VRリズムゲーム「Beat Saber(ビートセイバー)」が2019年3月7日に日本国内のPlayStation Storeで配信を開始しました。PlayStation VR(PSVR)での体験が可能となります。
本記事では、PSVR版「Beat Saber」を遊び尽くすための情報をまとめました。
1.「Beat Saber」とは?
2.遊び方は3種類
3.PSVR版「Beat Saber」のプレイで気をつけたいこと
4.PC版との違い
1.「Beat Saber」とは?
Beat Saberは、国内外で話題集めているVRリズムゲームです。2018年5月にPCで体験するVRゲームとして、アーリーアクセス版(製品版ではなく開発途中のバージョン)が発売されました。Oculus Rift、HTC VIVE、Windows Mixed Realityヘッドセットに対応しています。
音楽に合わせて前方から流れてくるキューブを、手に持った光る剣で指定された方向にバッサバッサと斬っていきます。カッコよくノリやすい音楽と映画「スターウォーズ」に登場しそうな光る剣で思い切りキューブを切る爽快感が思わずヤミツキに。他のVRリズムゲームで多い「リズムと動きが合わない」問題が解消されており、楽曲数は少ないものの、リズムに合わせて動くというまさにリズムゲームの真骨頂が味わえます。
VRゲームとしては発売前から注目度が高く、発売後も高評価が相次ぎ空前の人気を誇っています。海外ではアーケード用の専用筐体が作られてしまうほど。配信されているPCゲームのストアSteamでは10,000件のレビューがついており、平均点は10/10(小数点以下四捨五入)と最高評価が続いています。
世界全体で300万台以上を出荷しているPSVR版のリリースが長らく待たれていました。海外では2018年11月20日に配信を開始、日本では遅れること4ヶ月弱、2019年3月7日に配信を開始しました。
2.遊び方は3種類
遊び方は好きな曲を選んで体験する通常モード「フリープレイ」に加えて、様々な条件で1曲ずつクリアしていく「キャンペーン」、家族や友達と一緒に遊べる「パーティ」の3種類が楽しめます。
フリープレイ
フリープレイでは、各曲とも難易度がEASYからEXPERT+まで5段階用意。さらにキューブを切る方向が消える「ノーアローモード」、片手しか使わない「ワンセイバーモード」など様々です。終了後にはリーダーボードが登場し、世界中のプレイヤーとスコアを競います。
キャンペーン
決められた楽曲を特定の条件でクリアしていきます。様々な難易度や設定、条件でステージが用意されており、先に進むほど徐々に設定が複数となるほか、クリア条件が厳しくなり、難易度自体は優しくても、やりごたえのあるゲームプレイになります。
パーティ
1台のPSVRを使い、家族や友人とオフラインでスコアを競うことのできるモードです。一人ずつ順番にプレイしながらスコアを競います。PSVRは体験している様子がスタイリッシュなので、見ていても様になります。
3.PSVR版「Beat Saber」のプレイで気をつけたいこと
PlayStation Moveが2本必要
PSVR版「Beat Saber」は3,200円です。Beat Saberを遊ぶためにPlayStation 4とPSVRに加えて揃えなければならないのがコントローラーです。DualShock 4では遊ぶことができません。別売のPlayStation Move モーションコントローラーが2本(両手用)必要となります。PlayStation Move モーションコントローラは1本あたり5,000円前後。Amazon、家電量販店等で販売されています。
プレイエリアは広く、カメラは高すぎず低すぎない位置に
プレイエリアは広めに取る必要があります。Beat Saberは大きく身体を動かしながらプレイするVRゲームです。手元の操作が多い他のPSVR向けゲームに比べて、「Beat Saber」は両手を左右に大きく振る動きがあります。障害物を避けるために左右にステップしたり、しゃがんだりすることも。そのため、画面を正面にした際に直立して左右に手を目一杯広げるだけでは足りません。前後左右に十分と空いたプレイエリアを確保しましょう。
身体を大きく動かす関係で、トラッキング用のPlayStation Camera(カメラ)の位置も説明書どおりに置く必要があります。また、カメラの高さについては説明書で指定がありませんが、上下をしっかり見えるように確保するため、腰から目の高さ付近がちょうど適切であるように感じられました(他のゲームではあまり動かない場合、カメラの高さはある程度自由に置いても問題なく遊べてしまう)。
もしカメラの位置が適切でない場合、しゃがんだときや左右に腕を広げた際に、手に持った剣の位置が飛んでしまう現象が起きます。もし、そのような現象が起きた場合はカメラの高さや向きを変えてみましょう。
4.PC版との違い
「Beat Saber」はPC向けにも配信されています。Steam及びOculus Storeで配信されており、HTC VIVE、Oculus Rift、Windows Mixed Realityでプレイできます。
2019年3月10日現在、PSVR版のみの要素として判明しているのは以下の通りです。
・独占配信の5曲
PSVR版には、PC版でも配信されている楽曲に加えて「ELIXA」、「RUM N’BASS」など5曲の独占配信曲が含まれています。
・キャンペーンの実装
また、PC版ではグラフィックをより美しく設定することができます。PSVRでは若干ぼやけているキューブのディテールや剣の光がPCではより美しくなります。どの程度美しくできるかは、PCのグラフィック性能に依存します。
PSVRで使うPlayStation Moveは、HTC VIVEやOculus RiftなどPC向けのVRヘッドセットに付属するコントローラーに比べてトラッキング精度が低いため、プレイ感に懸念がありました。Mogura VR編集部で、実際に体験してみたところ精度の低さは感じられませんでした。最高難易度で目まぐるしい速さで剣を振るうわなければいけないExpert+でも問題なくプレイができます(どちらかといえば、Expert+に慣れていない筆者は身体の動きが追いつきませんでした)。
3月14日にはPC版の大型アップデートが実施され、キャンペーンや楽曲の追加が行われる予定です。
PSVR版「Beat Saber」はPlayStation Storeで販売中です。