ソーシャルVRプラットフォーム「Rec Room」運営は、「ChatGPT」や「Stable Diffusion」といったジェネレーティブAIに関する見解を発表。同プラットフォーム向けの制作ツール「Rec Room Studio」でのAIの活用を歓迎する方針を示しました。
Rec Room社は、ジェネレーティブAIは発展途上であるものの、連日ゲーム開発やストリーミングに活用できる方法が発見されているとコメント。驚異的な速度で進歩していると認識しているそうです。
発表によると、すでに複数のクリエイターが、ジェネレーティブAIと「Rec Room Studio」を組み合わせてワールドやコンテンツを制作しているとのこと。Rec Room社は代表例として、以下の3つを紹介しています。
Mountain Spirits(Emma Bittさん作)
・テクスチャー制作:Midjourney V5
・コンセプトデザイン:Dall-E 2
・Q&A Box:ChatGPT
Quilted World
「プロンプト」と呼ばれるキーワードを入力するだけで、キーワードに沿ったイラストが出力されるAI画像生成サービス「Midjourney」を使用して制作中のワールド(@zizzyphusさん作)。
ChatGPTを活用したコンテンツ制作
@gribblyさんは、「Rec Room Studio」に「ChatGPT」を直接組み込む実験を行っています。システムはUnity Japanに在籍する高橋啓治郎さんが公開した「AICommand」にインスパイアされています。「Rec Room Studio」のUI上で「ChatGPT」プロンプトを入力することで画像の赤いオブジェクトが生成されたとのこと。
ソーシャルプラットフォームに、ジェネレーティブAIを組み込む取り組みは「Rec Room」以外でも行われています。若年層に人気の「Roblox(ロブロックス)」は2月、運営元がAIツールを使った機能テストを発表。テキストプロンプトによるテクスチャ生成」と「AIによるコード補完」の試験を実施すると告知しました。
(参考)Rec Room