ガンダムなど2足歩行の巨大ロボットに人は惹かれるもの。埼玉県志木市は、ご当地キャラとして観光PRキャラクターに全高90.5mの巨大人型ロボット「4式ロボ」を採用しています。
2017年8月1日から8月2日まで埼玉県志木市のマルイファミリー志木で、このロボットをVRで体験する『志木市観光PRキャラクター「4式ロボ」バーチャル体験!』が行われました。
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ガンダムより巨大、90.5mのロボット
VRで見上げると、目の前には見上げても頭が見えない巨大な人型ロボット「4式ロボ(ししきろぼ)」が立っています。薄暗い巨大な格納庫から、青空の下に出て周りを見渡すと鳥居が見えます。場所は志木市にある敷島神社です。
「4式ロボ」からに近づくと、「4式ロボ」からビームが照射され体が浮き上がっていきます。90.5mをゆっくり上がっていくと、ようやくモノアイの顔が見えてきます。機体のカラーとあいまって人気アニメ「機動戦士ガンダム」(以下ガンダム)に出てくる人気モビルスーツ、ザクを彷彿とさせます。
胸のコクピットが開き中に入ると、ガンダムのように360度全天周囲モニターになっており、志木市全域がよく見えます。「4式ロボ」は考えただけで操縦できるロボット。純粋に街を守りたいという心をもった人にしか乗れないとのこと。設定を知っているとわくわくします。
観光PR用なので市のスポットや、人口などの説明も表示されます。
目を上げると、河童によく似た土偶の「グウさん」が浮いています。ガイド役であるグウさんの案内で志木市から大気圏外へ飛び立ちます。足元を見ると自転している地球が見えたところで体験は終了です。
巨大ロボットで観光PR
自治体の観光PRキャラクターは多くいますが、巨大ロボッが採用されている例は珍しいです。また、自治体が観光PR用に制作するVRコンテンツで多いのは、観光名所の360度映像です。
「ロボットをウリにする」観光PRとして珍しい例を進める志木市。志木市市民生活部産業観光課の八木征利氏にお話しを伺いました。
志木市では、2014年に巨大ロボ「4式ロボ」を観光PRキャラクターとし、2016年にはVRコンテンツを制作。市外でのイベントで体験会を行ってきました。体験人数は今年までで約300人ほど。
ガンダム作品に出てきそうなロボットだと感じたのは、ガンダムシリーズを題材にした漫画「機動戦士ガンダム ムーンクライシス」や「機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄」などを描いた漫画家で映画監督の松浦まさふみ氏のアトリエが志木市内にあったことがきっかけになっています。4式ロボのキャラクターデザインは松浦氏が担当しています。
ご当地キャラということで、4式ロボの造形には志木市らしさが反映されています。モノアイになったのは、顔を志木市の市章と市内に伝説が多くある河童をモチーフにしているからです。
「4式ロボ」は元々はプロジェクションマッピングとして計画していましたが、VRコンテンツを制作会社から提案され、VRコンテンツとして制作するようにしたそうです。
VRコンテンツを制作した結果、本コンテンツを見るために来た観光客を確認したことがないものの、ロボットのインパクトが大きく、知名度に関しては手ごたえを感じているとのこと。
体験イベントでは、スタッフが「巨大ロボットに乗って宇宙に行けますよー」という声をかけていると若い人ほど、興味を持って体験していました。
今後は「4式ロボ」の新たなVRコンテンツを作りたいとのことですが、実現は今のところ難しいそうです。
残念だったのは4式ロボが動いているシーンが少なかったこと。4式ロボは21世紀の危機を救うため未来からやってきたロボットであることや、パイロットの女子高生「いろは 水輝」など世界観の設定もあるので、動いて戦っているところも見てみたいものです。
市外のイベントでの展示が多くありましたが、市内でも魅力を知ってもらおうと体験機会を増やしていく、とのこと。次回の体験会は、2017年8月8日、8月9日に武蔵野銀行志木支店で行われます。
イベント概要
名称 |
志木市観光PRキャラクター「4式ロボ」バーチャル体験! |
期間 |
2017年8月8日~2017年8月9日 9:00~15:00 |
場所 |
武蔵野銀行志木支店 |