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ゲーム・アプリ 2020.01.22

「Pixel Ripped 1995」Oculus Quest版発表で物議。前作は販売未承認

ブラジルに拠点を置くゲームスタジオ、ARVORE Immersive Experiences制作のVRゲーム「Pixel Ripped 1989」。本作の続編にあたる「Pixel Ripped 1995」が先日発表されましたが、この「1995」の対応VRヘッドセットに、Oculus Questが挙げられていることが物議を醸しています――前作「1989」はフェイスブックの審査に落ちているのです。

前作はフェイスブックの審査に落ちた

前作「Pixel Ripped 1989」は、2018年にPC向けVRゲームとしてリリース。2019年にはPlayStation VR(PSVR)バージョンも発売されました。対応ヘッドセットはHTC VIVE、Oculus Rift、そしてPSVRで、Oculus Questは含まれていませんでした。

開発者のAna Ribeiro氏によれば、当初はQuestでの販売を見込んでいたものの、フェイスブック(Oculus)の審査に落ちたとのこと。

フェイスブックはOculus Quest向けのコンテンツ販売を希望する開発者に対し、厳格な審査基準を設定しています。2019年にも「これまで以上に厳格で、我々としても過去類を見ない品質管理を実施する」と同社は説明。Steam等で散見される玉石混交の状態を避け、VRユーザーに“クオリティの高い”アプリやゲームを届けることを目的としています。

なぜ、続編は承認されたのか?

フェイスブックの審査で落ちたゲームの続編が、どういう訳か審査を通過してQuest向けに発売される――。UploadVRはこの件に関し、フェイスブックに問い合わせたところ、以下のコメントが寄せられました。

「Pixel Ripped 1995」は、間もなくOculus Questにやってくる大変魅力的なゲームです。ストアにおける個々のアプリの承認に関してはコメントいたしませんが、過去に申しました通り、我々は高品質、かつ高機能なアプリをOculus Questでリリースしていくことに注力しています。

結局のところ、許可の背景は分からないままですが、UploadVRは「続編は承認するのに、前作は認めないのはおかしな話だ」とコメント。後発で「1989」のQuest版がリリースされる可能性は残るものの、現時点では動向を見守るしかないようです。

非公式の「サイドローディング」から人気タイトルも

過去に審査に落とされて販売を認められなかった一部の開発者は、非公式のサイドローディングアプリ「SideQuest」での販売へと方針転換。その中の1本であるVRFPS「Crisis VRigade」は5万ダウンロードの大台を記録したことを、米メディア「UploadVR」が報じています。

(参考)UploadVR


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