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VTuber 2019.09.28

【にじさんじマイクラ】多くの名シーンを生んだ“3大建築物”レビュー

総勢80名以上の配信者が所属するバーチャルライバーグループ「にじさんじ」。ライバーたちは箱庭ゲーム「マインクラフト」の世界で日夜交流を繰り広げ、さまざまな名エピソードを生み出してきました。今回はそんなにじさんじサーバー(通称・にじさんじ鯖)を彩る建築物の中から特に人気の“3大建築物”を紹介しましょう。


 

目次

1. 巨大建築ブームの火付け役「サグラダ・ファミリア」
2. ライバーたちを恐怖に陥れてきた「いちご大墳墓」
3. 毎日がお祭り騒ぎの「にじさんじランド」

1.巨大建築ブームの火付け役「サグラダ・ファミリア」

広大なにじさんじ鯖でまっさきに目を奪われるのは、椎名唯華鷹宮リオンが中心となって作り上げた「サグラダ・ファミリア」。威風堂々とした正面のファサードとその背後にそびえ立つ4つの巨大な塔は、スペインの巨匠アントニ・ガウディが手がけた同名の建築物を模した大作です。
 
100年以上経っても建築が続いている“本家”サグラダ・ファミリアと違ってすでに完成していますが、実はその道のりは様々な奇跡の連続でした。すべての始まりは1月22日に行われた椎名唯華と鷹宮リオンのコラボ配信

ゾンビから逃げ回りながら丸石ブロックを適当に積み上げていく2人。後片付けが面倒になった彼女たちは、何とかブロックを“それっぽい建築物”に見せかけようとします。そして椎名唯華から飛び出したのが「誰かにこれを改築してもらう…」という他力本願すぎる発言。最終的に「みんなで作ろうサクラダファミリア」と記した看板が打ち立てられたところで、この日の配信は幕を閉じました。

そこで名乗りを上げたのが、椎名唯華の“保護者”的な存在である花畑チャイカとマイクラの匠・黒井しば。とくに黒井しばの技術力は圧倒的で、1月22日の配信では一夜にしてサグラダ・ファミリアの基礎を作り上げてしまいます。

他にもベルモンド・バンデラス勇気ちひろが建築に必要な丸石を差し入れするなど、多くのライバーたちがサグラダ・ファミリア作りに協力。建築士魂に火がついた椎名唯華と鷹宮リオンは、いよいよ自分たちの手で本腰を入れて建築を進めていきます。途中で“建築が撤去されるかもしれない”という騒動も勃発したものの、トラブルを乗り越えて雲を貫くほど巨大な建築物が完成しました。

2.ライバーたちを恐怖に陥れてきた「いちご大墳墓」

続いて紹介するのは“つよつようみうし”こと宇志海いちごが管理している「いちご大墳墓」。海沿いの土地をくり抜くように作られたその空間は、死者の魂を閉じ込めるためにさまざまな仕掛けが施されているという…。

まず来訪者を出迎えてくれるのは、床一面に真っ赤な花が敷き詰められた美しい空間。しかし右手の壁には「過去に殺してきたものを看板に書き込んでください」「懺悔しろ」という物騒な文字が書かれ、すぐ近くには「今までみんなが殺したものの墓」も用意されています。

部屋に訪れた際は、ゲームなどで命を奪ってしまったものの名前を壁に設置された看板へと書き込むのが「いちご大墳墓」の決まり。これまでには「お父さんとお母さん」「前世の私」「maimoto」など、様々なライバーたちの告白が綴られています。JK組コラボ配信でこの部屋に訪れた月ノ美兎は、異様な雰囲気に圧倒されつつ「こんなに“闇”出しちゃいかんでしょ」と冷静なツッコミを入れていました。

さらに階段を下っていった先には、ライバーたちの“死後”に使用されるという「特別納骨場」があります。昨年12月の配信では寝落ちした本間ひまわりが納骨場に迷い込んでしまうことに。そこで彼女を待ち受けていたのは、ひまわりの花が飾られた意味深な小部屋でした…。

恐る恐る中に入った本間ひまわりは、部屋が内側から開かない仕掛けになっていることに気づきます。慌てて部屋から出る方法を模索するも、最終的にはなぜか彼女が操作していたキャラが壁の中に吸い込まれてしまう展開に。真っ暗な画面で「なにっちょっと待って! 怖い!」と絶叫する本間ひまわりの様子に、多くのリスナーが肝を冷やしたようです。

3.毎日がお祭り騒ぎの「にじさんじランド」

9月現在、にじさんじ鯖を盛り上げているのは、何十名ものライバーが協力して建設に当たっている「にじさんじランド」。敷地内にはいびつな形をした洋館「タワ一(いち)オブテラ一(いち)」など、千葉県浦安市にある某「夢の国」を思わせるアトラクションが多数並んでいます。

にじさんじランドはさかのぼること約半年、鷹宮リオンが2月26日に行った配信の中で建設がスタート。その後入口となる虹色のゲートや「いちから駅(舞○駅)」が作られていきましたが、途中で建設計画が数カ月にわたって停滞することに。一時は「今はもう廃墟となっているらしい」でびでび・でびる)という噂すら囁かれていました。

しかし8月18日から、緑仙が他のライバーに声をかけて「にじさんじランドを24時間で完成させる」という企画を敢行。当初は24時間というタイムリミットつきの建設計画でしたが、企画中にカウボーイ人形のような「ンッディ」の像など、さまざまな建築が誕生します。

そして緑仙の企画をきっかけとして、他のライバーたちも続々とアトラクション作りに参入。煮えたぎるマグマの間をトロッコで駆け抜ける「火山コースター」(リゼ・ヘルエスタ戌亥とこ)や巨大な山が丸ごとトロッコのコースになった「ビッグサンボーマウンテン」(桜凛月)など、手の込んだ建築が生み出されていきます。

その中でもひときわ異彩を放っているのは、にじさんじの“英雄”エクス・アルビオが設置した「陽キャ池」「イキった修学旅行生を落として出禁にする」というコンセプトのもと作られた噴水のような建築物で、中央部分には深い落とし穴が隠されています。落下地点は水溜りになっているためダメージは受けないものの、四方を囲む「ようこそ→」「修学旅行生の君」「あなたは」「出禁です」という文字に神経を逆なでされること間違いなし。

「陽キャ池」完成時には、エクス・アルビオが師匠であるアルス・アルマルに対して“イキった修学旅行生”になりきるように依頼。突如現れたクリーパーによる妨害や回線落ちといったトラブルを乗り越え、彼女を落とし穴まで誘導することに成功します。しかし高所から落下させられた上“出禁”扱いを受けたアルス・アルマルは「お前が入れっていったんだろ」と逆上し、エクス・アルビオを容赦なく殴打していました。

数々の伝説と名建築を生んできたマインクラフトのにじさんじ鯖。筋書きのないドラマを楽しみたい人は、ぜひ一度配信を覗いてみては?

執筆:大沢雪乃


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