考えるのも楽しめそうです。

【#Vtuber偉人会】本日の偉人は電脳少女シロさんです【天開司/Vtuber】

天開司が開始したシリーズ「#VTuber偉人会」は、VTuberファンを長く続けている人なら必見、最近見始めたばかりの人も必見の、極めて資料性の高い配信です。一回目のゲストは電脳少女シロ。まさに「VTuberの偉人」と呼んで間違いない存在です。

2017年から現在までの年表が紹介されているのですが、その分量は圧巻。いかに彼女が初期を築き上げたのか、その後多忙の極みを駆け抜けてきたのかがよくわかります。彼女が送ってきた濃度の高すぎる日々を一覧で見られるのは、時代の記録としての価値も非常に高いはずです。
それでいて電脳少女シロ本人は、活動開始初期からのびっくりするような言葉の紡ぎ方やトークの軽やかさは、健在どころか磨きがかかっています。普段配信や「ガリベンガー」シリーズでも十分彼女のすごさは味わえますが、まだ電脳少女シロを見たことがない人はここから見始めるのも大いにありだと思うくらいに、いい具合にブーストがかかっている配信です。裏話もバンバン出てきて、VTuber界隈の歴史そのものを聞いているかのようです。彼女が安心して話題にブーストをかけられるのは、天開司が聞き上手だからです。
次回はぽんぽこピーナッツくん。こちらも実績が多すぎる、VTuberファンなら「偉人」認定間違いないふたりだと思われるので、期待が高まります。

【組曲2】花譜×星街すいせい「一世風靡」【オリジナルMV】

花譜の「組曲」は様々なアーティストとのコラボ楽曲シリーズ。今回はホロライブ星街すいせいのタッグによるボーカル&ダンス作品です。実写空間の中にふたりの歌姫が現れて踊る夢の共演です。以前星街すいせいの5周年ライブに花譜が出演するなどしていましたが、ふたりのオリジナルコラボ曲は今回が初めてです。

実写の中にピンクと水色基調の女子ふたりがうまく入ることで、対比が美しい構図の映像になっています。ひとりで立っているときに、もうひとりが画面の隅っこにちょこんと映り込んでいるなどのおちゃめなシーンもありつつ、お互いのお面をかぶっている意味深なカットもあります。
声質は全く違うふたりですが、それゆえに耳に残るきれいなハーモニーが奏でられています。今回はふたりそれぞれが相手にうまく調和するような歌い方をしているのも聞き所のひとつ。サビのダンスはそこまで難しくはないので、ふたり組で真似て「踊ってみた」にチャレンジしてみたくなるさじ加減なのも魅力です。
興味深いのはふたりの決めの立ち方の違い。それぞれのファンなら見覚えのあるポーズかもしれません。各々別のスタイルでこだわりを持っているのが感じられるワンカットです。
非常にノリのよい曲なので、ライブのキラーチューンになること間違いなしの一曲です。なお星街すいせいのライブツアー「Spectra of Nova」の大阪公演にて花譜がゲスト出演することになっており、こちらも見逃せません。武道館ライブを手にしたVTuberふたりの舞台です。

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