フィンランドのインディゲームデベロッパーMindfield GamesはVRで体験できるSFアドベンチャーゲーム『Pollen』を開発しています。
『Pollen』は、氷漬けの研究所を探索しながら、「なぜプレイヤーはそこにいるのか」「この研究所に何が起きたのか」といった背景情報も含めたストーリーがステージをあちこち探索を進めることで明らかになるようなゲームデザインになっています。2013年にリリースされたPCゲーム『Gone Home』や映画『2001年宇宙の旅』に影響を受けており、開発者も宇宙を舞台にした『Gone Home』や映画のようなゲームを目指していると明言しています。
キャラクターは登場せず、残されたアイテムを集めていきながら時空を超えたストーリーが紐解かれていくゲームデザインをVRでより没入感の深い体験として実現しようとしているのが本作です。また、ストーリーの没入感を高めるために主人公の視点をプレイヤーが体験する一人称視点のゲームとなっており、酔いを減らすための工夫なども施されています。
現在、ドイツで開催されているゲームイベントGamescom 2015でプレアルファ版が展示されていますが、プロトタイプは3月に開催されたGDCでも展示されており、筆者も体験しました。3月時点ではまだ限られた行動しかできませんでしたが、今回のプレイ動画では、様々な物体を手にとって調べたり、冷蔵庫の食べ物をレンジで温めるといった行動も可能になっている様子が分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=kULO2QbU-yI
VR専用タイトルではないため通常のモニターでもプレイできますが、VRで体験することを前提に設計しているため、「モニターでプレイするとゆっくりしすぎに感じるかもしれない」とのこと。
Oculus Rift以外にもProject Morpheus、HTC Viveでのリリースも視野に入れて開発が進められています。デモは通常のゲームコントローラーでプレイしますが、今後Oculus Touchなどのより直感的に操作できるコントローラーへの対応も期待したいところです。
(参考)
Road to VR – New Gamescom ‘Pollen’ Screenshots Reveal Beautiful Attention to Detail
http://www.roadtovr.com/new-pollen-footage-demonstrates-gameworld-interactivity/