「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今回は12月4日~12月10日の関連ニュースが対象です。
目次
1. 革新的VRパズルシューター「We Are One」発売時期が2023年5月に決定
2. VRアクションゲーム「Ghost Signal: A Stellaris Game」ハンドトラッキング対応が発表
3. 縦横無尽で自由なアクションで未知の惑星を駆けるVRFPS「Hubris」発売
4. 「The Game Awards 2022」受賞作「Moss:第2巻」のPSVR2版が発売決定
5. お箸で神様気分を味わうVRゲーム「Tiny Island」当初の予定を改め、早期アクセス版として発売
6. VRアクションRPG「Resist」PCVR版がSteam、Oculus Rift Storeで発売
革新的VRパズルシューター「We Are One」発売時期が2023年5月に決定
新作VRパズルシューター「We Are One」が2023年5月に発売予定であることが発表されました。あわせて、本作最大の特徴でもあるゲームシステムの紹介に焦点を当てた最新ゲームプレイ映像も公開されています。
「We Are One」は、「Help Yourself」の名でPCゲーム配信サイト「itch.io」、Meta Questのサイトローディングアプリ「SideQuest」にて体験版が公開されていたタイトル。タイプリープによって誕生するプレイヤーの分身と協力して、自然破壊を目論む機械軍との戦いに身を投じるという、革新的なゲームシステムを特徴とするVRパズルシューターです。
2022年2月9日より、無料のプロローグ版がSteam、Meta Quest Store(App Lab)で配信中。タイトルも「We Are One」へと改められたほか、販売を「Apex Construct」などのタイトルで知られるゲームスタジオ、Fast Travel Gamesが担当することも決定しました。
対応ヘッドセットに関しては今回の発表でも明らかにされませんでしたが、SteamVRの対応ヘッドセット全般、Meta Quest 2(Quest Pro)になることはほぼ確定の模様。今後、発売日に向けて情報公開も積極的に実施されていくとのことで、動向が注目されます。
(参考)UploadVR、Steam
VRアクションゲーム「Ghost Signal: A Stellaris Game」ハンドトラッキング対応が発表
2023年初頭の発売が報じられている新作VRゲーム「Ghost Signal: A Stellaris Game」が、Meta Quest 2(Quest Pro)のハンドトラッキング操作に対応することが発表されました。
12月8日放送の「Upload VR 2022 Winter Showcase」で公開された動画によれば、手のひらを上に向けるとメニュー表示、広げた状態で敵戦艦に狙いを定めるとスキャンなど、文字通り”手に取る”ような感覚の操作が楽しめるようです。また、製品版にはあらかじめ内蔵されており、発売後のアップデートで追加されるものではないとのこと。最初から好みのスタイルでゲームを楽しめるようです。
「Ghost Signal: A Stellaris Game」は、タイトルにも冠された「Ghost Signal」なる謎の信号を探りながら、広大な宇宙空間を巡っていくVRローグライクアクションゲーム。リアルタイムストラテジー「Stellaris(ステラリス)」のスピンオフ作品で、プレイヤーは宇宙船を操縦し、信号を辿る道中で発生する様々なイベントに挑んでいきます。
ローグライクを名乗る通り、発生するイベントはプレイするたびに変化。遭遇した異星人との戦闘もあり、そちらでは位置関係を踏まえた戦術が試されるなど、「ステラリス」のスピンオフらしい手応えを秘めたバランスに調整されているようです。
(参考)UploadVR、Upload VR 2022 Winter Showcase(YouTube)
縦横無尽で自由なアクションで未知の惑星を駆けるVRFPS「Hubris」発売
新作VRゲーム「Hubris」が12月7日より、Steamで販売開始となりました。価格は税込4,500円。対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Realityです。日本語を含む10言語に対応しています。
「Hubris」は「Order-Of-Objectivity(オーダー・オブ・オブジェクティビティ)」、通称「OOO(トリプル・オー)」の新兵である主人公に扮し、未知の惑星で消息を絶った謎のエージェント「サイアナ」の捜索任務に挑むシングルプレイ専用のVRFPS。登る、泳ぐ、跳ぶといった縦横無尽で自由度の高いアクション、それらを最大限活かす設計が凝らされた自然豊かなフィールド、”VR最高クラスの没入感を生み出す”と豪語するグラフィックを売りにしています。
主人公所属の「000」を付け狙う凶悪な敵たちとの戦闘イベントもあり、その相手もロボットに厳重生物とバリエーション豊か。それらに対抗するための武器や道具を探索で得た資源から作り出すクラフト、機動兵器を操縦するといった特殊な要素も用意されています。
本作はPCVR版以外にMeta Quest 2(Quest Pro)、PlayStation VR2(PSVR2)版も2023年に発売予定です。
ソフトウェア概要
タイトル |
Hubris |
発売・開発元 |
Cyborn B.V. |
対応ヘッドセット |
Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality |
プレイ人数 |
1人 |
価格(税込) |
4,500円(Steam) |
(参考)Steam
「The Game Awards 2022」受賞作「Moss:第2巻」のPSVR2版が発売決定
日本時間12月9日放送の「The Game Awards 2022」にて、「BEST VR/AR」に輝いたVRアクションアドベンチャーゲーム「Moss: Book II(※邦題:Moss:第2巻)」のPlayStation VR2(PSVR2)版が発表されました。2023年2月22日、PSVR2本体との同時発売になるとのことです。また前作「Moss」のPSVR2版も同日に発売されます。
(「Moss」)
シリーズ2作の販売と開発を担当するPolyarcによれば、PSVR2版はハプティックフィードバック、アダプティブトリガーの機能への対応を最大の特色にしているとのこと。ダメージを受けたり、地形の障害物に触ったり、動かしたりする際の反応が極めて現実的なものになっているようです。さらにアイトラッキングにも対応し、道中のパズルを解いている際、プレイヤーがどこに目を向けているかを主人公「クイル」に知らせることで、ヒントを教えてくれる模様。グラフィック面でもテクスチャー、ライティングの大幅な強化が図られており、PSVR2ならではの繊細で美しい環境の描写を実現しているとのこと。
(「Moss:第2巻」)
本稿執筆時点で日本のPlayStation Storeでの発売は不明ですが、2作共にPSVR版が発売中であることから、実現の可能性は極めて高いと推察されます。
今後の正式発表が待たれるところです。
(参考)UploadVR
お箸で神様気分を味わうVRゲーム「Tiny Island」当初の予定を改め、早期アクセス版として発売
新作VRゲーム「Tiny Island」の早期アクセス版が12月9日より、Steamで販売開始となりました。価格は税込1,700円。対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality。日本語には未対応です。また発売記念セールとして、12月16日午前3時頃までは10%割引の1,530円で販売されます。
「Tiny Island」は小さくて可愛い住民たちが暮らす3つの島を舞台にしたVRシミュレーションゲーム。プレイヤーは神様となり、住民たちそれぞれが抱える悩みごと(クエスト)の解決に取り組んでいきます。箸を用いたゲームプレイを特徴としており、住民から建物、雲といったものを摘み、目的地へと移動させるなりして悩みごとの解決に取り組んでいきます。
対象物によっては圧力もかけられ、雲であれば雨を降らすことが可能。逆に建物は圧力をかけるとダメージになってしまうため、力加減を考慮して動かすことが求められてきます。
発表当初は製品版としての発売が報じられていましたが、Steamストアページによれば、戦略的な要素と最適なゲームバランスの検証をするため、早期アクセス版へと変更した模様。当初は対応していた日本語も省かれていますが、製品版では他のフランス語、イタリア語などと共に実装されるとのことです。
なお、早期アクセス期間は約半年を予定。価格に関しても製品版では上がることが明言されているため、気になる方は早めに購入しておくことを推奨します。
ソフトウェア概要
タイトル |
Tiny Island |
発売・開発元 |
Geeky House |
対応ヘッドセット |
Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality |
プレイ人数 |
1人 |
価格(税込) |
1,700円(Steam) |
(参考)Steam
VRアクションRPG「Resist」PCVR版がSteam、Oculus Rift Storeで発売
VRアクションRPG「Resist」のPCVR版がSteam、Oculus Rift Storeにて販売開始となりました。価格はSteamが税込2,050円、Oculus Rift Storeが税込2,208円。SteamのPCVR版は日本語に対応していますが、Oculus Rift StoreのPCVR版は未対応となります。
「Resist」は2021年11月にMeta Quest 2(Quest Pro)向けに発売されたVRアクションRPG。未来都市を牛耳る強権的な政権を打倒するため、主人公の「Sam Finch」になって様々なミッションに挑んでいきます。
マーベル原作の人気コミック「スパイダーマン」への影響が垣間見えるスウィングアクション、それと二丁拳銃を駆使してドローンたちと一戦を交える戦闘シーン、広大なオープンワールド風のフィールドマップを特徴としています。PCVR版は2021年末、Quest 2版で実施された大型アップデートの内容を含む最新版で、周回引き継ぎ機能「New Game Plus」の追加、グラフィック全般の刷新、難易度選択機能の追加などが図られています。
唯一の違いは、ゲーム内言語が日本語を含む多言語に対応していること。なお、本稿執筆時点で先行したQuest 2版に多言語対応を図るアップデートは配信されていません。Rift版も同様に未対応なことから、後日、まとめてアップデートを図るスケジュールと推測されます。今後の両バージョンの情報が注目されるところです。
なお、SteamのPCVR版は発売記念セールとして、12月16日午前3時頃まで20%割引の1,640円で販売されます。
ソフトウェア概要
タイトル |
Resist |
発売・開発元 |
The Binary Mill |
対応ヘッドセット |
Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality |
プレイ人数 |
1人 |
価格(税込) |
2,050円(Steam)、2,208円(Oculus Rift Store) |
(参考)Steam、Meta Quest Store、Oculus Rift Store