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ゲーム・アプリ 2017.06.24

要チェック!SteamVRおすすめゲーム・アプリ19選

いまでは多くのPCゲームプレイヤーが使用している配信プラットフォーム「Steam」。通常のゲームだけではなく、VR対応ゲームも数多く取り揃えていることが特徴です。

今回、日本時間6月23日から7月6日の期間中、Steamの大型割引セールである「サマーセール」が開催されていました。多数のVR作品を前にしつつも「いったいどれを買えばいいの?」と悩んだ方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、Mogura VRでは、Steamで買っておきたいVRゲーム19作を一挙紹介します。初心者からコアプレイヤーまで、広く楽しめそうなラインナップをチョイスしました。

また、VR作品はインタフェース・字幕・吹き替えなど日本語に対応していない作品も多くありますが、それでも極力問題なく遊べる作品を中心に選出しました。セールの実施にかかわらず、どのゲームを買おうか迷ったときにぜひ参考にしてみてください。

『Job Simulator』

まず紹介するのは、VRでさまざまな職業を体験できる『Job Simulator』。「お仕事体験」というと堅苦しく思えるかも知れませんが、このゲームの舞台は2050年。人間がやっていた仕事は全部、ロボットがこなすようになっています。

そう、このゲームは「ロボットだらけの社会で、人間があえて『職業体験』をする」という設定なのです。厳密なお仕事シミュレーションではなく、身の回りにあるものを触って遊ぶように仕事をするコミカルな内容となっています。

用意されている職業のうち、「オフィス」ではドーナッツを食べたりコーヒーを飲みながらパソコンに向かい仕事をこなします。隣の同僚にモノを投げると苦情を付けてきたり、腐ったドーナッツを食べると吐き出すなど、業務に関係ないところまでリアルに再現されています。

また、「コンビニ」では接客対応を体験。ジュースをぶちまけたり、床に落としたホットドッグを売ってもお客は文句は言ってきません。「ファミレス」ではつまみ食いしながら料理を作ったり、「ガレージ」ではお客様の自動車を好き放題に修理したり……とフリーダムな内容です。

開発元のVRゲームスタジオはOwlchemy Labs。2017年5月にグーグルに買収されましたが、引き続きユーザーが楽しめるインタラクションが豊富なVRコンテンツを作り続けることを約束しています。今後の作品が楽しみですね。

『Tilt Brush』

Googleの手がけたVRコンテンツ『Tilt Brush』はゲームではなく、VR内に様々な線や絵を描くことのできるVRペインティングツールです。両手に持ったHTC Viveのコントローラーがパレットと筆になり、色も線種も自由自在に3D空間に絵を描くことができます。現実と異なり平面ではなく「空間に絵を描く」というこれまでにない創作活動を体験することができます。

HTC Viveの特徴であるルームスケールを活用し、下から覗きこんだり、周囲をグルグル回り込みながら描いたりといったペインティングの体験はきっと印象深いものになることでしょう。

以前に行われたアップデートにより、描いた線が自身の選曲した音楽に合わせてビートを刻むようになるという機能も追加されました。絵を描くのが苦手という人も、音という要素が加わったことにより、これまでにない遊び方が見つかるのではないでしょうか。

はじめてVRを体験する人におすすめしたい作品のうちのひとつです。これまでにない創作体験をしてみませんか?

『Project LUX』

『狼と香辛料』の原作者・支倉凍砂氏の主宰するサークル「SpicyTails」による長編VRアニメーション作品です。日本語に対応しており、全編65分にも及ぶ総ムービー時間が特徴となっています。

本作の舞台は、人類の大半が電脳化している世界。そこで一件の殺人事件の裁判が開かれていました。

被告は、人々の感情に作用する電脳用データの作成をアーティストに依頼するエージェント。被害者とされているのは、アーティストの少女、ルクス。陪審員であるプレイヤーは、エージェントの記憶データを追体験することにより、何が起こったのかを確かめなければなりません。

作りこまれた物語設定にも注目ですが、まず印象的なのは表情豊かに動き回る少女ルクスの姿。コロコロと喜怒哀楽が変わる表情や動きがとにかく可愛らしいです。

目の前で動くルクスは、現実にいる人間の女の子であるかのような不思議な印象も受けます。これは彼女の声優である田中あいみ氏自身が、声だけでなくスタジオにてモーションを付けているためのようです。

本作は目の前の展開を鑑賞するアニメ形式ですが、マルチエンディング形式のため、VR作品としてのインタラクティブなシステムは存在しています。ルクスの愛らしさをぜひ体験してみてください。

Batman: Arkham VR(日本語対応)

『バットマン:アーカム VR』は映画「バットマン」の世界を体験できるVRゲーム。2016年10月にPSVR向けにリリースされ、発売後の12月まではPSVR向けソフトの月間DLでは2位という人気ぶりでした。

「自分自身がバットマンとして、実際にそこにいる」という感覚を体験する1人プレイ用アドベンチャーゲームとして、殺人者を追うため映画の舞台ともなっている都市ゴッサム・シティを駆け巡ります。40分から1時間程度の体験ですが、映画でなじみ深い場所やキャラクターに会うことになります。

自分自身がバットマンになれる体験ができるよう、様々な仕掛けがあります。原作でバットマンが使用する特殊な道具「ガジェット」を実際に使えることも魅力。リアクショントレーラーではバットマンのブーメラン「バットラング」を投げる様子も見ることができます。

PC版は日本語を含む全9ヶ国語に対応しています。あのダークヒーローになる体験をしてみませんか?

『SUPERHOT VR』

『SUPERHOT VR』は、2016年に配信開始されたPCゲーム『SUPERHOT』をVRリメイクした作品です。いわゆる一人称視点のFPSですが、最大の特徴は、「自分が動かないかぎり、時間が止まっている」というスローモーションの中でプレイが進んでいくということです。

ゲームはステージごとに分かれた構成となっており、周囲にある物や敵の武器を利用して、向かい来る敵を殲滅します。

パンチで敵を粉砕、落とした銃を空中でキャッチ、背後から飛んできた弾をアクロバティックに避け、すかさず敵の頭を撃ち抜く……といった映画さながらのアクションが醍醐味です。時間を止めながら周囲を把握する緊張感や、敵を粉砕する爽快感も魅力です。

現在のところ日本語版はありませんが、英語の説明も少ないので感覚的に遊ぶことができます。VRで自分の身体と手を動かして楽しむことができる、映画の立ち回りのような「かっこいいプレイ」をぜひ体験してください。

『Raw Data』

『Raw Data』は、Surviousの制作したFPS形式のVRアクションゲームです。公開初日のSteam売上ランキングで1位となり、話題になりました。

ゲームの舞台は、2271年の架空都市「ネオ新宿」。プレイヤーは「エデン」という巨大企業の秘密を暴くレジスタンスになり、「エデン・タワー」と呼ばれる施設に侵入、敵のロボットたちと戦います。

大きな特徴は、行動の一つ一つが、自分の身体を使ったリアルなものであることです。たとえばHTC Vive版では、敵との戦いでコントローラを手のように扱い、右手で腰から銃を抜き、トリガーを引いて射撃、そして左手でマガジンを掴み、リロードします。

また、現実でしゃがむ動作をすることで、VRでもしゃがむことができます。これを利用し、機械の陰にしゃがむことでバリケードのように利用し、敵の銃撃を避ける行動も可能です。そして敵の射撃の合間を縫って立ち上がり、敵の頭を撃ち抜いて撃破するという映画のワンシーンのような動きも可能で、まるで本当のヒーローになったかのような没入感が特徴。

日本語には対応していませんが、ワープ移動や戦闘などを直感的な操作で楽しめるので安心です。一度は体験しておきたいゲームです。開発を手がけたSurviousは、2作目となるHTC Vive向けのVRレースゲーム『Sprint Vector』も開発中です。

『Fruit Ninja VR』

『Fruit Ninja VR』は、世界的に大ヒットとなったスマホゲーム『Fruit Ninja』のVR版。次々と飛び出るフルーツを切りまくり、スコアを稼ぐゲームです。両手に持ったコントローラはVRでは刀になり、二刀流のニンジャのようにフルーツを切りまくることがとても爽快です。

本作のルールは「地面から飛び出すフルーツを切りまくる」「フルーツに混ざって飛び出してくる爆弾を切ってはいけない」というもの。フルーツをひとつずつ切っていくのもアリですが、刀の一振りで多くのフルーツを同時に切るとボーナスが発生します。

これがこのゲームのポイントです。フルーツをすぐに切るのではなく、フルーツが空中で横一直線に並ぶタイミングを狙い、一気に横切りを放つことでコンボが発生、より高いスコアを狙えます。これがうまく決まると非常に爽快です。

ストレス発散には最適な爽快ゲームです。日本語には対応していないものの、操作性が分かりやすく、直感的に遊べます。また斬るといった操作が気持ちよく、斬ったときのフルーツの感触が伝わってくるような感覚があり、コンボが繋がった時のエフェクトなどもこだわっていて迫力を感じます。ゲームが苦手な人にもおすすめな作品です。

『VR Funhouse』

『VR Funhouse』はNVIDIAの開発したサンドボックス型のVRゲームです。元々、無料作品となっているためセールの恩恵は受けませんが、オススメ作品であるため紹介します。

本作には複数のミニゲームが収録されており、例としては弓矢を使ったアーチェリーゲームをしたり、拳銃を使ったクレー射撃風のゲームや爽快な風千割りなど複数のミニゲームを、お祭りのような雰囲気で遊ぶことができます。

筆者オススメのゲームは、弓矢で的を貫くアーチェリー風ゲーム。まずは片手に弓を持ち、もう一つの手で矢を掴みます。そして用意されている炎を矢に付けて、弓にセット。そのまま弦を引いて、射撃します。これら動作はコントローラと自分の身体を使って行うので、高い没入感を得られます。

矢は現実のように、直線ではなく山なりに進むので、上手く狙いをつけて的を撃ち抜くことが重要です。的には点数が設定され、高得点の的は様々に動き、撃ちぬくことが難しいです。制限時間の中でいかに多くの的に当てられるかというチャレンジがとても面白い内容でした。

ほかにも繰り返し遊びたくなるようなゲームが多く、VRゲーム初心者にもオススメしたい作品です。なおNVIDIAはVR Funhouseの体験をより世界にシェアするため「VR Funhouse MODキット」を公開しています。

『Serious Sam VR: The Last Hope』

Croteamが開発するFPSシリーズ、「シリアスサム」の最新作です。地球を侵略してきた、おびただしい数のエイリアンと戦う爽快VRシューティングゲームになっています。

ゲームは次々に襲ってくる敵を両手の銃で倒していく至ってシンプルな内容です。従来の「シリアスサム」シリーズとは違い、自分は移動できませんが、敵は前方からしか襲ってこないので後ろを気にする必要はありません。

ステージのクリア時に取得できるポイントは、体力の回復や武器の購入に使うことができます。武器も9種類あり様々な特性があるのでポイントに応じて使い分けてみるとさらに楽しいです。ただし武器を買った後には弾薬も買わなければいけないため注意が必要です。

各惑星にはボスがおり、巨大で迫力に満ちています。倒し方もただ撃つのみではなく、バリエーションがさまざま。ステージは20以上用意されており、値段に見合ったボリュームです。

ゾンビシューティングが多い他のVRゲームと比較すると、爽快感では一番の作品になっていますが。一方でグロテスクな表現が多いため、そういったものに弱い方は注意が必要です。

『The Nest』

『The Nest』は、VRで本物のスナイパーになったかのような没入感が味わえるゲームです。HTC Viveに対応しており、VRではコントローラはスナイパーライフルになります。

ゲームの目的としては、ロボットたちをライフルで狙撃・殲滅するというものです。望遠機能付きのライフルで敵を撃ち抜く快感がある一方、敵から銃撃を受けてるとすぐに倒されてしまい、緊迫感もあります。

「スコープを覗き銃撃する」「壁に身を隠して敵の銃撃を防ぐ」といった動きも可能で、まるで本物のスナイパーになったリアルな気分を味わえることが最大の面白さです。ゲームは複数のステージに分かれており、敵となるロボットたちはステージを進めるごとに強化されていきます。

ゲームをより楽しむポイントとして、ライフルを現実で構えるように両手でコントローラを扱うと、一層ゲームに没入できるかもしれません。1ステージは短く、お手軽に臨場感を楽しめる作品です。

『Cosmic Trip』

『Cosmic Trip』は、VRで楽しめるリアルタイム戦略シミュレーションゲーム(RTS)です。かわいい補佐ロボとともにロボット部隊を指揮し、惑星の資源を採取したり、襲いかかってくるエイリアンを撃退していく内容となっています。

戦略ゲームというと難しい印象を受けるかもしれませんが、このゲームではチュートリアルが充実しているので、ルールも直感的に理解できる遊びやすいものとなっています。

ゲーム内容は大まかに資源採取、設備の建設、エイリアンとの戦いといった3要素があります。本作の舞台となる惑星にはクリスタルのような結晶が存在しており、コントローラのトリガーを引くことで、結晶を採取、ロボットなどの配備に使用する設備を作ります。

採取や建設中に、エイリアンが襲来することもあります。その際は、生産したロボットを活用し、自分自身も武器を手に戦いましょう。コントローラのトラックパッドを押すと、フリスビーのような武器を射出する道具に変形します。

変形後は、トリガーボタンを押し続けることでエネルギーが蓄積するので、フリスビーが大きくなったら、エイリアンに向かってコントローラを振り、射出します。この射出を利用したフリスビー攻撃は、VR作品ならではの身体感覚で楽しいものとなっています。

設備やロボットを上手く配置して無敵の軍団を作ることにも面白さがあります。戦略ゲーム好きは遊んでみるとよいかもしれません。

『Audioshield』

次に紹介する作品は、自分の好きな音楽をそのままVRリズムゲームにできる『Audioshield』。

『Audioshield』は音楽に合わせて前方から迫ってくる玉を手に持った盾で受け止めていくリズムゲーム。収録されているアニメ版「進撃の巨人」のテーマソング「紅蓮の弓矢」など20曲程度を遊べるだけでなく、PCに保存されている自身の曲でも楽しむことができます。

ゲームのルールとしては、プレイヤーは両手に赤と青の盾を持ち、リズミカルに飛んでくる球を、珠の色に応じた盾で受け止めるというものです。うまく受け止めることができればペンキがはじけ飛ぶように飛沫が上がります。この飛沫を見ているだけでも楽しい気分になります。

特徴的な点は、YouTubeなどにアップロードされている音楽をそのままゲームにできることです。飛んでくる球の間隔なども自動で生成され、リズムゲームとして成り立つよう調整されています。そのため曲を聴きながらでも違和感なくゲームを楽しむことができます。

これぞVRリズムゲームだ!というゲームでとてもわかりやすく遊ぶことができます。VR音ゲーとしてまずおすすめしたい作品のひとつです。

『The Blu』

『The Blu』は、海中を探索しながら魚やクジラ、サンゴやアンコウといった海の生物を見ながら探索していくコンテンツです。

海の中にはサメやクラゲもいますが大丈夫、彼らに襲われることはなく、なんとコントローラーで触れる事も可能です。床に座りながら眺めることも、寝ながら上を見ることもできるため、現実ではできないことが可能となっているのが一番の見所です。

実際の海を正確に再現している綺麗なグラフィックは印象的で、広い海の中にいる恐怖感さえ感じてしまいます。VRの海の中にぜひダイブしてみてください。

『Rick and Morty: Virtual Rick-ality』

アメリカで人気のアニメ作品『Rick and Morty』を題材にしたVRゲーム。先ほど紹介した「Job Simulator」を手掛けたOwlchemy Labsによる開発です。

アニメ原作はとてもコミカルな内容で、常識が通用しないキャラクターたちが繰り広げるコメディーです。VRゲームとなった本作でもその特徴は色濃く受け継がれていて、プレイヤーが戸惑う程の内容です。

ゲームの舞台となる研究室も作りこまれており、動かせそうと思ったものはすべて動かせることが特徴です。机の上にあるものから、じゃ口をひねれば水が出る、おいてある洗濯機のツマミなども全部動きます。それらはチュートリアルなどが無くても感覚的に動かすことができます。

原作ファンのみならずオススメできる作品です。 VRで気持ちいい操作を求めている人はぜひプレイしてはいかがでしょう。価格は高めですが、それに見合う内容があります。

ただし、英語ができない場合はストーリーが進行不可能になるおそれがあります。手掛かりは英語でアナウンスされたり、テキストで書かれていたりすることが多いためです。ただ、ストーリーを進めずにガレージで遊ぶだけなら問題はありません。

『TITAN SLAYER』

『TITAN SLAYER』は、コロプラの開発したVRアクションゲーム。次々と襲い掛かってくる巨大な怪物たちを、 剣・弓・銃などの武器を駆使して倒していく内容となっています。怪物たちの攻撃は、プレイヤー自身が上下左右に動くことによって避けることができます。

戦闘中は武器を自由に持ち替えることが可能なため、状況に合わせて有効な武器を選択するところがポイントです。プレイヤーの状況判断能力、大胆さ、持久力が勝敗を分けます。

なおコロプラは多人数対戦型VRシューティングバトルゲーム『Dig 4 Destruction』も発売しています。このゲームはステージを自分の手で掘り進めながら、見つけた武器で相手と戦うゲームです。最大4人のオンライン対戦に対応していることも特徴ですが、VRゲームのオンライン対戦はなかなかマッチングしないことが難点です。

『Eagle Flight』

https://www.youtube.com/watch?v=-J6GNQZbvZs

人間がいなくなって自然が浸食し始めた50年後の未来のパリを舞台に、鷲となったプレイヤーがパリの空を駆け抜けたり、テリトリーを争いドッグファイトを繰り広げることができるのが本作『イーグルフライト』です。

本作は『ウォッチドッグス』や『アサシンクリード』などを手掛けたゲームメーカーUbisoftが制作するVRタイトル。「誰でも簡単にたのしめる、シンプルな操作のVRゲーム」を目指して作られ、首を傾けるだけで飛ぶ向きを決めることができるなど、シンプルに「空を飛ぶ」ことができるタイトルに仕上がっています。

ゲームモードは、チュートリアルが終わったあと、チャプターごとに分かれたストーリーを進めていく「ストーリーモード」、自然と合わさったノートルダム大聖堂やエッフェル塔などを見ながら自由に飛び回る「フリーフライト」、最大6人で対戦する「オンラインマッチ」の3モードで遊ぶことができます。

『Arizona Sunshine』

VRゲームには多くのゾンビシューティングゲームが登場していますが、『Arizona Sunshine』はその中でも屈指の完成度を誇るタイトルです。

ゾンビのグロテスクさもリアルで、撃つのさえためらいたくなります。弾薬も限られているので、常に武器を失う怖さに怯えながら先に進まなくてはいけません。

『Giant Cop: Justice Above All』

正義とは何なのか。そんなことをつい考えてしまうVRゲームが『Giant Cop: Justice Above All』です。

本作は巨大な警察官になって町の治安を守るゲーム。箱庭のような街の中には普通な市民だけでなく不審者たちも混ざっています。それらをつまみあげて警察署に連行していくのがゲームの目的になります。

VR内で自分の手で人々を捕まえたり、町の中にある道具を掴むことができます。実際の箱庭をいじる感覚が体験できるゲームになっており、掴めるものが多すぎて迷うほど自由度は高いです。

ゲームは「ミッション」を達成することで進行しますが、その内容は警察官とは思えないあまりにクレイジーなものも……。また、警察署は穴の開いたテレビのような形で、不審者はそこに放り込むことで逮捕するというかなり荒っぽいやり方です。

自由度も高くユーモラスな作品で、非常に内容が濃い本作。見下ろし型のVRゲームとしての完成度はSteamのVRゲームの中でも屈指のモノです。操作性も申し分なく、直感的でわかりやすくなっています。

ただし、ゲームを進行するためのミッションの内容がメモ書きのみで、どこに行けばいいなどの視覚的な情報がないことには注意です。英語が読めない場合はミッションを進めることが難しくなります。

『Space Pirate Trainer』

『Space Pirate Trainer』は、未来の宇宙海賊になりきれるVRゲームです。襲いかかってくるドローンを撃ち落として、いかに生き延びられるかを競う内容となっています。

本作では敵の攻撃が当たればほぼゲームオーバーになってしまうため、あらゆる手段で回避をしなければいけません。攻撃を避けたり射撃を繰り返したりと、動きが多いのが本作の特徴です。

武器となる銃は複数用意されており、タッチパッドを押して選択できます。単発であまり威力のない銃や、マシンガンのように打てる銃、グレネードランチャーのようなモノまで用意されています。戦闘中、自分のプレイスタイルに合わせて変更できるのは魅力的です。両手で銃を構えて撃つと火力が上昇し、撃つだけでも爽快です。

また、背中に手を回すとシールドを取ることも可能です。これによって生存率は飛躍的に上昇します。

Steamで遊ぶことができるVRシューティングの中でも高い評価を誇る本作。一方で初心者向けの難易度からはやや離れているため、他のゲームで慣れてからプレイするとよいかもしれません。


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