台湾の通信機器メーカーD-Linkは、Meta Quest 2向けのUSBドングル(小型送信機)「VR Air Bridge」を発表しました。Quest 2のPCとの無線(ワイヤレス)接続機能を“強化”することを目的としたデバイスです。9月現在、価格や発売日などは告知されていません。
Meta Quest 2はPCとワイヤレスで接続する場合、公式の接続システム「Air Link」やアプリ「Virtual Desktop」などを使用します。これらの機能は、ルーターから発信されるWi-Fiネットワークに直接接続することで動作しますが、ルーターの設置位置が遠かったり、壁を挟んでしまったりと、環境次第では通信に影響が出る場合があります。
「VR Air Bridge」は、この問題に対応するための機器。Quest2をより安定したWi-Fi( Wi-Fi 6/5GHz )環境で、無線接続することが可能になります。D-Linkは、同デバイスを使うことで「高スループットかつ、低レイテンシのP2P(ポイント・ツー・ポイント)のWi-Fiリンクを形成できる」と説明しています。
2022年4月、Meta QuestのPC向けソフトウェアドライバーから「Air Bridge」というコードが確認されました。当時、その正体は「Wi-Fi子機であること」以外不明でしたが、Oculusの顧問CTO、ジョン・カーマック氏が以前、Wi-Fiドングルのに言及していたことから、Meta社の新型デバイスである可能性が論じられました。今回の発表を鑑みるに、「Air Bridge VR」が、コードが示していた製品の可能性が高いでしょう。
Meta社は、10月12日に年次の開発者会議「Meta Connect 2022」を開催する予定で、「Air Bridge VR」に関する発表が同イベントで行われるかもしれません。開催日を待ちたいところです。
(参考)UploadVR
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