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VTuber 2019.09.27

2019年の夏を振り返り! VTuberライブイベントまとめ

2019年8月はVTuberの大型イベントが盛りだくさんでした。「Vサマ!」「Vアニ」「ガリベンガー+生誕祭」「REALITY FESTIVAL3」と、豪華ゲストたちが数多く登場し、印象に残る出来事が見られました。今回はそんな夏に起きたライブイベントを総まとめ。それぞれのトピックを紹介します。

Vサマ!

ここに注目!
・総勢15組がでそろった豪華ライブ
・スペシャルゲストに初音ミク登場!
・VARK初登場の花譜がミライアカリの質問にドギマギ

「Vサマ!」はVRプラットフォーム「VARK」で行われたVTuberたちの音楽の祭典。8月24日と25日の2日間、午前パートと午後パートに分け、計4回ライブが行われました。

出演したのはYuNiさん(mc)、AZKiさん、天神子兎音さん、おめがシスターズ、まりなす【仮】、ときのそらさん、すーぱーそに子さん、ミライアカリさん(mc)、燦鳥ノムさん、樋口楓さん、東雲めぐさん、ピンキー・ホップ・ヘップバーンさん、花譜さん、富士葵さん、そしてスペシャルゲストの初音ミクさんを加えた総勢15組。いずれも音楽ライブやオリジナル楽曲披露などを経験したことのあるメンバーで、開催前よりファンからの期待が高まっていました。

今回の目玉はなんといっても初音ミクさんの特別出演です。VOCALOIDとVTuberの共演は珍しく、どのようなパフォーマンが見られるかに注目が集まっていました。初音ミクさんは、両日ともライブ後半に登場。MCのミライアカリさんと直接対面が実現しました。ミライアカリさんが「ミクちゃんとアカリには似ているところがあってね、同じ星の下で生まれたような親近感があるの!」と話すと、初音ミクも「初めて出会ったとは思えないシンパシーを感じますね」と応える展開も。実は、両者とも同じKEI氏によるデザインで生まれた存在です。そのことを周知のファンによる「姉妹コラボがついに実現した!」といった趣旨のコメントが数多く見られました。

また花譜さんの出演も今回驚かされたポイント。このイベントの少し前にリアルライブイベント「不可解」を大成功させた彼女ですが、それまでVTuberとコラボするような機会はなく、直接的な交流もほとんど見られませんでした。そんな花譜さんが「Vサマ!」を期にミライアカリと初対面。年の近い(?)2人ですが、花譜さんはガチガチに緊張気味。ミライアカリさんが優しく話かける姿は微笑ましいものがありました。

それぞれのライブ本編については言わずもがなのクオリティ。YuNiさんの透明感のある歌声やおめがシスターズの息のあったコンビ合唱、東雲めぐさんの場を和ませる歌唱など、それぞれの個性がよく現れたイベントになっており、多くのファンが満足する仕上がりになっていたといえるでしょう。

画像参照:「VARK」公式アカウントTwitter

Vアニ

ここに注目!
・VTuber5名それぞれの個性が光ったアニソンライブ
・アニメ本編をイメージさせるVR空間上の演出が好評
・『賭ケグルイ』衣装コラボイラスト&天神子兎音『涼宮ハルヒの憂鬱』衣装お披露目

Vアニ」はVRプラットフォーム「cluster」で行われたアニメ特化型ミュージックフェスティバルです。8月12日(月)~17日(土)までは、VR空間上で射的やおみくじなどお祭り気分になれるコンテンツが出そろい、ゲストVTuberたちも多数登場。18日(日)にはVTuberたちによるアニソンライブが開催され、全国30ヵ所のJOYSOUND直営店やニコニコ生放送で生中継されました。

出演したのは、樋口楓さん、天神子兎音さん、湊あくあさん、YuNiさん、富士葵さんの5名です。歌唱に提唱のあるVTuberたちがアニソンをどのように歌い上げるのかに注目が集まりました。ライブ本番、樋口楓さんが『ロザリオとバンパイア CAPU2』OP「DISCOTHEQUE」(水樹奈々)を可愛らしい振り付けとともに歌い上げる一方で、天神子兎音さんは『デジモンアドベンチャー』OP「Butter-Fly」(和田光司)をパワフルに熱唱。
湊あくあさんが『カードキャプターさくら』OP「Catch You Catch Me」(日向めぐみ)をキュートな歌声で披露する一幕もあり、それぞれのパフォーマンスに個性が光っていました。

またVR空間上での演出も印象的だったポイントです。YuNiさんが歌う『ソードアート・オンラインⅡ』OPの「IGNITE」(藍井エイル)では、ステージから放たれた銃弾で視聴画面がひび割れ、富士葵さんが歌う『Re:ゼロから始める異世界生活』OP「Redo」(鈴木このみ)では、突如巨大な黒い手が出現してステージを覆うという演出が見られました。これらはアニメ本編の内容をイメージしたもの。それに気づいたファンが喜びの声を上げていました。


出演者全員がステージに登場すると、アニメ『賭ケグルイ』とのコラボ企画が発表。4名それぞれに本編の学生服をあしらった特別イラストが披露されました。


ただ1人衣装が見られなかった天神子兎音さんには、いとうのいぢ氏による『涼宮ハルヒの憂鬱』のコラボ衣装のラフ画が公開。天神子兎音さんはいとうのいぢ氏のデザインによって誕生したVTuberなこともあり、彼女にとっては夢のコラボとなりました。ラストは5名による『涼宮ハルヒの憂鬱』の「ハレ晴レユカイ」の歌と踊りが披露され、大団円で幕を閉じました。VTuber×アニソンの組み合わせが相性良く感じられたライブだったといえます。

画像参照:Vアニ実行委員会Twitterアカウント

ガリベンガーV+生誕祭

ここに注目!
・バーチャルとリアルがバランス良くミックスされた記念イベント
・小峠英二にサイリウム+大歓声!
・電脳少女シロ初のオリジナル曲披露+本人考案の“為になる”企画

「超人女子戦士ガリベンガーV 激突!スーパーヒロイン知能大戦」&「電脳少女シロ生誕祭」は、8月24日(土)に豊洲PITにて同日開催されたリアルイベント。

昼に開催された「ガリベンガーV」イベントに出演したのは、電脳少女シロさん、夜桜たまさん、もこ田めめめさん、月ノ美兎さん、本間ひまわりさん、小峠英二さん(バイきんぐ)、水木一郎さん。また、番組に登場した個性豊かな講師陣も登場しました。

イベント内容は、VTuberを生徒役に講師陣の“為になる”授業を聞く番組形式を踏襲しています。加えて、観客がサイリウムの色を利用して解答するパートがある等、よりリアルイベントに適した形にブラッシュアップされていました。

来場者がスタッフ視点で出演者と疑似的に会話したり、小峠英二さんや講師陣が会場に辿り着くまでのドキュメンタリー(?)映像が挟まれたりと、バーチャルとリアルの垣根なく出演者全員にスポットを当てる内容が印象的でした。

また小峠英二さんが登場して切れ味鋭いMCやツッコミを行う度に、会場は大盛り上がり。当日販売されたサイリウムには小峠英二さんにも色が割り当てられており、自分に向かってサイリウムが振られる様子を「この景色は一生忘れないと思います」と語っていました。さらに特殊な機能「サンダーボルト・イン」により、小峠英二さんが番組ADのブイ子さんに入り込んでVTuber化する一幕も。番組ではVTuberに鋭いツッコミを入れる小峠英二さんも、活き活きとバーチャルな身体を動かし、満を持して「なんて日だ!」とお馴染みの台詞を言い放ちました。

後半は水木一郎さんによる特別ライブ。ガリベンガーVのOPで流れる「超人女子戦士ガリベンガーV」や、「マジンガーZ」「コン・バトラーVのテーマ」といった水木一郎さんお馴染みのロボットアニメメドレーが披露されました。ラストには番組EDの「ハダシの砂浜」を電脳少女シロさんとデュエットし、画面越しに手を合わせる2人の姿でイベントが締めくくられました。

夜に開催された「電脳少女シロ生誕祭」には、電脳少女シロさん、夜桜たまさん、もこ田めめめさん、月ノ美兎さん、本間ひまわりさん、ばあちゃるさんが出演。また多数のVTuberからのビデオメッセージが寄せられました。

イベント内では、電脳少女シロさん自身が完全プロデュースした独自の企画が多数披露されました。そのほとんどは観客の中から数人を選び、壇上で参加する形式。登壇者はアバンギャルドなファッションチェックや動物の鳴き真似など大変なミッションに挑戦していました。選ばれたかどうかで差を作るのではなく、選ばれた人を観客みんなで応援できるという企画の絶妙な塩梅が功を奏し、会場は大いに盛り上がっていました。

そして生誕祭では待望のオリジナル楽曲が多数披露されました。開幕で会場のボルテージを一気に上げた「叩ケ 叩ケ 手ェ叩ケ」や、ロック調で凛々しい一面を見せる「46」、電脳少女シロさんが折に触れ伝え続けてきたメッセージが込められたファンメイド楽曲「またあした」と、バラエティに富んだ曲が次々と歌い上げられ、イベントは幕を下ろしました。

「ガリベンガーV」イベントと電脳少女シロ生誕祭は、ファンと双方向に交流するというコンセプトを軸にして、バーチャルとリアルをうまくミックスしており、「VTuberが出演するリアルイベント」としての意義を大いに見せてくれました。

Reality Fes

ここに注目!
・歌にマイクラ、そして甲子園!バラエティ豊かな企画番組
・50人以上の人気VTuberが出演
・アーカイブ視聴も可能

8月12日〜18日の期間中、VTuber向け配信プラットフォーム「REALITY」にて、人気VTuber50名以上が出演する特番「REALITY FESTIVAL3」が開催されました。REALITY FESTIVALはこれまでにも開催されていますが、今回は出演VTuber数は過去最大規模であることが特徴でした。

注目すべきはその企画内容。約1週間ほどの間、歌番組やバラエティ番組、リスナー参加型「建築王-チーム対抗マインクラフト」が放送。さらには天開司による人気番組「VTuber甲子園」も持ち込まれ、その決勝戦までが放映されました。

フェス期間中の番組は、REALITYの公式YouTubeチャンネルにてアーカイブが公開されており、それぞれ視聴できます。特にまず注目しておきたいのは「建築王」「VTuber甲子園」でしょう。「建築王」はVTuberグループ4組(あにまーれ、ハニーストラップ、ホロライブ、たまき組)が、リスナーとともに建築物を作り品評されるコンテスト番組です。

アーカイブでは各チームの制作過程から審査会まで見ることができます。Mogu
Liveでは4日間にわたる「建築王」レポも掲載。記事中には制作した建築の画像も掲載しているので、気になる建築を作ったチームの配信の視聴をおすすめします。

7月から天開司さんが行ってきた企画「VTuber甲子園」の集大成もフェスにて放送されました。人気企画を特別なステージセットで見られることもあり大きな話題に。「REALITY FESTIVAL3」のアーカイブの中でも最も視聴されました。白熱の決勝戦は必見です。

VTuberのかかわる催し物といえば歌のイメージが強いですが、「REALITY FESTIVAL3」ではこういったバラエティ番組の編成に力を入れていた点が印象的で、今後のイベントにも期待が高まるものとなっていました。引き続き注目したいところです。

執筆:MoguLive編集部


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