「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今回は4月16日~4月22日の関連ニュースが対象です。
目次
1. VR対応花火パズルゲーム「ファンタビジョン 202X」PC版が4月28日に発売決定
2. 「Myst」開発スタッフの送る新作「Firmament」最新映像が公開、日本語にも対応
3. VRパズルアドベンチャー「Red Matter 2」”ビジュアル面の強い”PSVR2版発売が決定
4. 高難易度パズルアドベンチャー「Myst」初代Quest版のサポート終了が発表
5. 次世代の剣戟シーンを売りにする新作「Battle Talent」6月2日にPC、Questで発売
6. 人間集団シミュレーター「HUMANITY」発売日が5月16日に決定
7. Quest版「Eye of the Temple」発売日が4月28日に決定
VR対応花火パズルゲーム「ファンタビジョン 202X」PC版が4月28日に発売決定
2月22日よりPlayStation VR2(PSVR2)版が発売中の花火パズルゲーム「ファンタビジョン 202X」のPC(Steam)版が発表されました。発売日は4月28日で、PSVR2版と同じくVRと非VRの双方に対応します。
(PSVR2版のトレイラー)
「ファンタビジョン 202X」は、打ち上げられた花火の中から同じ色を探してそれをキャッチしたり、同じ色を連続して破裂させながら高得点を目指す花火パズルゲーム。2000年にPlayStation 2(PS2)専用タイトルとして発売され、好評を博した「ファンタビジョン」のパワーアップ版となります。
基本的なゲームルールは前作を踏襲しつつ、フルHD、4K出力への対応によりグラフィックが大幅に進化。VRにも対応し、花火が舞い散る様子を間近で体感できます。また、ゲームプレイ時に破裂させた花火を自由に鑑賞できる「リプレイモード」も収録。こちらもVRに対応していて、ゲーム本編とは異なる視点から美しい花火を眺められるようになっています。
(参考)UploadVR、Steam
「Myst」開発スタッフの送る新作「Firmament」最新映像が公開、日本語にも対応
5月18日(日本時間:5月19日)の発売が報じられているVR対応パズルアドベンチャーゲーム「Firmament」の最新映像が公開されました。また、Steamのストアページも開設され、日本語を含む11言語に対応することが明らかになっています。
「Firmament」は名作パズルアドベンチャーゲーム「Myst」を手がけたCyan Worldsが開発中の新作。深いストーリー性と世界観を特徴としていて、プレイヤーは3つのユニークな領域を探索し、謎を解き明かしながらその奥に眠るとされる秘密に迫っていきます。探索およびパズルでは「アジャンクト」なるデバイスを活用。さらに謎の幻影こと「彼女」が探索や謎解きの際に現れ、自らの物語を話してプレイヤーを作中の世界へと誘っていきます。
初お披露目は2019年、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」。そこからVRへの対応、PlayStation VR(PSVR)版の開発中止とPlayStation VR2(PSVR2)版への移行などの経緯を経て発売を迎えます。なお、本稿執筆時点でもPSVR2版、非VRのPlayStation 4、PlayStation 5版の発売日は未発表。米メディアUploadVRの報道によれば”この先”とのことで、当面時間を要する見込みのようです。
(参考)Road to VR、Steam
VRパズルアドベンチャー「Red Matter 2」”ビジュアル面の強い”PSVR2版発売が決定
Steam、Meta Quest Storeにて販売中のVRパズルアドベンチャーゲーム「Red Matter 2」のPlayStation VR2(PSVR2)版が発表されました。発売日は本稿執筆時点で不明ですが、開発のVertical Robotいわく”非常に近いうちに”とのことです。
「Red Matter 2」は宇宙開発を巡り、2つの大国が冷戦を繰り広げている架空の未来を舞台にしたVRパズルアドベンチャーゲーム。ストーリーは前作「Red Matter」の直後が舞台で、旧友の救難信号を傍受した主人公が彼を救出するため、太陽系の果てを目指す過酷な旅が描かれます。手ごわいパズル、ジェットパックで複雑な地形を乗り越える・敵のドローンと戦うといった前作にはなかったアクションシーンの追加で、さらに起伏が増した本編が特色。2022年10月には全プラットフォーム版が日本語に対応しました。
PSVR2版は4K HDR、120fpsへの対応のほか、ライティング表現の大幅な強化が図られるとのこと。いわく、PC、Quest版以上にビジュアル面の強いバージョンになるようです。
(参考)Road to VR
高難易度パズルアドベンチャー「Myst」初代Quest版のサポート終了が発表
Meta Quest Storeにて販売中のVRパズルアドベンチャーゲーム「Myst」の初代Meta Quest版サポート終了が発表されました。10月1日を最後にソーシャル機能の削減、最新アップデート配信の終了が実施されるとのことです。
「Myst」は前述の「Firmament」を手掛けるCyan Worldsが1993年、Macintosh(Mac OS)、家庭用ゲーム機向けに発売した同名パズルアドベンチャーゲームのVRリメイク版。本の中の世界「ミスト島」に迷い込んだ旅人となって、手ごわいパズルの数々に挑んでいきます。基本の内容は原作を踏襲しつつ、VR向けにアレンジされた操作スタイルと強化されたグラフィックが特徴。Quest版は2020年12月に発売され、その後も日本語対応を始めとするアップデートが繰り返し実施されてきました。
今回のサポート終了は、2023年初頭にMeta社より発表された初代Questの新機能追加アップデートの終了を受けてのこと。Cyan Worldsいわく、最新かつ最高のソフトウェアとハードウェアのサポートを今後も続けていく方針から、決断に至ったようです。
なお、ゲーム本編はサポート終了後も引き続きプレイ可能です。
(参考)UploadVR
次世代の剣戟シーンを売りにする新作「Battle Talent」6月2日にPC、Questで発売
新作VRゲーム「Battle Talent」がSteam、Meta Quest Storeにて6月2日に発売予定であることが発表されました。
「Battle Talent」は剣に斧、拳銃といった武器を駆使して襲い来る敵との激戦を繰り広げていくVR剣戟アクションゲーム。2021年よりSteam、Meta Quest Store(App Lab)、SideQuestにて無料体験版が配信中のタイトルです。
足を踏み入れるたびに地形が変化する地下迷宮の探索に挑む「ダンジョン」、広いフィールドで次々と襲い来る敵を迎え撃つ「アリーナ」のゲームモードを収録。特色は公式に”次世代”と称された戦闘シーンで、敵を掴んで投げ飛ばして銃弾を打ち込む、或いはジャンプして空中コンボを決めるなど、非常に躍動的なアクションが手軽に繰り出せるようになっています。また、PC版には1000近くのMODがあり、プレイヤー独自のカスタマイズが楽しめます。なおその仕組み上、ある程度のプレイエリア確保は必須になる模様。
また、Quest版は日本語に対応していますが、製品版も同様に対応するかは明らかになっておらず、PC版に関しては非対応になるとの情報が記載されています。最終的にどんな形になるのか、今後の情報更新が待たれます。
(参考)UploadVR
人間集団シミュレーター「HUMANITY」発売日が5月16日に決定
「Rez infinite」、「テトリス エフェクト」などを手掛けてきたEnhance(エンハンス)の新作「HUMANITY(ヒューマニティ)」の発売日が5月16日に決定しました。対応プラットフォームはPlayStation 4、PlayStation 5、PlayStation VR(PSVR)、PlayStation VR2(PSVR2)、そしてPC(Steam)となります。
「ヒューマニティ」は”人間集団シミュレーター”と称されたアクションパズルゲーム。プレイヤーは柴犬となり、大行進する人間たちに様々なアクションを指示しながら、彼らをゴールとなる光の柱へと導いていきます。90以上のステージが待ち受ける「ストーリーモード」、オリジナルのステージを作ってシェアできる「STAGE CREATOR/COMMUNITY」のモードを収録。ディレクターはNHK Eテレの「デザインあneo」の映像監修で知られるインターフェースデザイナー、中村勇吾氏が担当しています。
また、VRも含むPlayStationプラットフォーム版は、定額制サービス「PlayStation Plus」のエクストラおよびプレミアムプランのプレイヤーが対象の「ゲームカタログ」にも登場。5月16日の発売日より、対象者であれば無料でゲームを遊べるとのことです。
(参考)PlayStation Blog、Road to VR、Steam
Quest版「Eye of the Temple」発売日が4月28日に決定
Meta Quest 2(Quest Pro)版「Eye of the Temple」の発売日が4月28日に決定しました。Meta Quest Storeでは商品ページも開設されており、それによりますとゲーム内言語は日本語に対応するとのことです。
「Eye of the Temple」は2021年10月より、Steamで販売中の同名タイトルのQuest向け移植作。映画・小説などで知られる名作冒険活劇「インディー・ジョーンズ」シリーズに着想を得たVRアクションゲームで、最低2m×2mのスペース確保が必須のルームスケール形式のプレイスタイルを売りにしています。
Quest版も同様に2m×2mのスペース確保が推奨されており、罠の回避といったすべてのアクションをプレイヤー本人が直接動いて実施していく設計となっています。
なお、基本的な内容は先行したPC(Steam)版と同じ。一方でグラフィックはQuest向けに新規に作り直されているとのことです。
(参考)UploadVR、Meta Quest Store