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ゲーム・アプリ 2017.06.25

「人の記憶に入り込む」Ubisoftとイライジャ・ウッドの新作VRサスペンスを特別体験

6月中旬に開催されたE3のUbisoftブースでは、新作VRコンテンツの『TRANSFERENCE』を特別体験することができました。本記事ではプレイレポートをお伝えします。

記憶を行き来しながら進む謎解きホラー

『TRANSFERENCE』はUbisoftと俳優であるイライジャ・ウッド氏が参加する制作スタジオSpectreVisionが共同で開発しているサイコな雰囲気のホラーゲームです。配信予定のプラットフォームはPC、Oculus、HTC vive、PlayStation VR(PSVR)、XboxOneとしており、VR向けだけではなく通常ゲームとしても発売するとのことで、2018年春に発売予定で国内発売は未定です。

ある人物の記憶を追体験するストーリーとなっており、年代別の記憶世界を行き来しながら記憶の謎を解き、真実を突き止め脱出するという形式の謎解きホラーゲームです。

「移動」と「掴む」だけのシンプルで直感的な操作

コンテンツの撮影は不可とのことで、文章のみでのレポートなります。

今回のデモでは、ゲーム本編に登場するステージを体験できました。1ステージクリアまでは約10数分というプレイ時間でしたが、ある程度スムーズにプレイできたクリアできた時間となり、終了後にOculus Riftをはずしても一緒に体験をスタートした他の体験者はまだプレイ中という状況でした。

OculusRiftとTouchを使って着座での体験でした。移動方式はアナログスティックを使ったフリームーブとトリガー押し込みでの視点回転を組み合わせた方式でした。視点回転はぐるっと360度回転する方式と数十度ごと視点を移動させていく方式の2パターン方法を選択出来るようになっており、酔いやすいVRゲームに対する気遣いを感じられました。

移動以外の操作としてはつかむ動作のみとなります。

一軒家を歩きながら、時代を行き来して謎を解く

ステージとなる暗めの一軒家を移動しながら部屋を探索し、アイテムなど情報を集めるというアドベンチャーゲームのようなスタイルで進行します。同じ一軒家を舞台に、複数の時代をいったりきたりしながら、真相を突き止めていきます。ステージは1階部分の複数部屋と地下室という構成になってました。鍵を探し出して閉まっているドアを開ける、アイテムを持ったまま別の時代の部屋に移動して特定の場所に置くなどといった謎解き要素をクリアして進んでいきます。

歩いていると突然、時代が変わり、暗め緑や紫のカラーエフェクトが全体的にかかります。別の時代へ移動したことが雰囲気でわかると同時に、不気味な雰囲気を醸し出していました。

ほかにも、開いている扉が勝手にしまったり、子供の影がいきなり現れて走り去っていったりといった恐怖演出が含まれていました。しかし、びっくり系の演出やグロテスクな表現はあまりなく、関係者から事前に聴いていた、「ホラーというよりサスペンスに近い」という話が理解出来ました。

幾つかの謎を解くと真実への扉へ向かうというような別空間に転送され最後のシーンへ。そこで事件の真相が明かされたところで体験終了となりました。

Ubisoftはさらに他にもタイトルを開発中

『TRANSFERENCE』は、「人の記憶に入り込む」というVRコンテンツにするにふさわしいテーマを扱っています。また、視点変更への気遣いなど、これまでも何作品もVRゲームを作ってきたUbisoftのVRコンテンツに対する意欲を感じられたデモ体験となりました。他家族をテーマにしたステージなど幾つか用意を進めているとのことで、コンテンツボリュームにも期待がもてます。

E3 2017でUbisoftは、『TRANSFERENCE』以外にもVRゲームとしてはマルチプレイのスペースシューティング『Space Junkies』も発表しています。

最後に、Ubisoftの関係者による追加情報として、まだ詳しくは発表できないという前提でUbisoftとして新作VRタイトルの開発も検討を進めているとのこと。『TRANSFERENCE』を始め今後の続報にも期待したいところです。


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