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【VR映画ガイド第69回】ゲームに自分の居場所を見つけて……第78回ヴェネツィア国際映画祭VR部門グランプリ作品

没入型・インタラクティブ型のストーリーテリング

第78回ヴェネツィア国際映画祭のVR部門「VENICE VR EXPANDED 2021」でグランプリを獲得した「GOLIATH: PLAYING WITH REALITY」が、早速Oculus Questで体験できます。今年のヴェネツィア国際映画祭はコンペティション、アウトオブコンペティション合わせて世界23カ国、37作品が上映されました。年々進化しているVR作品の中から最も優れた作品として選ばれたのがこの作品です。

「GOLIATH: PLAYING WITH REALITY」は、イギリスのクリエイティブスタジオAnagramとフランスの制作会社Floreal Filmsが共同で制作しています。両社は昨年の第77回ヴェネツィア国際映画祭でグランプリを獲得した「The Hangman at home」も制作しています。特に注目したいのがAnagramです。

Anagramはテレビや映画業界でドキュメンタリーを専門として働いていたスタッフが中心となって設立された組織で、彼らはその経験から没入型・インタラクティブ型のストーリーテリングという新しい形のコンテンツ制作に挑戦しており、数々の賞を受賞しています。

今回紹介する作品は、両親を亡くし、統合失調症と診断されたある男性の実話を元にしています。主人公の男性は統合失調症と診断された後に精神病院に収容され、投薬治療を受けながら、数年間隔離された状態で幻想か現実かがわからない生活を送ります。

退院後、彼はオンラインゲームで“Goliath”としてゲームの世界で遊ぶことで人との繋がりを見つけ、現実と非現実の世界を行き来します。“心の病”というテーマを超えて、世界の中で“本当の自分の居場所を見つける”ことの意味を知ることができます。

オススメのポイント

1. テーマに合った空間設定

主人公は現実世界の中で統合失調症と診断され、生きにくい日々を過ごしているのですが、オンラインゲームに出会い、“自分の居場所”を見つけていきます。そんな実話を元にしたストーリーの中で、作品は全編ゲームのような空間で進でいきます。

温度感の無い、無機質な世界の中で淡々と主人公のストーリーが語られます。あまりに冷静な語りに冷たさすら感じました。しかし、リアルな部屋で主人公の自分の過去を語るシーンから状況が変わります。このリアルな部屋だけは、他のゲームのような無機質な世界ではなく、実際の主人公の部屋のような温度感のある雰囲気で描かれています。

今までの無機質な世界より温度感のある空間が描かれているのですが、そのリアルさが不思議と不安感を感じさせます。このリアルな部屋のシーンで主人公がオンラインゲームを通して仲間と出会います。

そして不安感を払拭するかのように現実の部屋が崩れていき、ゲームの世界に飲み込まれていきます。この作品のテーマを象徴した印象的なシーンでした。

2. 物語と体験者をつなぐインタラクション

この作品ではインタラクションが重要なキーになっています。冒頭で体験者の声を録音させ、その声が作中で幻聴のように聞こえてくるような仕掛けがあったり、物語を進めるためのボタンを要所要所で押させたり、物語の途中でシンプルなゲームをプレイさせたり……。このように、主人公の過去の感情や思いを疑似体験させるかのようなインタラクションがいくつも用意されているのです。

もちろん物語の主人公と体験者は会ったこともない、赤の他人ではありますが、1つひとつのインタラクションに対して体験者が行動することで、主人公の内側を感じられた気がします。

3. VRストーリーテリングならではのテーマ

今回のテーマはまさにVR映画で扱うのにふさわしいテーマだと思いました。厳しい現実世界をなんとか生きていくという話ではなく、バーチャル世界という選択肢もあって良いのではないかという議論のキッカケになる作品だと思います。

過去オンラインゲームは否定的に見られていたこともありました。しかし「GOLIATH: PLAYING WITH REALITY」ではオンラインゲームに没入することで自分の居場所を見つけられるというもので、主人公のストーリーを肯定的に捉えているように感じました。

ここ最近世界の状況が大きく変わったことで、現実世界だけでなく、バーチャル世界への期待感や可能性が加速的に高まっています。今後、バーチャル世界がどうなっていくかはユーザー1人ひとりの意識にかかっているということが、この作品の体験を通し、より強く感じられました。

作品データ

タイトル

GOLIATH: PLAYING WITH REALITY

ジャンル

アニメーション

監督

Barry Gene Murphy, May Abdalla

制作年

2021年

制作国

イギリス、フランス

本編尺

約25分

視聴が可能な場所

Oculus Store:
https://www.oculus.com/experiences/quest/3432432656819712/

https://www.youtube.com/watch?v=uiX0umyu8mU

この連載では取り上げてほしいVR映画作品を募集しております。
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