ソーシャルVRアプリ「VRChat」の利用者数が、大きく増加していることが分かりました。2020年4月時点で最大同時利用者数16,000を超え、2018年初旬に記録した20,000人に迫る勢いを見せつつあります。
自宅待機や外出禁止で利用者増加か
「VRChat」は、VR空間内にアバターでログインし、多人数でコミュニケーションできるソーシャルVRアプリ。2020年4月23日現在、同アプリで記録された最大同時利用者数は、2018年初旬の20,000人です。この数字はその後減少。2019年後半まで7,500~8500人程度に留まっていました。
SteamDBの利用者データグラフからは、コロナウイルスの流行が始まった2020年1月前後から、利用者数が増加し始めたことが確認できます。この傾向は、各国でロックダウン・外出禁止などの厳しい措置が実施され始めた時期から顕著となり、4月には、2018年以来の16,000人の同時接続を記録しました。
配信サイトでの視聴者数も大幅増加
「VRChat」は、動画配信サービスのTwitchでも人気を博しています。視聴者数の増加率は、アプリ利用者数のそれよりも高く、現時点で、すでに2018年の最大同時視聴者数(約40,000人)を超える、約50,000人の最大同時視聴が確認されています。
VR版利用者は125%増
「VRChat」は、非VR(PC)版の提供も行われているアプリです。しかしVRChat社のCEO、Graham Gaylor氏によれば、2018年のリリース以降、PC版利用者の数は50%増に留まった一方、VRヘッドセット版のユーザーは125%増加したとのこと。
なお、「VRChat」デスクトップ版のユーザーは全体の約70%、VRユーザーは30%を占めています。この割合を現在の利用者数(16,000人)にあてはめた場合、約4,800人がVRデバイスなどを使用してVRChatをプレイしている計算になります。
(参考)Road to VR
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