2025年、VTuber業界は多くの「変化」と「別れ」を経験する激動の1年となりました。ホロライブ、にじさんじといった大手事務所の黎明期を支えたベテランVTuberや、世界的な人気を誇るトップタレントたちの相次ぐ卒業・活動終了は、国内外のファンに大きな衝撃を与えました。
本記事では、2025年内に卒業、または活動終了を発表した主なVTuber・バーチャルタレントを時系列順にまとめています。
2月28日 卒業:大代真白(あおぎり高校)
「あおぎり高校」のムードメーカーとして知られ、破天荒な企画や卓越した画力で人気を博した大代真白さんが、2月28日をもって卒業しました。2020年5月のデビュー以来、VTuber文化をネタにしたコント風の動画への出演で人気を獲得。約5年にわたりグループを牽引してきましたが、2024年5月頃から体調不良により活動を休止していました。復帰を目指し療養を続けていたものの、万全な状態での活動継続が困難であるという本人の判断を尊重し、卒業という決断に至りました。
3月4日 卒業:瀬戸美夜子(にじさんじ)
「にじさんじ」所属の瀬戸美夜子さんが、3月4日をもって卒業しました。2019年のデビューから約6年間、「APEX」ゲーム大会への出演をはじめ、さまざまな企画に参加し、視聴者とも積極的にコミュニケーションをとっていました。卒業の理由は高校卒業という人生の節目を迎えたことによるもので、新たな道へ進むための前向きな決断であることが語られました。卒業配信やSNSでは「にじさんじの一員として活動できたことは人生の大事な経験」と感謝を述べ、ファンや同期たちに見守られながら活動に幕を下ろしました。
3月6日 活動終了:道明寺ここあ(RIOT MUSIC)
RIOT MUSIC所属のバーチャルシンガー・道明寺ここあさんが、3月6日をもって活動を終了しました。Vシンガー界を牽引する存在の一人でしたが、運営会社より契約違反行為が公表され、活動終了となりました。発表によると、情報漏洩や許可のない別名義での活動などが確認されたとしています。体調不良による休養期間を経ての発表だっただけに、ファンにとっては衝撃の幕引きとなりました。
3月31日 卒業:バン・ハダ(にじさんじ/元NIJISANJI KR)
元「NIJISANJI KR」出身で、統合後は「にじさんじ」所属として活動していたバン・ハダさんが、3月31日をもって卒業しました。2021年のデビュー以来、日本語・韓国語・英語を操るトリリンガルとしてのスキルを活かし、国境を越えたコラボレーションなどで架け橋となってきました。卒業に際しては、自身の将来の目標や方向性を熟考した結果であるとし、ファンへの感謝とともに新たなステージへの挑戦を表明しました。
4月26日 卒業:紫咲シオン(ホロライブ)
「ホロライブ」2期生のさんが、4月26日をもって卒業しました。約7年間の活動の中で、「ホロライブ」黎明期からグループの成長を支え、子どもっぽくも愛らしいキャラクターで多くのファンを魅了しました。卒業の理由としては「会社との方向性の違い」が挙げられ、数年にわたり悩み抜いた末の決断であったことが明かされました。卒業ライブでも最後まで“紫咲シオン”らしさを貫き、フィナーレを飾りました。
4月28日 卒業:七詩ムメイ(ホロライブEnglish)
ホロライブEnglish所属の七詩ムメイさんが、4月28日をもって卒業しました。文明の守護者という設定と、おっとりとした語り口、そして時折見せる独特な感性のギャップで人気を集めました。卒業の背景には、会社との運営方針における意見の不一致に加え、慢性的な病状が声の活動に影響を与えていたことが挙げられています。配信では涙ながらに「みんなに会えて幸せだった」と語り、ファンとの絆を再確認するラストとなりました。
5月1日 卒業:がうる・ぐら(ホロライブEnglish)
世界最多のYouTubeチャンネル登録者数を誇ったトップVTuber、「ホロライブEnglish」のがうる・ぐらさんが、5月1日をもって卒業しました。サメをモチーフにした愛らしい姿と親しみやすいキャラクターで、VTuber文化を世界中に広めた立役者の一人です。卒業理由は「運営との方向性の違い」とされ、ファンや業界に大きな衝撃を与えました。最後の配信では、デビュー当時の思い出や仲間たちへの感謝を語りました。
5月5日 卒業:ファルガー・オーヴィド(にじさんじEN)
NIJISANJI ENのユニット「Noctyx」のメンバーであるファルガー・オーヴィドさんが、5月5日をもって卒業しました。サイボーグという設定と知的なトーク、そして文学やサブカルチャーへの深い造詣で支持を集めました。卒業については「デビュー時に掲げた目標を達成できた」「自分のスタイルと事務所の方向性の違い」を理由として挙げています。活動最終日には仲間たちとの和やかなコラボも行われました。
5月5日 卒業:アイク・イーヴランド(にじさんじEN)
NIJISANJI ENのユニット「Luxiem」に所属するアイク・イーヴランドさんが、5月5日をもって卒業しました。柔らかな雰囲気でいながら、力強いデスボイスによる歌唱が特徴で、
今年は初の日本での音楽ライブにも3D姿で出演しました。心理的な負担や活動継続の難しさを理由に、4月末頃から活動の縮小がアナウンスされており、ファルガーさんと同日の卒業となりました。
5月17日 卒業:桜樹みりあ(HIGHWAY STAR・Acro-music)
かつて「ゲーム部プロジェクト」の一員として一世を風靡し、その後HIGHWAY STAR所属として活動を続けていた桜樹みりあさんが、5月17日をもって卒業・活動終了しました。活動期間は約6年間に及び、その間も積極的に楽曲活動を続けていました。卒業ライブではこれまでの軌跡を振り返り、古参ファンから新規ファンまで多くの視聴者に感謝を伝えました。
5月28日 卒業:虎姫コトカ(にじさんじEN)
「NIJISANJI EN」所属の虎姫コトカさんが、5月28日をもって卒業しました。その明るいキャラクターと高いバイリンガル能力で国内外のファンを繋ぐ存在でした。(非常にクセの強い)料理配信などのバラエティ企画で人気を博した彼女らしく、最後まで明るく振る舞いながら、ファンとの思い出を胸に新たな道へと進みました。
6月21日 契約終了:トゥイスティー アマノザコ(にじさんじEN)
NIJISANJI EN所属のトゥイスティー・アマノザコさんが、6月21日付で契約解除となりました。デビューから約1年という短い期間でしたが、運営会社ANYCOLORの発表によると、差別的な発言を含む契約違反行為が確認されたことが処分の理由とされています。会社として差別を容認しない姿勢を明確に示した形での対応となり、アーカイブやSNSアカウントも即時非公開または削除措置が取られました。
7月15日 活動終了:アスターアルカディア(にじさんじEN)
NIJISANJI EN「ILUNA」のメンバーであるアスター・アルカディアさんが、7月15日をもって活動を終了しました。ゲーム実況やASMR配信などを実施していましたが、公式よりグループ離脱が発表され、アーカイブも現在は非公開となっています。
8月2日 活動終了:銀河アリス(Balus)
「侵略宇宙人」として2018年から活動していた銀河アリスさんが、8月2日に開催されたラストライブをもって「地球侵略完了(活動終了)」しました。7年以上にわたり、その天真爛漫なキャラクターと高いダンススキル、相方との天然すぎる掛け合いでファンを笑顔にし続けてきました。ラストライブも、銀河アリスさんとしてのエンターテインメントを届けての円満な活動終了となりました。
8月17日 卒業:遠藤霊夢(にじさんじEN)
NIJISANJI ENの「Ethyria」メンバーである遠藤霊夢さんが、8月17日をもって卒業しました。英語圏でのメンバーですが、関西弁での日本語話者でもあり、日本ユーザーからも親しまれる存在でした。また、高い歌唱力も多くのファンを魅了しています。EN初期メンバーとしてグループの土台を築いた功労者の一人として、惜しまれつつ見送られました。
8月29 卒業:ロゼミ・ラブロック(にじさんじEN)
NIJISANJI ENの「Obsydia」メンバー、ロゼミ・ラブロックさんが8月29日をもって卒業しました。可憐なビジュアルとは裏腹に「鉄拳」などの格闘ゲームに積極的で、一生懸命なゲームプレイが多くのファンに親しまれていました。今年は初の日本ライブにも出席し、可愛らしい姿を客席にアピールしていました。
9月30日 解散:STARDUST VIRTUAL STUDIO/七海めあり、千空えいる、乙葉れい、大河れおん、パル・パチップ、水色碧
大手芸能事務所スターダストプロモーションが運営するVTuberプロジェクト「STARDUST VIRTUAL STUDIO (SVS)」が、9月30日をもって解散しました。七海めありさんをはじめとする所属タレントたちは、それぞれの配信で心境を語り、今後は「個人勢」として活動を継続するメンバーや、別の道を歩むメンバーなど、それぞれの岐路に立つこととなりました。解散の理由は「事業継続の困難」とされています。
10月3日 卒業:火威青(ホロライブ)
ホロライブの音楽特化型ユニット「ReGLOSS」のメンバー、火威青さんが10月3日をもって卒業しました。イケメン女子というコンセプトでありながら、愛されキャラ的なギャップもあり、多くのファンから親しまれていました。VRChatを活用した配信など、新しい取り組みにも積極的でしたが、2025年春頃より適応障害の診断を受け療養を決定。復帰を目指し調整を続けていたものの、心身の健康を最優先するため、本人と運営の協議の末、卒業が決定しました。
10月9日 卒業:グウェル・オス・ガール(にじさんじ)
「にじさんじ」きっての企画屋であり、「エルフの司会者」として数々の大型コラボや耐久配信を成功させてきたグウェル・オス・ガールさんが、10月9日をもって卒業しました。チャンネル登録者数100万人を目指して精力的に活動し、卒業直前に目標を達成しての有終の美を飾りました。常に視聴者を驚かせるエンターテイナーとして、最後の最後まで独自のスタイルを貫き通した卒業劇となりました。
10月29日 無期限活動休止:りんな(Microsoft製AIキャラクター)
元女子高生AIとして一世を風靡し、アーティスト活動など多岐にわたる活躍を見せていた「りんな」が、10月29日をもって全SNSの活動を無期限休止しました。「AIとりんな」という新たな関係性を築き上げてきましたが、「また会うための時間」としての一時的な別れを選択したとのことです。
10月29日 卒業:深狼れんげ(のりプロ)
漫画家・佃煮のりお氏がプロデュースする「のりプロ」所属の深狼れんげさんが、10月29日をもって卒業しました。クールなビジュアルと低音ボイス、そして高い歌唱力でファンを魅了してきました。本人と運営との協議の結果、VTuber活動の終了が決定。卒業配信では、仲間たちとの凸待ちなどを通じてこれまでの活動を振り返っていました。
11月6日 卒業:奈羅花(にじさんじ)
「にじさんじ」所属の奈羅花さんが、11月6日をもって卒業しました。2019年12月のデビュー以来、FPSや格闘ゲームなどのガチゲーマーとして知られ、その高い実力で数多くの大会に参加。また、自身の活動での想いを素直に伝える誠実さもファンから高い支持を得ていました。突然の卒業発表にSNSでは驚きと悲しみの声が溢れましたが、本人は「最後まで楽しく」という姿勢を崩さず、多くのVTuberたちと最後まで交流しながら卒業しました。
11月26日 卒業:小城夜みるくさん、従井ノラさん、刺杉あいす(深層組)
アンダーグラウンドな魅力で熱狂的なファンを持つVTuberグループ「深層組」から、小城夜みるくさん、従井ノラさん、刺杉あいすさんの3名が11月26日をもって卒業しました。発表によると、小城夜みるくさんと従井ノラさんは卒業後も「個人」として活動を継続する一方、刺杉あいすさんはVTuber活動そのものを終了する形となりました。
12月21日 グループ活動無期限休止:VALIS/CHINO、MYU、NEFFY、NINA、RARA、VITTE(KAMITSUBAKI STUDIO)
KAMITSUBAKI STUDIO所属のバーチャルガールズユニット「VALIS」が、12月21日に開催されたファイナルライブをもって活動を無期限休止となりました。「バーチャルサーカス団」というかたちで、バーチャルな3Dアバターとリアルな身体両方を使ってパフォーマンスするスタイルで多くのライブに出演しました。活動5周年という節目に、メンバーそれぞれの新たな可能性を模索するため、グループとしての活動に一区切りをつける決断を下しました。
12月27日 卒業:天音かなた(ホロライブ)
ホロライブ4期生の天音かなたさんが、12月27日をもって卒業しました。アイドル活動に対して非常に高い誇りとこだわりを持っており、ひたむきな努力家としての姿が多くのファンの心を打ちました。卒業の理由は、長年にわたる業務過多による心身への負荷が限界に達したためと説明され、活動継続が困難であるという決断でした。復帰や転生の予定はないとしています。

























