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話題 2019.05.24

バーチャル洗礼を執り行う「VR教会」はひとつの福音? 現実で洗礼が困難な人も受け入れる

国内外から人気のソーシャルVRアプリ「VRChat」では、VR空間内で様々な体験が可能です。今回、VR世界の現況をレポートする活動を行うDrumsy氏は、VR内の教会で洗礼を受けた旨をYouTubeにて報告しています。

VRの教会で本物さながらの洗礼式

先日、VR内の教会で牧師を務めるD.J. Soto氏は、Drumsy氏の洗礼式を執り行いました。Drumsy氏の洗礼式は現実世界で行われている式と同様に進められ、バーチャルプールに入る前には、Doto牧師によってバプテスマの意味についての説明が行われました。

キリスト教の洗礼である「バプテスマ」は、頭の先からつま先まで水に浸かる儀式です。実際の教会では浴槽のなようなものに大量の水(もしくはお湯)を張り、洗礼を受ける側は全身を沈ませ、その後水から出る、という一連の流れを行います。

Soto牧師は今までにもVRで洗礼を行ったことがあるとのこと。現実世界で洗礼式を受けることができない人に対してVRで機会を提供しており、過去に訪れた人に関しては次のように話しています。

家から出られない状態の少女が、バプテスマを受けに来たことがあります。私たちは式を行い、少女は洗礼を受けることができました。

ずっと家から出られず、一生洗礼を受ける機会もないと信じていた彼女は、バプテスマの最中、水の中から上がってきたとき、声を上げて泣いていました。

Drumsy氏は、VRでの洗礼を体験した後の感想として「30秒くらいかがんでいただけなのに、新鮮な空気を吸っているような感覚になった」とコメントしています。

(参考)Futurism.com


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