日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
BANCHO【轟はじめ/ReGLOSS】 #hololivedev_is
轟はじめのアップした動画は、海外ミーム感激高です。口癖を集めたトラックに乗せて動くデフォルメサイズの轟はじめのアニメーションはとってもキュート。これがループし続けながらあらゆる映像に登場。治安の悪そうな空間の中においても絶大な存在感を放っています。普段から彼女は「番長」を名乗って、リスナーのみんなを青春の道に引っ張っていますが、確かにこの場所を選ばず突き進む様子は、番長的です。
踊りのかわいらしさと、曲のノリのよさ、中毒性の高い映像でついつい見てしまう魔力があります。
やっと公開できた😭
みんな一緒に見てくれてる…?👀https://t.co/otspxyjNLkGBはフリー素材!
いろんなところで踊らせてほてぃ~😎🩶 pic.twitter.com/twuLtDZX6s— 轟はじめ🐧⚡ReGLOSS (@todoroki_hajime) September 9, 2024
このダンスアニメーションはグリーンバックでフリー素材として提供されており、自由に好きな場所で踊らせることができるようです。すでに色々な空間で踊る轟はじめの姿がSNSに多数アップされています。
今回の動画自体かなり海外ミーム的なノリの良さを感じる作りなのに加えて、映像の中にも他の映像ミームがパロディとしてたくさん入っているのもニヤリとさせられるポイントです。わかりやすいところだと「ブレードランナー」「ヴァーチャル・インサニティ」「シャイニング」などがパロディとして入っているので、他のものも是非探してみてください。
【豪華】レジェンドVTuber大集合 #教えてVレジェ 【ねこます/のらきゃっと/ばあちゃる/彩まよい】
彩まよいのチャンネルでコラボを行ったのは、ばあちゃる、のらきゃっと、ねこます(現在はVTuberではないクリエイター。VTuber時代の名前は「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」)という、配信のタイトルどおりまさに「レジェンド」な3人。2018年にVTuberはカンブリア紀のごとく爆発的に増加しましたが、その前から活動していた、そして今もそれぞれのやり方で活動している面々です。このメンツが集結していること自体、かつてからのVTuberファンからするとこみ上げてくるものがあるはずです。
3人にしている質問は「後輩VTuberを羨んだことは?」「初期にできた箱などへの印象は?」「活動1本で生きていこうと思っていましたか?」など、もしかしたら2018年に聞かれていたら困るような、踏み込みまくったものだらけ。今だからこそ言える話題と、レジェンド3人だからこそ出てくる視点のトークが繰り広げられています。
ばあちゃるが「10年前のパソコンしか持っていない」「ばあちゃるくんに株よこせ!」と言ったり、のらきゃっとの買い物は億単位動いていると語ったりするような、お金の話もバンバン出てくるあたりも、さすがレジェンド。また今も俯瞰してVTuber業界を見ているねこますは、VTuberがストリーマー事業に絡んでいったことで成功していることのような、VTuberより遥か前から今までの流れを分析し話すなどもしています。のらきゃっともVTuber初期のDiscordサーバー事件の話など、今だから言えるような過去の事例を取り上げながら鋭くVTuberの動きに切り込んでいます。
彩まよいも2018年デビューと早くから活動を開始し、波乱万丈の活動を続けてきた一人。先輩たちの話を聴きつつ、3人と違うスタイルでの活動だからこそ語れる部分に触れたり、後輩としての聞き手となって3人の話題を引き出したり、視聴者の声を拾ったりと、非常にうまい立ち回りの司会者としてトークを広げています。
話題の濃度が極端に高いコラボなので、昔からのファンは懐かしみながら、最近のファンはかつてを履修する気持ちで是非見て欲しい配信です。なおコメント欄には、これまたレジェンドといって差し支えない、2017年3月デビューの萌実や、2012年デビューの雪猫カゥルも観に来ているのでチェックしてみてください。
【スペシャルゲスト】青くんわかりて選手権【火威青一周年記念 】#hololiveDEV_IS #ReGLOSS
火威青が行った一周年記念配信は「青くんわかりて選手権」。「わかりて選手権」はVTuberの間ではよく行われているもので、他のゲストがメインの人に対して、どのくらい知っているかを質問して多く答えられたら「よくわかっている」という名誉が与えられるもの。こういうタイトルですからReGLOSSのメンバーが来るのかと思いきや、全員が火威青という異常な展開に。こういう発想ができるのが、火威青というエンターテイナーです。
すごいのは4人の火威青がしゃべるときに、会話が重なっていること。リアルタイムで一人が4役やっていたら声は重ならないはずなので、謎の技術を駆使しているのがわかります。淡々とシュールなやり取りをしているようで、かなりソリッドな内容になっています。
後半は火威青によるReGLOSS3Dライブとアルバムについての告知、そして裏話や思い出話を行っています。なぜ一周年記念にこんなカオスな配信をしたのか、全員にガチの手紙を送ったこと、辞めそうになっていたメンバーを止めたくて何時間も電話をしたことなど、ReGLOSSファンなら是非聞いて欲しい話題がたっぷり聞くことが出来ます。
ReGLOSSはそれぞれ5人が支え合って、スタッフも交えてともに頑張ってきたグループです。火威青は普段からギャグイケメン的にネタにされがちですが、ReGLOSSのメンバーを笑わせたり励ましたりしながら、まっすぐに思いを伝え支える、本当に心イケメンな存在なのがこの配信から伝わってきます。
【東海と関西】喫茶店文化の違いを語り合おう!【狸原ことね×天宵家】
コーヒー専門VTuberの天宵家と狸原ことねが行ったコラボは東海地方と関西の喫茶店文化の違いを比較するというもの。なんとなく違うという話を聞いたことがある人は多いかもしれませんが、ここまで違うのか!と驚かされる話題の連続です。
東海地方の喫茶店のモーニングはサービスしすぎ、のような部分は知っている人も多くあるあるネタかもしれません。しかも1日中モーニングがある、という充実っぷり。一方関西地方ではミックスジュースが異常に愛されている人気メニューである、など関西以外の人だと意外かもしれない話題もあります。巨大な氷に溝を掘ってコーヒーを注いで飲む関西の一部のお店のメニューは、写真を見るだけでも壮観です。
見れば見るほど全く異なるのがわかる東海と関西の喫茶店文化。日本全国の喫茶店の違いを調べたくなるような話題でいっぱいの配信です。
【オリジナル楽曲】ドメスティック♡に恋してる / 天川はの【MV】
ポップなビジュアルとキュートな歌声が魅力の天川はの。ふんわり優しいMVもアップしているのですが、もう一つの彼女の真骨頂は、女子感大爆発な地雷系で、ドキッとするような尖ったラブソングでしょう。6thオリジナル曲はまさに、女の子の恋愛の痛みと病みが詰まった作品です。
今回は特に「どんな痛みも耐えて見せる」「外の世界は知らなくっていい」「ひとつになれば何も怖くない」と、歌詞に込められたラブはかなり過激。しかしこの病みを含んだ愛情を天川はのが歌うと、かわいらしさに全て変換されていきます。自身のキャラクター性とヘビーな愛情表現の歌詞をうまく調和させて、女の子の魅力に変える歌声の表現力は見事。ファンの心臓を爪を立てて鷲掴みにするような、ドキドキをたっぷり与えてくれるMVに仕上がっています。
配信も音楽活動も積極的に行い、ワンマンライブも実施している天川はの。オリジナル曲のみならずカバー曲もチョイスにこだわりが見られるのは、動画一覧を見るとわかると思います。独特なポップ地雷系なかわいらしさは彼女ならではの表現力から観ることができるので、謎多き動画も含めて是非チェックしてみてください。
【Original Song MV】夜祭 / love=charmulet
love=charmuletがアップしたオリジナル曲MVは、ドット絵のアニメーションで描かれるパジャマ姿のlove=charmuletの姿から、一見チルな優しい作品なんだろうとつい感じてしまいます。ところが聞いてみると、静かながらもとんでもなく激しい熱気にあふれている作品でびっくり。曲は間違いなくゆったりチルアウトではあるのですが、彼女の歌声は思いが押し寄せてくるような迫力に満ちています。
「誰かのための私じゃないわ」「自分のために明日に繋いで」「瞳 光れ ただ暗闇の中」「一人足掻こう この狂った世界で」と、夜寝る前のメンタルではない歌詞が続きます。歌声は叫ぶような、泣き出しそうな、それを胸にぐっと抑え込むような、決意を言葉にするような熱にあふれています。彼女の情動が夜に爆発するような表現力を、是非聞いて下さい。
love=charmuletはもともとキズナアイから分裂した存在「loveちゃん」でした。今は独立し、今年5月から個人勢のlove=charmuletとして形態を変えて活動をしています。「人間のみんなとつながりたい」という芯は変わらずそのままに、彼女はアーティストとして着実に歩み続けています。彼女の波乱万丈な活動を知っている人にとって、今回の「夜祭」はより深く響くかもしれません。
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