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AR/MR 2019.05.12

足をスキャンして靴のサイズを自動測定 ナイキが導入へ

アメリカの大手スポーツメーカーのナイキは、ARを使用した新機能「Nike Fit」をNikeアプリに導入予定です。これは、コンピュータビジョン、科学データ、人工知能、およびレコメンドのアルゴリズムを組み合わせ、足をスキャンしてユーザーにフィットする靴のサイズを見つける機能です。

ナイキは、5人のうち3人が間違った靴のサイズを着ていること、商品を小売業者に返却するために高いコストがかかっていることを問題視しています。ナイキのオンラインストアの顧客は通常、靴を無料で返品することができますが、小売業者は送料と補充するための費用を負担するため、結果としてコストが上昇します。ナイキは、Nike Fitによりそういった問題を解決したいと考えています。

Nike Fitの使い方は以下の通りです。Nikeアプリを開き、商品ページに移動すると、足を測定するためのオプションが表示されます。 そこからARカメラを起動し、壁のそばに立ち、足を写します。水平にしたスマートフォンで足をスキャンすることで、ユーザーに合う靴のサイズが分かるというもの。

Nike Fitはミリメートルサイズまで計測するため、ユーザーの右足が左足より大きいか、それともその逆であるかどうかまで、測定することができます。測定完了まで1分もかかりません。

足のサイズの情報はNikeのデータベースに保存されます。ナイキの実店舗に行く場合、NikeアプリのQRコードを読み取るだけで、店員は正しい靴のサイズを知ることができ、試着の手間はいりません。ナイキは、「自宅で子供の足を精確に測定し、オンラインで簡単に注文できるようにすることで、子供を持つ親にとってもより簡単になるはずだ」とコメントしています。

ナイキはこのテクノロジーにかなり自信を持っており、Nikeアプリの中核機能とする予定です。まずは2019年7月頃からアメリカのアプリと一部店舗で使用できるようになり、その後はヨーロッパへの展開を計画しています。

(参考記事)engadgetVentureBeat


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