スマートフォン向けARゲーム「ポケモンGO」における「トレーナーバトル」機能の詳細が明らかになりました。トレーナーバトルは、トレーナー同士やチームリーダーと1対1の対戦をするといった、シリーズ初代から続くシステムです。様々なポケモンが活躍できるバトルリーグが導入されます。開発元のナイアンティックによると、実装は「近日中」とのこと。
満を持してのトレーナーバトル
2016年にリリースされたポケモンGOは2017年にジムに強敵が出現するレイドバトルなどの新機能を実装し進化、2018年は「リサーチ」や「フレンド & 交換」、「いつでも冒険モード」といったさらに多くの新機能を実装しました。
プレス向けの説明会では、2018年に実装された機能のうち、「リサーチ」は全世界で累計35億回も達成されているほか、トレーナー同士で贈り合われたギフティングの数はすでに22億個に達しているとのこと。また、国内外で開催されているイベントでは、横須賀で6万人超、ドルトムント(ドイツ)で17万人、台南(台湾)で100万人を動員しています。「いつでも冒険モード」の実装などにより、2018年は2017年に比べてトレーナーが53%多く歩いているというデータも明らかにされました。
フレンド機能の実装により、トレーナー同士がコミュニケーションをとれるようになったことで、トレーナーバトルを実現する素地ができたとのこと。トレーナー対トレーナーの機能がついに実装となります。
外でもサクッと対戦できるシンプルさと戦略性
トレーナーバトルでは、トレーナーが3匹のポケモンを選択してパーティを作り、近くにいる他のトレーナーやゲーム内のチームリーダー(AI)とリアルタイムで1対1の対戦ができるもの。画面左下から「付近のようす」を確認する際に「対戦」というタブが新たに出現します。
近くにいるトレーナー同士の場合は、対戦コードと呼ばれるQRコードを利用して対戦でき、トレーナーの仲良し度が親友以上の場合は、距離が離れていてもリモートで対戦が可能となります。
3匹VS3匹という数字は様々な調整の苦労が詰まっています。6匹VS6匹だと体験時間が長くなってしまうため、「外で遊んでいただきたいためシンプル」な設計にしたとのこと。「シンプルさを追求しすぎて交換をしない仕様も考えたが、そうなるとはじめと終わりだけが重要になって面白くなくなるので結果的に3VS3に、ポケモンを入れ替えることでの戦略性を担保している」とのこと。シンプルながら戦略的に深みのあるゲームデザインに落ち着きました。
トレーナーバトル実装後は、すべてのポケモンにもう一つの「スペシャルアタック」を覚えさせられる要素も増え、戦略により深みが生まれます。2つ目のスペシャルアタックを解放するためには、ほしのすなとアメを使って強化する必要があります。また、トレーナーはスペシャルアタックの防御するために、バトル中に2回だけシールドを使うことができます。
CP制限のあるバトルリーグ導入
トレーナーバトルには、トレーナーのレベルに関係なく対戦ができるバトルリーグの導入も行われます。バトルリーグでは、参加できるポケモンのCP(ポケモンの強さ)上限が異なる3つの対戦リーグに分かれています。
バトルリーグに参加できるCP条件
・スーパーリーグ CP1,500以下
・ハイパーリーグ CP2,500以下
・マスターリーグ CP制限なし
トレーナーバトルが終了すると、両方のトレーナーに報酬が贈られます。特定のポケモンの進化に必要な「どうぐ」が入っている場合もあります。
トレーナーバトルは近日中の実装予定とのことで、実装の日時は明らかになっていません。