一体型VRヘッドセット「Oculus Quest 2」に付属するフェイスクッション(ヘッドセット用接顔パーツ)のリコールが行われています。
今回のリコールは、ヘッドセット使用者のごく少数から、フェイスクッションが皮膚と接触していた箇所で軽微な皮膚炎の報告があったため実施。経済産業省のリコール情報では、「報告のほとんどは軽微な皮膚炎で自然に症状が消えるものであったが、これは事業者の指定する基準を満たすものではなかったため本措置を実施することとした」と記載されています。
対象となるフェイスクッションの販売期間は2020年10月13日以降、対象台数は約81,600台です。
昨年末に調査開始、現在は改善もリコール
販売元のフェイスブックは、ユーザーから皮膚炎の症状が出たという報告を受け、2020年12月に調査を実施、その結果を発表しています。
発表によれば、「異常が発生したのは全ユーザーのうち約0.01%ほど、専門家を交えた調査の結果、アレルギー反応や深刻な健康被害ではなく、自然に回復する現状であることが確認された」とのこと。続けて「製造プロセスで使用された物質が関係している場合や、クッションの素材とスキンケア用品が化学反応を起こしてしまうケースがある」と解説しています。
フェイスブックはこの調査結果を受け、「Oculus Quest 2」の製造プロセスに修正を加え、現在は改善されたと告知しています。
リコール対象となる製品の型番などは以下の通り。他社により販売されている対応フェイスクッションなどは対象ではありません。
製品名 |
型番 |
UPCコード |
販売期間 |
対象台数 |
Oculus Quest 2の接顔パーツ |
SKU JP 64GB |
815820021315 |
Oculus Quest 2の |
約81,600台 |
SKU JP 256GB |
815820021322 |
|||
Oculus Quest 2の交換用接顔パーツ |
SKU Fit Kit Retail |
815820021179 |
(参考)経済産業省