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VTuber 2024.08.07

アニメ「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」に、実在のVTuberが協力 再現された“あの頃”の空気感

7月より放送を開始したTVアニメVTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた(ぶいでん)。VTuberを題材としたアニメですが、実在するVTuberのアイコンやサムネイルが登場しており、それを見つけ出すのが視聴する楽しみのひとつとなっています。


アニメ公式Twitterより引用、4話エンドロール)

ぶいでんは、七斗七氏が手がけるライトノベルを原作にしたアニメ作品です。主人公は大手運営会社ライブオンの三期生VTuberの心音淡雪で、配信の切り忘れによって清楚なキャラクターが崩壊してしまったことから物語が動き出します。

実際のVTuberの配信や流行と連動した仕掛け

本アニメの見どころが、VTuber配信の空気感を出す仕掛けとして、実在するVTuberのアイコンやサムネイル、またはVTuberと関わりの深いゲームやサービスなどが作中に登場するところです。

4話の場合、ホロライブ朝ノ姉妹ぷろじぇくとを始め、企業・個人VTuber問わず多数のVTuberが協力しています。あるシーンに写ったサムネイルは実際配信されたものになっており、VTuber間で流行したGartic Phoneも作中のVTuberたちが遊んでいるなど、再現度に抜かりがありません。


(作中にサムネイルが登場したYouTube配信)

エピソード自体も、2018年から2020年頃に実際あったことを彷彿とさせる内容となっています。例えばアキ・ローゼンタールさんの場合、4話に飲酒雑談のサムネイルが登場していますが、この日の配信では酒に酔ってそのまま居眠りして寝言を言ってしまうことがありました。まさに、“配信切り忘れたら伝説になってた”回です。

ファンには懐かしいあのエピソードが再現されている?

4話以外にも、VTuberを追ってきたファンにとって数々の懐かしいシーンが登場。1話ではソーセージレジェンド、2話ではGetting Over It(通称、ツボおじ)を作中のVTuberがプレイします。匿名メッセージサービスのマシュマロも登場し、VTuberではおなじみの質問への回答も再現されていました。

極めつけは、3話で公式協力しているゆずソフト。成人向けPCゲームメーカーで、作中のVTuber宇月聖が「サノバウィッチ」を配信中に起動させたというシーンがありますが、これには元ネタがあります。現実ではさくらみこさんが配信中に起動してしまい、「サノバウィッチ」のタイトルコール音声ががっつり配信に載ってしまうという伝説的エピソードがありました。この話で思い出した人もいるのではないでしょうか?

Live2Dの表現や広報も個性的

ぶいでんはエピソードの再現だけではなく、VTuberを描くための細かな表現にも力が入っています。2DアニメーションソフトLive2Dが全面協力しており、作中の配信画面での姿はLive2Dアニメに、現実で配信しているVTuberの姿は通常のアニメとして分けられています。

一方、作中のリアルのVTuberの姿は、VTuberアバターの衣装のまま。キャラクターとしてそのまま描くことで、地続きの物語が楽しめるようになっていました。

また、広報も個性的で、ライトノベル発売時期には、YouTubeで1話の寝落ちシーンを再現したプロモーションを展開。このとき公開された心音淡雪の公式X(旧Twitter)アカウントは、現在はアニメ放送中に同時視聴実況をしています。

VTuberを長く追っている人ほど、様々な発見がある「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」。ファンからはVTuber黎明期の空気感を思い出すという声も上がっており、懐かしさも感じられます。アニメはまだまだ続くので、気になった方はぜひ観てください。

© 七斗七・塩かずのこ/KADOKAWA/「ぶいでん」製作委員会
(参考)公式X(旧Twitter)


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