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AR/MR 2020.11.04

Nintendo Switch風? 中国企業がゲームやフィットネス向けARデバイス発表

中国のデバイスメーカーShadow Creatorは、新ARヘッドセット「Photons」を発表しました。フィットネスやゲーミングを想定して開発されたデバイスであり、Kickstarterのクラウドファンディングも実施予定とのこと。2020年11月4日現在、価格は未発表となっています。

これまでにもShadow Creatorは6DoF(※)対応の一体型VRヘッドセット「Shadow VR」やARグラス「JIMO」等を開発しており、「Photons」はこれらに続くデバイスとなります。なお、「Photons」は中国向けには「Hong Hu」という名前で出荷されるとのこと。

(※6DoF:デバイスの向きと位置情報の両方を取得・反映できることを指す。VRデバイスではOculus QuestやPC接続型VRデバイスの大半がこれに属する。デバイスの向きだけを取得・反映する場合は「3DoF」と呼ばれる)

Oculus Quest 2にも搭載の「XR2」を採用

Photonsの視野角は50度。3つのカメラセンサーが搭載され、グラス部分の重量は85gと、他のARグラス等に引けを取らない軽さです。ディスプレイ解像度は 1,080 × 1,200(片面)、片目あたりのピクセル数(pixels per eye)”は、207万ピクセルです。RAMは8GB、ストレージは128GB。USB Type-CのポートやBluetooth 5接続もサポートしています。

さらに、チップセットとしてはフェイスブックの一体型VRヘッドセット「Oculus Quest 2」にも搭載されている、クアルコムの「XR2」を採用。Shadow CreatorのCEO、Victor Sun氏は「XR2の強力なパフォーマンスにより、大幅な性能向上を実現した。これにより、消費者や企業ユーザー等、多様なニーズを十分満たすことができる」と述べています。

またPhotonsは外付けのプロセッサユニットとコントローラーを備えており、この2つが「合体」するギミックを搭載。組み合わせた際はNintendo Switchのような外観となっています。なお、このコントローラーは6DoF対応とのこと。

Shadow Creatorの「Photons」は、2020年末または2021年始に、Kickstarterキャンペーンを開始予定。キャンペーンへの出資により、予約注文が可能となる見通しです。

(参考)Road to VR

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