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スマホVR 2017.02.26

【VRゴーグルレビュー】側面で操作ができる「VR SPACE」

VRゴーグルのレビューをお届けしている「VRゴーグルレビュー」第20回は「VR SPACE」をとりあげます。

※VRゴーグルレビューとは?
Amazonや家電量販店などでさまざまな種類のものが売られているVRゴーグル。見た目も価格もいろいろ。実際に実際に体験すると1つ1つのデバイスごとに使用感などが異なります。Mogura VR編集部ではデバイスを実際に一つ一つ検証し、レビューしていきます。

なお、今回はスマートフォンは「Xperia Z5 Premium」イヤホンはソニーの「MDR-NWNC33」を使用しました。また、筆者の視力は0.01の近視です。

VR SPACEの特徴

このVRゴーグルの最大の特徴は、ゴーグルの右横にタップなどの操作ができるコントローラーを搭載している点です。

音量調節ボタンや、再生・停止ボタンもあります。このコントローラーを使用するには、ゴーグルとスマートフォンを接続しなくてはいけません。そのために必要な「オスーオス Micro USBケーブル」が本ゴーグルには付属しています

VRゴーグルの下部に、Micoro USBの端子があるので、こちらにケーブルを接続します。

接続したケーブルの片方はスマートフォンに接続します。

こうすることで、コントローラーを使うことができます。

スマートフォンは、VRゴーグルから引き出された専用の留め具に固定します。

このケースの都合上、ケーブルを接続するスマホのMicro USB端子の位置が、端末の下部中央にないと、コントローラーを利用することができません。そのため、スマホのMicro USB端子の位置に注意が必要です。

また、イヤホン端子の位置にも注意が必要です。上の写真から分かるように、この穴を通してイヤホンを接続しますが、筆者のスマホでは、イヤホン端子の位置が下すぎて接続することができませんでした。イヤホンを使用する際はBlutoothのものを用意するといいかもしれません。

IPD(瞳孔間距離)の調節とピントの調節は可能です。また、このVRゴーグルはメガネの使用ができます。

販売店の説明によると、本ゴーグルは第7回で登場した「VR BOX」の後継機とのこと。IPDとピントの調節のレバーや、スマホを固定するケースなどの機構が似ています。

VR SPACEの優れている点

視野角は十分広く、画面が暗闇に浮いたスクリーンのように見えることもありませんでした。しっかり没入できます。また、コントローラーは使用できるスマートフォンであれば非常に使いやすいです。コントローラーがないと、操作のためにゴーグルからはずした状態で操作しなければなりません。コントローラーを使えば、VRゴーグルを被ってから、アプリを起動することができます。

ピントを調節すれば、メガネなしの裸眼でも像がぼやけることなく見ることができました。

VR SPACEの気になる点

気になる点としては、前述したようにイヤホンの使用ができない端末がある点です。また,Micro USB端子の位置によってはコントローラーが使用できない端末があるなど、長所であるコントローラーを使おうとするとスマホを選ぶところが残念です。

また、VRゴーグルを頭に固定するベルトの締めが弱く、バンドを調整してきつく締めても、激しい動きや横に寝転がるような動き(『なごみの耳かき』などのアプリ)を伴う使用には耐えられませんでした。

VR SPACEの総評

メガネが使用でき、視野角も十分と、第7回で登場した「VR BOX」と比べれば、進化したVRゴーグルといえます。新機能であるコントローラーに関してはとても使い勝手がよかったのも高評価です。

しかし、その進化の裏で、未だ改善されていない点も多くあります。その点を克服できるスマホ端末をお持ちで、激しい動きや横に寝転がるような動きを伴うVR体験を行わないのであれば適したVRゴーグルと言えます。

デバイス名 VR SPACE
メーカー 不明(代理店名:K&J;)
価格 2,099円 (2月26日現在 Amazon)
視野角 不明
IPD調整
眼鏡の使用
対応スマホ 4~6インチのスマートフォン
良い点 コントローラーがとても使いやすい
悪い点 固定が甘い、スマホを選ぶ

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