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話題 2019.02.24

VRで丸々1週間を過ごす 過酷な実験が生配信中

VRを専門とするコンテンツプロデューサーのJak Wilmot氏が、1日中VRヘッドセットを装着したまま1週間を過ごす実験を始めました。実験の様子はYouTubeでライブ配信され、日々の様子についてはWilmot氏が自身のTwitterで投稿しています。

現実のない生活を過ごす1週間

本実験は、VRで長期に亘る没入体験を行った場合に人体に起きる影響について調査することを目的として開始されました。

実験を行う上で決められている諸条件は以下の通りです。

・被験者はいくつかのVRヘッドセットを交互に使用して過ごすことができるが、交換時間は30秒内に限定される
・被験者の過ごす部屋のすべての窓は閉じられ、昼夜のリズムは完全にシャットダウンされる
・食事の際にもVRヘッドセットを外すことは30秒間に限られている。なお、軽食は通常、VRヘッドセットを装着したまま食べる。

長期のVR利用は人体にどのような影響を与えるか

本実験は2月27日まで行うことが予定されていますが、Wilmot氏はすでに不思議な感覚に陥っていることを次のようにTwitterで投稿しています。

VRで6.5時間経過:外界の光を浴びていないので、少し閉所恐怖症の症状がある気がします。これを克服するために。ボクシングシミュレーションを30分間、ヨガを15分間行いました。

また、睡眠中の体験も次のようにコメントしています。

19.3時間経過:昨日はとても鮮明な夢をみました。寝ているときに隣人の声がうるさく感じました。起きてみたら、隣人の声はVR内のできごとで、夢から覚めても現実ではないという体験をしました。

より生活に密接していくVRのために

Willmot氏の見解では、2038年までにVRとARが、今のスマートフォンに代わって頭し、新しいコミュニケーションツールになっていくと考えているとのことです。これを踏まえて同氏は、1週間という長期の体験を通して、VR内で仕事や休息、コミュニケーションを行うことにより、体力的・精神的な影響を調査することを決めました。Wilmot氏はこの実験を通して、長期間のVR体験でも健全で生産性の高い方法を見つけ出すことを目指しています。

実際の実験でWilmot氏は、場面によってVRヘッドセットを使い分けており。座った状態ではOculus Riftを使用し、シャワーを浴びたり食事の準備をするときはHTC ViveのAR機能を使用しています。Wilmot氏はシャワー時に使用する手作りのウォータープルーフのケージまで作成したとのことです。

168時間にわたる実験結果がどのようになるか注目が集まっています。

(参考)VRScout
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