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VR体験施設 2018.12.05

渋谷でVRの魔法の世界へ出航しよう。「TYFFONIUM SHIBUYA」体験レポート。

東京・渋谷のMR(Mixed Reality/複合現実)体験施設「TYFFONIUM SHIBUYA(ティフォニウム シブヤ)」が2018年11月23日にオープンしました。「TYFFONIUM」は現在お台場に1号店がありますが、今回の2号店となる渋谷ではどのような展開がされているのか、11月22日に開催された体験会の様子をレポートします。

「TYFFONIUM SHIBUYA」とは

「TYFFONIUM」は「魔法は思っていたより、ずっと近くにある。」というテーマのもと、VRとARを融合させたMR技術を用いており、様々な非現実的で幻想的な体験ができる施設です。

「TYFFONIUM」は現在ティフォン株式会社による直営店「TYFFONIUM ODAIBA」がお台場にありますが、今回オープンとなった「TYFFONIUM SHIBUYA」は、ティフォンによる監修のもと、109シネマズなどを展開する株式会社東急レクリエーションが運営する第1店舗目となります。

オープン時に提供されているアトラクションは、船に搭乗し生と死の狭間で展開する幻想的な航海がテーマのファンタジー系アトラクションの「FLUCTUS (フラクタス)」と次世代ホラー系アトラクションの「Corridor (コリドール)」の2つ。両者ともお台場にあるものよりパワーアップされていて、「フラクタス」はコンテンツの展開に合わせ床の揺れ、霧、風、香りといった4D要素が追加。「コリドール」はお台場店では2名まで(2018年11月7日時点)のところ渋谷では最大4名まで同時に体験できるようになっています。

さらに「TYFFONIUM SHIBUYA」ではコンテンツだけでなく、そこに至るまでの世界観を重視。ビルのエレベーターの扉が開いたところから、魔法の世界に入り込んだかのような内装になっています。


(ビルの8階が受付フロア。CAFEカウンターも併設されており、アトラクション体験前後にドリンクやスイーツを味わいながらロビーでゆっくり語らう事もできる)

(8階から7階へ向かう階段。明るい雰囲気のロビーから一転して薄暗くなっており、フラクタス」の世界観が垣間見える)

(さらに下へ向かう階段には本棚も見え)



(6階へ降りてさらに暗い廊下を進んでいくと、そこは手に持つ用のロウソクも並ぶ、「コリドール」のブースがありました。)

生死の渦に翻弄される航海へ。「フラクタス」

今回の取材では2つのコンテンツのうち、「フラクタス」を体験することができました。

「フラクタス」は5人同時に体験可能な幻想的な異世界を船で旅していくコンテンツです。航海の先には果たして何が待ち受けているのでしょうか……。

コンテンツを体験する前に、注意事項の説明を兼ねたブリーフィングがあります。舵の操作なんてあるんだ……とぼんやり映像を見ていたら、アテンダントスタッフから「船長になりたい方はいらっしゃいますか?」との案内が。ほかの参加者が遠慮していたので筆者が船長を務めることになったのですが、そうであればもっとしっかり映像の内容を把握しておくんだった……と少し後悔。

部屋に入るとそこには船を模したブースが。見た目は殺風景ではありますが、VR ヘッドセット(VIVE PRO)とヘッドフォンを装着すると、そこはもう霧に包まれた船の上です。まさに魔法です!

ヘッドセットの中に映る霧の世界には自分ひとりぼっち、と思いきやVIVE PROのカメラを通して自分の手や、さらに他の体験参加者の顔や手もぼんやりと見ることができました。ということで、思わず嬉しくなって参加者のみなさんとハイタッチしてしまいました。

準備ができたらいざ出航です。船の進行にあわせて船体が揺れ、頬で前方からの気持ちよい風や霧を感じ、そして謎の香りもしてきて……という目や耳以外の情報でも、あたかも異世界での航海をしているような体験をさせてくれます。

船長役だと自分の操舵によって船の進行が決まり、不慣れなゆえに時には船を大きく揺らしてしまうこともあったので、記者はずっと参加者のみなさんに謝り続けていました。船長以外の参加者も(特にコントローラーやグローブなどを装着しなくても)VR空間の中で見える手を使い、目の前に泳いでくるクラゲなどに触れるということもできました。

といっても、船はただ霧の海を進んでいくだけではなく……航路の先には何が起きるのか、現地で体験して確認をしてみてください。

体験を終えて

「フラクタス」の世界は海も空もうっとりとする幻想的でしたが、そのせいかフレームレートが低くなる時もありました。また、世界に集中させるために外部の音を遮断するヘッドフォンを付けての体験でしたが、その分他の参加者の声が聴きとりづらく、(特に船長役は船の前を見続けるため後ろにいる参加者を見ることがないので)同じ船に乗っているはずなのに独りぼっちな感覚を覚えることも。そうは言っても最後のシーンの”はかなげな”美しさは見とれるところがあり、体験後に8階のロビーで同行者と語りたくなる気持ちもわかるなあ……という感じでした。

いまやエンタメVR施設の集積地と言える渋谷に新しくオープンした「TYFFONIUM SHIBUYA」。内装のつくりも含め、「VRゲームセンター」ではなく「魔法の世界の体験ができるテーマパーク」という側面を強調した店舗という印象でした。多様なVR体験ができる施設が集い、それぞれの施設とあわせて渋谷のエンタメVR全体も盛り上がっていくことを楽しみにしたいですね。

施設情報

施設名

TYFFONIUM SHIBUYA(ティフォニウム シブヤ)

営業時間

10:00〜23:00(最終受付22:30)

場所

東京都渋谷区宇田川町27-4 喜山ビル6階〜8階
(8階受付)

料金

フラクタス:2,000円/人
コリドール:2,400円/人

公式サイト

https://www.tyffonium.com/location/shibuya/


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