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イベント情報 2016.08.18

【体験レポ】お台場夢大陸 PSVRで桐谷美玲や乃木坂46と夢体験

7月16日(土)から8月31日(水)にかけてフジテレビ主催で開催されている「お台場みんなの夢大陸2016」では現在PSVRを使用した『THE PLAYROOM VR めざましテレビバージョン』、『好きな人がいること』、『ほん怖プレゼンツ乃木坂46 VRホラーハウス』の3つのコンテンツを体験することができます。

『THE PLAYROOM VR めざましテレビバージョン』

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『THE PLAYROOM VR』はPSVRのソーシャルスクリーン機能を利用したPSVRを装着して操作する人と装着せずコントローラーを使って操作する人に分かれて体験するコンテンツです。ゲーム内容は、元々同ソフトに収録されているミニゲームで、怪獣とロボットに分かれて戦う『Monster Escape』をベースにしたもの。スタート時の部屋の床や破壊する建物の看板などにフジテレビや夢大陸のマークが追加されているほか、PSVRの装着者は軽部真一アナウンサーが、VRではない参加者には三宅正治アナウンサーの実況がそれぞれ収録されていてゲームを盛り上げてくれるものとなっていました。12歳未満の子供がPSVRを使用することは出来ませんがこのコンテンツならコントローラーを使って参加できるため家族で体験することも出来ます。(doron)

『月9「好きな人がいること」オリジナルミニドラマ』

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月9「好きな人がいること」に登場する主人公・櫻井美咲(桐谷美玲)と柴崎夏向(山崎賢人)の二人と、まるで共演しているかのようなひと時を過ごせるというもの。スタート時にどちらと一緒に過ごしたいか選択することが出来ます。

あらすじ

あなたは美咲と夏向が働く海辺のレストランで見習いとして働いています。閉店後の厨房で、美咲ver.ではパティシエ見習いとして美咲の指導でケーキ作り。夏向ver.はシェフ見習いとして夏向の指導でパスタを作ります。指導を受ける過程で、美咲、夏向、選んだ方と「超・急接近」していくある夏の夜のストーリーです。前半は厨房での指導、後半は海が見えるカフェでのひとときを過ごします。

ストーリーの途中に2回、「はい」か「いいえ」を選択することで、相手のセリフが変わる分岐があります。時が止まったように映像が止まり、色が薄くなって目の前に「はい」「いいえ」の文字が現れます。ここで「はい」は大きく頷く。「いいえ」は大きく横に首を振ります。ストーリーの流れに大きな変化が起こる訳ではありませんが、2人からどの様なセリフ、表情を見られるかはあなた次第。

櫻井美咲(桐谷美玲)を選択した場合(体験者は男性)

最初はレストランのキッチンからスタート。目の前に体験者が作ったという設定のケーキがあります。櫻井美咲はそのケーキを一口食べた後「甘すぎない?」と言ってフォークを体験者に向けて伸ばしてきます。

ここで試食に対してYES、NOの選択肢が出てきます。YESを選択すると、そのまま口元までケーキが伸びてきて、まるで本当にケーキを口にしたような感覚でした。その後このケーキが実は友達の誕生日用に作ったものであり食べてしまったお詫びとして体験者に良い物を見せると言って奥に消えていきます。

そのまま場面は海辺のカフェに変わり隣には櫻井美咲が座っています。「月がきれいだね」と言われ、一緒に頭上を向くとちょうどタイミング良く流れ星が流れます。ここで「お願いごとをした?」という問いに対してのYES、NOの選択肢が出てきます。同様にYESを選択すると「何お願いしたの?」と言った後に先ほど食べたケーキのクリームが口に付いていることに気が付き指で取ろうとしてくると……。彼女の顔が目の前まで近づいて来るので思わずドキドキしてしまいます。そのあと、手で目隠しをされてドラマのPR映像が流れ体験は終了になります。

口元に本当に指が伸びてきて食べてるような感覚になったり、顔が目の前に来てドキドキしたりと全体的にVRを活かした作りになっていました。(doron)

柴崎夏向(山崎賢人)を選択した場合(体験者は女性)

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山崎賢人さん扮する天才シェフ柴崎夏向に指導してもらう方を選択しました。

気づくと、隣には美咲がいて顔を覗きこんでいます。同じくらいの身長なのと、仲良し設定なのか、顔が近い…。 そこへ夏向がパスタの出来を確かめにやってきます。夏向の言い方に美咲が言い争い、怒った美咲が厨房を出ていくと、夏向と二人っきりに。厳しいシェフの夏向に見下ろされながら、きつめに言われると緊張します。パスタの出来はいまいちと評されてしまい、夏向に「味見したのか?味見してみろ」とフォークに取ったパスタを口元に突きつけられます。ここで最初の選択が出現。

「はい」を選ぶと夏向が自ら食べさせてくれるようです。「いいえ」を選択した筆者は「味見をしないとはシェフとしては駄目だ」と注意されました。厳しい言い方に「私」が落ち込んでいるのを気にしたのかのように、連れていきたいとこがあると後半へ。

見上げてみると、一面の星空で満月も浮かび、遠くには街の夜景。下は消波ブロックに当たる波の白い飛沫が見えます。ロマンティックな雰囲気になるには良い場所です。そばにいる夏向を見るか、周りを見るかキョロキョロしてると、流れ星がスーッと夜空を横切りました。一回見逃しても2〜3回落ちて来るのと、夏向が「ほら流れ星」と誘導してくれるのでよそ見しててもちゃんと見られます。夏向に厨房での怖さはなく、いい雰囲気です。

ここで第2の選択「流れ星に願いごとをしたのか」が出現。「はい」を選ぶと「星に願いごとをするって何かいいよな」とロマンチストな一面を見られることに。

ラストは、夏向がさらに近づいてきて体験者の顔を覗き込みながら、「さっきのソースが口についてる、しっかりしろよ。取ってやるよ」と目を手で塞がれて終了します。目を塞がれたあとはどうなるのか?想像の余地を残した終わり方が恋愛ドラマらしいです。

随所に見られる工夫

体験者が男性、女性どちらでも、美咲、夏向のどっちを選んでも、違和感ないシナリオになっています。違うのは体験者役となるカメラの高さです。夏向を相手に選ぶほうが、カメラの位置が低いようです。常に相手が自分の目を見てくれる、現実より顔を近づけて話しかけてくる。どの要素もVRコンテンツにおいて、実在感を体験者に感じさせる大事なポイントです。

さらに今回素晴らしかったのは選択によってセリフが変わるインタラクティブ性です。2回の選択で大きくストーリーが変わるわけではありません。ですが、VRコンテンツにインタラクティブ要素は重要です。自分が決定できることで、自分自身が確かにその世界に入っている、ストーリーを、その世界での役割を体験していると実感が持てるからです。選択によってセリフが変わるインタラクティブ要素を全天球の実写で盛り込ませた今回は、新しい試みといえます。

カメラ=主人公=体験者を動かすことができなくても、ストーリー上、違和感の無いシナリオもVRコンテンツを作る上で参考になりそうです。体験者自身の自身の設定に無理がなく、インタラクティブ要素を盛り込めば、体験者がその場から頭以外を動かせなくても感情を揺さぶることは可能だと感じました。

『ほんとうにあった怖い話 presents 乃木坂46 VRホラーハウス』

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乃木坂46のメンバー5人が「ほんとうにあった怖い話」の特別企画で、心霊スポットにロケ収録に行くことになり、そこで起きた恐怖体験をVRで一緒に体験するというもの。

出演メンバー、5人はそれぞれ彼女たち自身が本人の役として出演しています。

登場人物(敬称略)
生駒里奈、斎藤飛鳥、桜井玲香、高山一実、西野七瀬

現場はかつて自殺者が出たという、暗く、狭いボイラー室。照明になるのは懐中電灯の光と、ハンディカムの液晶画面のみ。5人が怖がりながらもプロなんだからと、懸命に取材していると、何かがいる気配を感じ、最後は…

5人が懸命に取材を敢行しているところはファンには嬉しいのではないでしょうか。360度なので、他のメンバーがセリフを言い続けている間も自分の推しメンバーを、見続けていることができます。

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セリフと身振りによる視線誘導はとても自然でした。体験者が彼女達にとって空気のようになってしまっているので、メンバーの一員になって一緒に怖がってみたかったところが惜しい所。ホラーといっても、映像が暗すぎて見えづらいところがあります。(kure)


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