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【PSVR】VRでも遊べるテトリスに水口哲也が込めた「新たな気持ちよさ」

また言葉が見つからない……。)

渋谷にある明るいオフィス。20分ほどのVR体験を終えて、VRヘッドセットとヘッドホンをはずした筆者を微笑みながら見ていたのは、ゲームクリエイター・水口哲也氏。

筆者は前にも一度、この感覚を味わったことがあります。VR体験の後に、とっさに感想を言い表す言葉が見つからず、呆然としてしまう――。


(ゲームクリエイター・水口哲也氏)

2度も唸らせられる

2018年6月、ゲームの祭典E3に合わせてゲームクリエイターの水口哲也氏率いるエンハンス・ゲームズは、PlayStation 4向けの新作「TETRIS EFFECT(テトリス・エフェクト)」を発表しました。「TETRIS EFFECT」はその名通り、不朽の名作パズルゲーム・テトリスを題材にしたPlayStation VR(PSVR)対応ゲームです。

「Rez」や「ルミネス」などで知られる水口氏は2016年10月、PSVRのローンチタイトルともなったVR対応ゲーム「Rez Infinite」を世に送り出しました。同作はGame Awardsなど数々の賞を獲得。特にVRでの体験を狙って制作された最終ステージ「Area X」は、暗黒空間に咲く美しいパーティクルがプレイヤーを魅了し、音と映像とゲーム体験が混ざり合う、VRならではの新境地を切り拓きました。

https://www.youtube.com/watch?v=1G8kzgCpdd0

筆者がかつて味わった”この感覚”は、「Rez Infinite」Area Xを先行体験したときのもの。そして2018年、開発中の「TETRIS EFFECT」を体験する機会に恵まれましたが、そこでは「Rez Infinite」とはまた異なる衝撃を受けました。

今回は、その「TETRIS EFFECT」の体験レポート、そして水口氏が賭ける本作への想いを紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=zCQqZnvzIQY&t;=2s

テトリスに加えられたのは世界観

「TETRIS EFFECT」は、1984年に発売されたパズルゲーム・テトリスをリメイクしたものです。上から落ちてくるブロックを配置し、横一列に揃うと消すことができるという、そのルールはもはや説明不要なまでにおなじみのものです。

これまで数多くの移植やアレンジが行われてきましたが、「TETRIS EFFECT」では“全く異なるプレイ感のテトリス”がそこにありました。

「TETRIS EFFECT」ではいくつかのモードが搭載されるとのことですが、メインとなるのはストーリーモードです。といっても誰か主人公がいるわけでもなく、順番に異なる世界でのテトリスを体験していきます。

テトリスの周りをとりまく世界も、テトリミノの色や質感も、BGMも音も、全てが1つ1つ、ステージごとに変わっていきます。

プレイヤーがプレイしているのはテトリスに他なりません。目で見えているのもテトリスで、手に持ったコントローラーではテトリミノを操作しています。しかし、そのプレイ感はこれまでのテトリスを遊んでいるときとは全く異なります。

テトリミノをいかに綺麗に積んでいくか。端の1列をつねに開けておきながら、効率良くテトリスを落としていく、時間が経ってくるとテトリミノの落ちる速度が早くなってきて焦り始めてミスが生まれ……それがテトリスの伝統です。

しかし、「TETRIS EFFECT」は違います。テトリミノを回転させたときに奏でられる音も落としたときの音も、全てがステージごとに異なり、見事にその世界観にマッチしているのです。ふと気づくと、BGMのリズムに合わせてテトリミノを回転させながら「このテトリミノを落とさずにずっと回していたい」とさえ思ってしまっている自分がいることに気づきます。この世界を味わっていたい、終わりたくない、という思いもありつつ、自分の手を動かし、テトリスを進めさせます。

「TETRIS EFFECT」は、テトリスであってテトリスではない。この作品に触れて、そんな感想が筆者に浮かびました。

世界から世界へ、水口哲也は再び「旅」をつくりあげる

一言で「TETRIS EFFECT」を言うならば、筆者は「旅」という言葉を選びます。世界から世界への旅、どこかなつかしいような、どこかで見たことがあるような世界を行き来する旅です。その触媒となっているのがテトリスという点は非常にユニークです。

ストーリーモードでは各ステージにクリア条件があり、絶妙なタイミングでクリアとなるとステージが転換、暗黒空間のさらに奥に進むようなエフェクトに包まれ、新たなステージが始まります。一度メニュー画面に戻るなどといったこともなく、シームレスに次の世界へとつながっていきます。筆者は思わずプレイ後に水口氏に「これは1ステージですか?」と訊いてしまったほど。実は3つのステージをプレイしていたのですが、それらはあまりに美しく、自然に連続していました。

前作「Rez Infinite」でも、筆者はArea Xのプレイ後の感想をこう記しました。

それをまとめると「旅」という言葉に集約されます。Area XのVR体験、それは遠いどこか、現実ではない世界への旅だったのです。―【PSVR】水口哲也が切り拓く“VRならでは”の新境地 『Rez Infinite』新ステージArea X

「Rez Infinite」は「まだ序章に過ぎない」と語っていた水口氏。次作となる「TETRIS EFFECT」では全編を通して様々な世界への旅を描いていています。本人の言葉を引用すると「30個のステージで地球を含めた色々な場所を旅するジャーニー」。30というステージはもはや1章2章といった単位ではなく、叙事詩のごとき壮大な物語です。

まだ公開されてはいませんが、ストーリーモードにはステージセレクト画面が存在します。3つの難易度ごとに、異なるステージが用意されています。そこで画面いっぱいに映し出されるのは「銀河」です。1つの銀河の中に、名前のつけられた「世界」が存在し、次々と旅をしていく、そんな物語を味わっているのです。

「VRを進化させたい」から生まれたテトリス

ビジュアルと音で世界を感じ、物語を味わう「TETRIS EFFECT」を100%味わうのであればVRは最適なメディアでしょう。

「VRを進化させたい」。

試遊を終えた筆者に、水口氏は口を開きました。「今のVRゲームの多くは10分やると疲れるものが多い。永遠に遊べるものを作りたかった」と語ります。確かにVRゲームは身体の動きも伴うような激しいものも多く、疲れてしまうものも多くなっています。

「TETRIS EFFECT」の開発中のコードネームは「ZEN TETRIS」と呼ばれていたそうです。TETRISがもつ気持ち良さやストレス軽減、すっきりさせてくれることに注目。「週末1時間でもVRをかけて、リフレッシュできるもの」にしたかったとのこと。

「TETRIS EFFECT」では、時間を止めることのできる「ゾーン」が存在します。プレイ中にゲージが貯まると任意で発動することができます。「ゾーン」の間はテトリミノが落ちてきません。そして、消えることもありません。自分の意思で次々とテトリミノを詰みながら、「ゾーン」が終わった瞬間に溜まりに溜まったテトリミノが一気に消えます。

BGMも止まり静寂の中、パズルに集中する「ゾーン」の瞬間、プレイヤーはテトリスそのものに向き合います。コードネームに含まれていた「ZEN」の瞬間です。

水口氏がテトリスのリメイクに注目したのは、2004年のPSPの発売頃から。Rezと組み合わせたいということでスタートしたプロジェクトでした。その後はPC向けなどの話もあり、最終的にはPS4向けに開発に入ることに。VRでやったら面白そうだということから、PSVRへの対応も決めています。

永遠に気持ちよくやれるテトリスを目指して、開発前のプリプロダクションは細く長く続けていた水口氏。「Rez Infinite」ではVRならではの表現に取り組んだ後は、VRについて「突き詰めていくともっと表現力がほしくなり、やればやるほどもっと進化させたくなる」と感じていたとのこと。

ストーリーモード以外にも色々なモードやVRならでの要素が

気持ち良さがテーマの「TETRIS EFFECT」には、ストーリーモード以外にも様々な「感情」で遊べるEFFECTモードが搭載されるとのこと。通常のテトリスとは異なり、仕掛け満点になっているモードもあって、パズルゲームとしてテトリスを楽しむこともできそうです。

他にも、「人と人が繋がれるモードを作りたい。世界中の人達と繋がりながら、ゆるやかにテトリスをやれるアイデアを考えている」とのこと。詳細は明かされませんでしたが、単なる対戦モードにとどまらない形でのマルチプレイも搭載されるようです。

90%以上がVRデバイスを持っていないという現状を勘案し、「VRがなかったとしても面白いゲームにした」とのこと。「Rez Infinite」と同じくPlayStation 4 Proでプレイした場合には、4Kにも対応しています。

「PSVRを持ってる人は(PSVRを)買ってよかったな、と思ってもらえるように拡張する」とVR対応を位置づけている水口氏。確かに、VRでは本作のテーマである気持ちよさがさらに何倍にもなることでしょう。

水口氏は取材の最後に、自ら操作しながらもう1つ、「VRならでは」の要素を見せてくれました。それは、好きな自由な視点でテトリスを楽しむことができること。思いっきり近づいて巨大なテトリスを見上げながらプレイする視点がお気に入りとのこと。これもまたVRならではの気持ちよさに繋がります。

「TETRIS EFFECT」の全貌はまだ明らかにされておらず、今回筆者が体験したものはあくまでその氷山の一角にすぎません。しかしその一部を体験するだけでも、従来の「テトリス」の枠に収まらない壮大な魅力の片鱗を、確かに、そして十分すぎるくらいに体感させてくれました。

本作「TETRIS EFFECT」は、2018年秋の発売を予定しています。

この記事を書いた人

すんくぼ(久保田 瞬)

慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。VRジャーナリスト。
VRが人の知覚する現実を認識を進化させ、社会を変えていく無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。VR/AR業界の情報集約、コンサルティングが専門。また、国外の主要イベントには必ず足を運んで取材を行っているほか、国内外の業界の中心に身を置きネットワーク構築を行っている。Boothにて書籍「寝転んでNetflixを観ると、 VRの未来が見える」販売中

Twitter:@tyranusii

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