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ゲーム・アプリ 2020.05.17

【Oculus Quest】こんな時こそVRでフィットネス! リズム“壁”ゲー「OhShape」レビュー

新型コロナウイルスの流行でジムなどが営業を自粛し、ストレッチを行うには厳しい昨今ですが、健康のためにも身体は動かしたいもの。というワケで、今回は全身を動かしてプレイするVRリズムゲーム「OhShape」をレビューします。

「OhShape」は、2019年(Quest版は2020年2月)に発売されたVRゲームです。対応VRヘッドセットは、Oculus Quest(オキュラス クエスト)、HTC  VIVE、Oculus Riftなど。プレイヤーは音楽にあわせて、画面の奥から迫る“パネル”の形と同じポーズを真似します。すべてのブロックが巨大なパネルに置き換わった「Beat Saber(ビートセイバー)」とイメージしてもらえれば、分かりやすいかもしれません。


(この“型”と同じポーズをとることでOK判定に。黒い影はゲーム内に反映された筆者の姿。影はポージングの微調整に使用できます)

指定のポーズを行えば“OK”の水色パネル、さわるとNG(=回避が必要)の黄色パネル、特定のポイントをパンチする赤パネルの3種類があり、臨機応変に対応する必要があります。

記事執筆時点で20曲のトラックが実装され、ビギナーからハードまで4種類の難易度を選べるのもポイント。軽く楽しみたいときは短め(1分強)の曲、ガッツリ遊びたいときは長めの曲と、その時々の気分で選べます。

難易度調整は細かく行えます。なかでもユニークなのが、小さな部屋(動ける範囲が狭い)で安全にプレイできるように、“譜面”を一部変更してくれるSmall Roomモードです。水色パネルの“型”が(曲によっては)センター以外にも出現しますが、Small Roomモードをオンにすると、全ての型が中央に出現(=左右に動く頻度が減る)するようになります。

曲のテンポやポーズの正確度判定の厳しさも調整でき、失敗が続いても強制終了しない、No Failモードも選択できます。

Beat Saberとは別物のプレイ感

VRリズムゲームと聞くと「Beat Saber」が連想されますが、結論からいうと、本作「OhShape」のプレイ感は、「Beat Saber」とはまったく異なります。タイミングよく、特定の行動を行うシステムは同じですが、似ている部分はそれぐらいです。


(ゲーム内からはランキングも見られます。画面の下部は難易度設定用の項目です)

「Beat Saber」は、手に持ったセーバーでブロックを斬っていくゲームなので、一部の曲を除けば、そこまで全身を使って、激しく動く必要はありませんが、「OhShape」は(特に高難易度では)そのような“楽”は許してくれません。曲によっては、上半身で次々とポーズを決めながら、屈伸運動のような動作をする必要もあり、高難易度だと1曲遊んだだけで、ヘトヘトになってしまうことも…。


(水色パネルのすぐ後ろに設置された赤パネルコンボ。これがしんどい!)

カスタムソングも導入可能

「OhShape」は、カスタムソング(無料)の導入とレベルエディターを公式でサポートしています。コミュニティの大きさは「Beat Saber」と比べると小規模ですが、有志のクリエイターは積極的に活動しており、OHSHAPES(非公式のカスタムソング公開サイト)には、様々な楽曲がアップロードされています。


(Beat Saberを連想するギミックの黄色い壁。画面手前のブロックは、収集アイテムのコインです)

本作へのカスタムソングの導入は、まず同サイトから希望の曲をダウンロード後、ファイルを解凍。PCと接続されたQuest内に存在する「OhShape」フォルダーを開き、その中の“Songs”フォルダーに、解凍された“音楽フォルダー”を直接ペーストします。

カスタムソング用のレベルエディターは、Steamの商品ページからDL可能 (ページ中段のdownload the Level Editorをクリック)なので、興味のある方は試してみてください。

総評:「ユニークな作風、全身を動かしたいときにおすすめ」

「OhShape」は、これまでにないユニークなシステムを備えた、質の高いVRリズムゲームです。単純に同ジャンルが好きな人はもちろん、VRを楽しみながら(全身を動かす)フィットネスを行いたい人にも、うってつけと言えるでしょう。

2020年5月現在、「OhShape」は新型コロナウイルスを抑えるための対策「ステイホーム(Stay Home)」を奨励しており、先日のアップデートで、ゲーム内に専用のフィットネスルーチン(15分)が実装されました。さらに、このルーチンを初回クリアした際には、UNICEFに対して、1ドルの募金が行われます。


(メインメニューには、StayHomeと書かれたミニチュアも。)

日本語化は現時点では行われていませんが、ゲームプレイに英語力はほぼ必要ありません。(チュートリアルも図解つきで説明される)

「OhShape」はSteamViveport、Oculus Store(Rift/Quest)で販売中です。なお、Oculus Storeで発売されているバージョンは、クロスバイ(※ソフトを購入すれば、他機種版でも無料でプレイできる仕組み)にも対応しています。


(チュートリアルは図解込みで説明してくれる丁寧設計。英語が苦手でも問題ナシ!)

ソフトウェア概要

タイトル

OhShape

開発元・パブリッシャー

Odders Lab

対応VRヘッドセット

Oculus Quest(オキュラス クエスト)、HTC  VIVE、Oculus Rift、Windows MR

ダウンロード(税込)

Steam(2,050円)、Viveport(2,050円)、Oculus Store(Rift/Quest)(1,990円)

プレイ人数

1人

公式サイト

https://ohshapevr.com/


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