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あの名作ダンスゲームをVRで『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』体験リポート

2月10日・11日に幕張メッセで開催された「闘会議2018」にて、グランディング株式会社による『スペースチャンネル 5 VR あらかた★ダンシングショー』の体験デモ版が出展されました。

15年以上前にリリースされたタイトルながらも、今なおファンが多いTVゲームのVR化ですが、プレイしてみたところ「ゲームの世界に入り込む」という言葉がそのまま当てはまるような体験でした。今回はその様子をレポート、いやリポートします!

『スペースチャンネル 5』とは

『スペースチャンネル 5』は、セガ(現・セガゲームス)より1999年に1作目が発売された、ダンスと音楽を題材にしたゲームです。

ストーリーは、謎の宇宙人「モロ星人」により人々が踊らされているという怪事件が発生し、その事件を宇宙放送局「チャンネル5」の新米リポーター「うらら」がリポート。うららがモロ星人の踊りを真似て踊ることで、踊らされる人たちを救いつつ番組の視聴率をあげていくというお話です。

ゲームシステムは、モロ星人たちが「ライト」「レフト」「アップ」「ダウン」「チュー」などと言いながら踊ってくるので(いわゆるお手本)、そのお手本どおりにコントローラーの方向キーやボタンを押していくという、簡単な操作ながらもリズム感や短期記憶が試されるものです。

何を言っているか分からないという人は、下記のゲーム公式ページを見てください。間違ったことは言っていない!

http://ch5.sega.jp/SpaceChannel5/index.html

初手からツッコミを入れざるを得ない突飛な設定にポップなキャラクター、そして中毒性のある音楽とダンスに、最終的に宇宙規模の感動ストーリーが巻き起こるという、今なお熱狂的なファンがいる名作タイトルです。マイケル・ジャクソンがスペースマイケル役で出演しているのも話題になりました。(1作目ではカメオ出演だったのに2作目では準主役として登場する)

突飛な世界に入り込む体験

ということで、本作を体験しに闘会議の「レトロゲーム」ブースに突撃。「往年の人気ゲームが現在ではこう進化した!」ということでレトロゲームブースでの出展となっていました。


(体験ブースの横には1999年に発売されたドリームキャスト版『スペースチャンネル 5』が。)

今回はHTC Viveと、Viveトラッカーが付いた手袋を装着してのプレイになります。

ゲームが始まると、まずは宇宙放送局「チャンネル5」の新米リポーターの認証をしながらキャリブレーション(位置調整)が行われます。続いて、本作ではリポーターの先輩としての立ち位置の「うらら」が、ゲームのルールをレクチャーしてくれます。

相手に「ライト」と言われたら右手を右にあげ、「レフト」と言われたら左手を左に。「アップ」ならば手を頭の上に、「ダウン」ならば手を下に。「チュー」と言われたら銃を撃つように両手を前に出し攻撃を行い、「ポーズ」と言われた時にはポーズを取ります。敵が攻撃するときも同じように「ライト」などと言われるので、その方向に体を逸らしていきましょう。

実際は「アップ ライト レフト ダウン チュー チュー チュー」といったようにリズムにあわせて連続で踊ってくるので、続けて体を動かしていきましょう。そのあたり、スペースチャンネル 5 VRの公式サイトを見ればばっちりイメージできます!

http://sc5-vr.com/

このレクチャーを受けているときには、かつてTV画面の前でリズムにあわせてコントローラーの十字キーを押している自分を思い出しました。

……と、レクチャーの途中に事件が発生したという連絡が! 見習いリポーターである我々プレイヤーも現場に駆けつけると、目の前にはモロ星人と、彼らに踊らされてしまっている人々がいます。

そして後ろを見ると、腰をくねらせながらモロ星人に対峙せんとモデル歩きで近づいてくるうらら先輩! これはもう、過去のTV版の導入部分と同じシチュエーションです!

そして、彼女が自分の横を通り過ぎた時に体全体で理解しました。チャンネル5やモロ星人がいる突飛な世界をTVモニター越しに見ているのではなく、その突飛な世界に自分がいるということを。

こうなったらもう踊るのに恥ずかしさなどありません。人々を救うため、うらら先輩と一緒にモロ星人とのダンスに付き合うまでです!

https://www.youtube.com/watch?v=kTIeELjSBQQ

気が付けばモロ星人の方に歩いて進む時に、ダンスの指示がないのにも関わらずうらら先輩と同じように腰をくねらせながら歩いていました(上記動画30秒目あたりから)。「もしかしてこれは、モロ星人だけではなくうらら先輩も我々を踊らせているのではないか……?」と思ってしまうような体験でした。

フィクションを信じさせる事実とルール

ここからは筆者の主観になりますが、あらためて今回のデモ体験を振り返ってみると、登場人物や世界観はどう考えてもおかしなものですし、目の前の敵と同じように踊れば敵が倒せて人々が救える、という設定も普通に聞けば理解できないものです。しかし、自分の手を動かせばVR空間でもその通りに動くという信じられる一つの事実が、指示にあわせて体を動かせばよいというゲームルールに非常にマッチしていました。

そして、信じられる事実と頼りになるルールの組み合わせが、筆者に突拍子もない世界観や設定もあらかた呑み込ませてしまい、そして体験者の隣をモデル歩きするうらら先輩に対して敬意を持つくらいの実在感を感じていました。

筆者は過去にTVゲーム版をプレイしていたため、「これはかつてTV画面上で見たあのシーンだ」という感想を抱き、そして興奮もしました。しかし過去の経験が無かったとしても、実際に身体を動かすという信じられるアクションとゲームルールの一致が、その他大部分を占める明らかなフィクションをも信じられるものとして認識させていました。まさに「ゲームの世界に入り込む」という体験でした!

なお、妙にはまるダンスと音楽に合わせ踊り、さらには運動不足気味な筆者も自主的に余計な動きをさせてしまうこのVR体験、気が付けばかなりの運動量であったようで、終わった後にはすがすがしさがありながらも、全身で疲れも感じていました。うん、このゲームが気軽にできるようになったら、嫌がらずに運動するよ!

今後の展開は

今後の展開について、開発をしているグランディング株式会社の岡村峰子さんにお話を伺ったところ、春以降にはVR施設での展開、そしてユーザー向けダウンロード版の配信も予定しているそうです。最終的にどれくらいのステージ数になるかは未定だが、スペースマイケルも登場させていきたいとのことでした。心からリリースが待ち遠しい、そんなタイトルです! (そして、公式サイトの動画が頭から離れない……)

<参考リンク>
「スペースチャンネル 5 VR あらかた★ダンシングショー」 公式ホームページ
グランディング株式会社 ホームページ
スペースチャンネル5 公式ポータルサイト

©SEGA ©Grounding Inc.

この記事を書いた人

tabata hideki
「ゲームと社会をごちゃまぜにして楽しんじゃえ」がモットーの、フリーのコンテンツ開発者。節電ゲーム「#denkimeter」の開発担当だったり、最近はVRコンテンツも作ってます。 本業は、アイマスP(アイドルマスターのファン)を。

Twitter:@hitabataba

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