ソーシャルVR「VRChat」に、β版アップデート「2024.3.3 Build 1511」が導入されました。“Chatbox 2.0”の実装や、カメラ関連の機能追加などが行われています。
今回のβ版アップデートは、オープンベータとして配信がスタート。オープンベータ版は、Steamからプロパティ設定を変更することで利用できます。
今回発表された「Chatbox 2.0」では、すべての人にチャットボックスを表示するという設定がデフォルトになります。入力中のテキストが他プレイヤーに対してリアルタイム表示されるという変更も実装。この機能は、設定から無効化もできるとのこと。
また、プレイヤーをハイライト中(他プレイヤーにレーザーを当てて青枠が出ている状態時)には、チャットボックスが消えない仕組みも導入されました。特定のプレイヤーのチャットボックスを、個別非表示にできるシステムも実装されます。イヤーマフ(ボイスチャットが聴こえる範囲を距離制限する機能)を有効にしている場合、チャットボックスの可視範囲も、同設定に準拠するようになります。
カメラ機能には、フォーカス欄に“フォーカスオーバーレイ”が追加されました。この機能は、カメラでフォーカスを使用する際、どの部分に“フォーカスを絞っている”かを、視覚化するというもの。有効にすると、カメラ画面に以下の画像のような「赤枠」が表示されます。
またデスクトップモードで「VRChat」のカメラを使用する際、縦撮りと横撮りを切り替え可能になりました。映像共有プロトコル「Spout」を活用する、デスクトップモード向けのストリームカメラも導入されています(※「Spout」とは、オープンソースのソフトウェアで、異なるアプリ間での映像の送受信に使用します)。
その他には、アバターの髪や尻尾の揺れなどに関係する「PhysBones」の動作改善や、他ユーザーに対するブロック機能の信頼性の向上なども行われています。
β版アップデート「2024.3.3 Build 1511」のパッチノート全文はこちら(英語)
(参考)VRChat