ソニーの新型VRヘッドセット「PlayStation VR2（PSVR2）」が、2月22日（水）にリリースされます。
本記事では、発売が目前に迫った今、PSVR2の“キホン”を改めておさらい。遊ぶために必要な機器から、現時点で分かっている対応VRゲームの一覧まで、PSVR2の購入前にもう一度チェックしておきたい情報を紹介します。
目次
1.遊ぶためにはPS5が必要
2.接続できるのはPS5のみ。他機器に繋ぐのは難しい
3.専用ソフトが付属する同梱版も購入可能
4.ケーブルは1本だけ！簡単にセットアップできる！
まとめ
1.遊ぶためにはPS5が必要
まず注意が必要なのは、PSVR2はPlayStation 5（PS5）と接続して使用するVRデバイスであるという点。Meta Quest 2のようにVRヘッドセット単体では動作しません。もしPS5を持っていない場合、PS5本体も併せて購入する必要があります。
PS5の通常版は60,478円（税込）、デジタル・エディションが49,478円（税込）です。PS5とPSVR2の価格を合計すると、135,458円/124,458円となります。
現在、PS5の国内流通量は回復傾向にあり、店頭や通販で抽選を行わずに購入ができつつあります。しかし、地域や店舗によっては抽選での販売を続けている場所もあるので、購入の際は、あらかじめ在庫状況を確認した方がよいでしょう。
なおPSVR2は、現在多くのVRユーザーが使用するMeta Quest 2（5万円台）と比べると、やや高額です。ただQuest 2で高品質なVRゲームを遊ぶ場合、別途ゲーミングPCが必要です。Quest 2単体では、ハイエンドなVRゲームを処理できないためです。
VRに対応したゲーミングPCの相場は、最低でも15万円前後。Quest 2と合わせると約20万円が必要になる計算です。一方、PSVR2とPS5は同時購入しても約13万円。より安く“ハイエンドVR環境”を得られる選択肢となっています。
2.接続できるのはPS5のみ。他機器に繋ぐのは難しい
PSVR2は、PS5以外との接続には対応しておらず、PCと繋いでもゲームは遊べません。この点は、他のヘッドセット（Quest 2、VALVE INDEXなど）と大きく異なる部分です。
初代PSVRの場合、非公式（有志制作）のPC接続ソフトがリリースされています。しかし、同ソフトを手掛けたMediator Softwareによると、発売から5年以内にPSVR2がPC接続が可能になる可能性は「非常に低い」とのことです。
PCに接続できない都合上、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」で配信されている、「Half-Life: Alyx」や「VRChat」といったPC向けVRゲームを、PSVR2で遊ぶことはできません。
ソニーは、PSVR2向けに独自のVRゲームを展開する計画を進めています。先述した「Horizon Call of the Mountain」のほか、人気レースゲーム「グランツーリスモ7」や「バイオハザード ヴィレッジ」に、PSVR2限定のVRモードが導入されます。
現時点で、PSVR2向けの展開が確定しているVRゲームは以下の通りです。
Horizon Call of the Mountain
バイオハザード ヴィレッジ
バイオハザード RE:4
Ghostbuster: Rise of the Ghost Lord
No Man’s Sky
The Walking Dead: Saints and Sinners Ch2
Star Wars Tales From the Galaxy’s Edge
デメオ: ダンジョン アドベンチャー
Firewall Ultra
The Dark Pictures：スイッチバックVR
Crossfire: Sierra Squad
The Light Brigade
Cities VR – Enhanced Edition
Cosmonious High
Hello Neighbor VR:Search and Rescue
Jurassic World Aftermath
Pistol Whip
Zenith: The Last City
After the Fall
DYSCHRONIA: Chronos Alternate
Kizuna AI – Touch the Beat!
Moss:第2巻
Behemoth
グランツーリスモ7
Beat Saber
ファンタビジョン 202X
オノゴロ物語 ～The Tale of Onogoro～
ALTAIR BREAKER
X8
3.専用ソフトが付属する同梱版も購入可能
PSVR2は、本体のみのバージョンと、PSVR2専用ソフト「Horizon Call of the Mountain」がセットになった同梱版が予約受付中です。前者の価格は74,980円(税込)。後者は79,980円(税込）です。
両バージョンには、PSVR2本体のほか、ハンドコントローラー「PlayStation VR2 Sense」USBケーブル、ステレオヘッドホン、イヤーピース3セットが付属します。同梱版の場合、ここに「Horizon Call of the Mountain」が加わる形です。
「Horizon Call of the Mountain」をプレイしたい人は同梱版、それ以外の人は、本体のみを購入すると良いでしょう。
4.ケーブルは1本だけ！簡単にセットアップできる！
PSVR2は、初代PSVRと比較して、遊ぶ前の準備がより簡単になったのも特徴です。
初代PSVRは、遊ぼうと思った際、まず「PS Camera（トラッキング用機器）」をPlayStation 4に接続し、テーブルの上などに設置。次に演算ユニットを、PS4にUSBケーブルとHDMIケーブルで繋げ、電源に差し込む、というセットアップを行う必要がありました。
（PSVRのセットアップ図。多くのケーブルが各機器に繋がっている）。
一方、PSVR2は、USB-Cケーブル1本をPS5本体に接続するだけで（デバイス面の）セットアップは完了します。PSVRは複数の機材やケーブルを使う都合上、遊び終わった後の片付けや、久しぶりに遊ぶ時の再設定がやや手間でした。PSVR2では、そういった利便性の部分が大幅に改善された形です。
まとめ
・PSVR2を遊ぶには、PS5との接続（＝所有）が必須。
・VR向けゲーミングPC（15万円～）の価格を考えると、PSVR2とPS5の“セット”は比較的割安。
・多くのVRゲームがPSVR2に対応。専用ソフトも数多く登場予定。
・ケーブルが1本化され、セットアップが非常に簡単に。
PSVR2公式サイトはこちら。
https://www.playstation.com/ja-jp/ps-vr2/
