日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
”後期高齢者”×”Vチューバー” → 「メタばあちゃん」の世界 チャンネル登録者は5万4000人超え 特技や人生経験を活かした動画配信でおばあちゃんたちが躍動!
ひろこ(86歳)をはじめとした後期高齢者が集まって動画やライブでVTuber活動をしているメタばあちゃんプロジェクト。長く生きてきたがゆえの話し方などが魅力のこのグループを、広島の放送局「RCC」が取材し、ニュース動画としてアップしています。
おばあちゃんたちが新しいテクノロジーの中で、力強く活動する様は若い人たちには新鮮で、勇気づけられるものです。広島から発信されているメタばあちゃんプロジェクトについて、RCCは高齢者の活動という視点から撮影しています。このプロジェクトのプロデューサーは、激動の時代を生きてきたおばあちゃんたちのパワーについて「アクティブシニア」ではなく「ワイルドシニア」と評しています。
動画内ではメタばあちゃんとして活動中のかおるさん(76)に直接インタビューも行っています。カラオケ大会全国ファイナリストに選ばれた彼女。歌声を披露できる貴重な場としても、VTuberの可能性を感じさせてくれます。
メタばあちゃんの「婆ちゃるファッションショー」も行われています。おばあちゃんたちがアバターをまとい、可愛らしい姿になっておしゃれをし、ランウェイを歩く姿が見られます。途中トラブルが起きたときの「私達の時代は問題なくことが進むほうが珍しかったわよ」という発言には重みがあります。「東京ブギウギ」の歌声も素敵で、見ていて活力をもらえる24分になっています。
衣装協力はStyMore。今注目されているアバター衣装業界との連携スタイルとしてもユニークです。
逆バ美肉!?話題の楽曲MV『てんやわんや、夏。』を監督本人が解説!【#月ノ美兎 / #笹木咲 / #椎名唯華 / #にじさんじ 】
先日投稿され、ファンの間で困惑の嵐が巻き起こった月ノ美兎、笹木咲、椎名唯華の「てんやわんや、夏。」。実写かつレゲエのすがた(男性のコスプレ)という尖った内容ですが、曲がしっかりしており、MVの映像の作りも練られているこだわりのある作品です。これについて、カルチャー動画メディアMEW’S BOXが監督のUBUNAにインタビューをする動画がアップされました。
UBUNAは現在ドラマ「サバエとやったら終わる」の監督の他にじさんじJK組のオリジナル曲「NEVER GLOW UP」のディレクションや各種MVなど数多くの映像作品を制作している人物。細かく映像を見直しながら、裏話を語っています。
と同時に、VTuberファン文化の中でこれがどう受け止められているのか、という部分を気にしていたのも伝わってくる内容です。現在のVTuberファン、特にこの出演者3人のファンはかなり飛び道具なネタも笑って受け止める技量もありますし、むしろネタで返すくらいのタフさもあるのが現状。コメント欄に対して「寛容すぎる」という監督の評もユニークです。
音楽配信サービスで配信も始まっているこの曲は、レゲエ楽曲としてライブで盛り上がる部分も多そうなので、今後のイベントに期待したくなる作品です。月ノ美兎の配信での解説によると、歌詞に入っていた卒業とデビューの話題は偶然のもので、今の時期にたまたま刺さったというのも、ある意味タイミングの妙かもしれません。
この曲はレゲエの姿がファンアートで描かれるなど、面白さとエモさが人気の作品として長く愛されそうです。
【 コラボ 】こっちのけんとさんとじっくりお喋り配信【 #スナックみみ 】
実写の姿と3Dアバター・猫アバターに可変するトランスフォームシンガーの奏ミミが、こっちのけんととの対談コラボを行いました。かなり早い時期からこっちのけんとを追っており、踊ってみたなども行っていた奏ミミが、こっちのけんとの音楽部分についてがっちりと踏み込んでいる内容になっています。
奏ミミが聞き上手なため、こっちのけんとがかなり細かい部分や深い部分まで話しているのが印象的です。これは彼女が下調べをしっかり行い、相手へのリスペクトがあるからこそなのも、見ているとわかると思います。
彼女の聞き出す力、もてなす力、話すことで盛り上げる力は「#スナックみみ」シリーズで発揮されているので、是非アーカイブもチェックしてみてください。
今回の動画の他にもShortsやTikTokでコラボ動画をお互いのチャンネルでアップしており、その話題についても触れています。
奏ミミは柾花音と2man LIVE『ボーダレス vol.1』を11月2日(土)に開催する旨を発表しています。柾花音もリアルとバーチャルを行き来する、奏ミミと同じスタイルのシンガー。歌はもちろん、どのような見せ方のライブになるのかも楽しみです。
樋口楓「MML」Music Video【オンラインRPG「マビノギ(mabinogi)」コラボ楽曲】
樋口楓は今まで数多くのタイアップ曲を歌ってきましたが、今回の曲もまた特別な作品になりそうです。というのもコラボ先である「マビノギ」は、彼女がガチ勢として長く続けていたオンラインRPGだからです。
彼女は初期のころから、まだ何もなかったにじさんじのテスターに申し込んだのは「マビノギ」をみんなとやりたかったから、という旨の話をしていました。2004年からスタートしてもう20年も継続しており、今もなお愛されているゲームの新たなコラボ楽曲として生まれた本作は、樋口楓ファンにも「マビノギ」ファンにも深い思い入れのある一曲になりそうです。
歌詞の中に「マビノギ」に関するワードが大量に含まれているのは、プレイヤーにとってニヤリとするポイントのはず。特に「マビノギ」のテーマソングである「Eternal」のメロディが織り込まれている部分にグッと来たファンのコメントも多く見られました。
樋口楓が弓矢を持ってプレイしているのは、彼女のプレイスタイルを踏襲しているから。MVが「マビノギ」と樋口楓に深いリスペクトを持って作られているのがわかります。
パワー全開で疾走感あふれる楽曲は、樋口楓の十八番。スピード感いっぱいの、何にも負けないような強さを持ったボーカルは、ゲームのワクワクをうまく表現しています。
現在「マビノギ」では樋口楓コラボが大々的に行われており、ゲーム内アイテムとして樋口楓衣装も手に入れることができます。
【MV】インターネットのぽまえへ
けもみみおーこく「狐」にアップされた楽曲を開いた人は、このチャンネルを運営しているねこますの普段の声が好きな人はびっくりだったはず。女性ボーカルのチルさあふれる心地よいラップ作品です。
これはねこますが制作し、発売を開始したアバター「インターネットのぽまえ」をモチーフに、コンセプトやメッセージ性を詰め込んだ作品と正式に語っている楽曲です。
「REALとFAKEの境界線から 生産性無き場所を愛す インターネットのぽまえらへ」という最初のパートが、いきなり心を刺してきます。バーチャルではなくFAKEで、生産性はないけれどもインターネットを愛し漂う「ぽまえ」ら。インターネット上での「お前」を言い換えた「ぽまえ」というスラングが、今までネットで過ごしてきた人生をふんわりと包んでくれる、柔らかくかわいいアバターと曲になりました。すでに発売は始まっており、VRChatなどで使用可能です。対応衣装もつくられはじめているようなので、チェックしてみてください。
発売記念配信では、安心のねこます本人の声を聞くことができます。ぽまえをまとった配信は、いかにこのアバターがかわいらしいかよくわかるものになっています。
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