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VRChat 2022.07.27

「VRChat」にベータ版アップデートが配信 各種のセキュリティーを強化

7月25日(火)VRSNS「VRChat」は、セキュリティ関連アップデートのオープンベータ版配信を発表。人気ゲーム「Apex Legends」や「フォートナイト」にも導入されている不正対策ツールEasy Anti Cheat (EAC)を導入することなどを告知しました。

「EAC」はマルチプレイヤーゲーム向けのチート対策ツール。ハイブリッドアンチチートメカニズムによってチートを検出します。導入後には「VRChat」は改造(不正)クライアントを検出し、その使用を不可能とします。発表によると、検知された場合「VRChat」が起動されずにエラーメッセージが表示されるとのこと。この状態になった場合「VRChat」の再インストールが必要になります。

今回の「EAC」導入に至った経緯について「VRChat」は、問題行為に加えて、悪質でない改造クライアントも、クリエイター側の負担になっていると説明。運営側やクリエイターに対しての不具合報告が行われ、その結果モチベーションや時間配分に影響が出ていると解説しています。

発表では、インスタンス(ユーザーが立てるワールド)に関する仕様変更も告知。
「Secure Instances」を導入することが公表されました。

これまで「VRChat」では、Webサイト上から共有されたリンクを使用した場合、プライベート設定の部屋にも入室可能でした。またフレンド(限定)のインスタンスを立てても、ポータルを設置すると、フレンド以外の人でも入れる仕組みになっていました。

「Secure Instances」の導入後は、ルールの適応がサーバー側で実施されます。例えば、フレンド限定インスタンスには、フレンド以外の人は入室できなくなります。設置されたポータルもポータルを置いてもフレンドのみに見える形になりますが「アンロック」を実行することで、従来通り、他プレイヤーにも見える形になるそうです。

Webサイト上にも改善が導入され、「Locked Link」という、新たな設定どおりに動作するリンクと、「Unlocked Links」という、以前の仕様のままのリンクの作成機能が実装されます。

なお、公式発表ではこのほかにも、「寝た状態で使えるメニュー」や「フルトラッキングのキャリブレーションなどに使える手鏡」などの実装を将来的に行う旨が予告されています。セキュリティー関連については、発表以外の追加機能も計画されているとのこと。詳細は後日に発表される予定です。

(参考)VRChat


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