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AR/MR 2018.12.06

MITの学生ら、ARとロボットアームを組み合わせた3Dプリンター発表

ニューヨーク州コーネル大学の学生たちと、マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生たちが軸となった合同研究チームが、ARを活用した3Dプリンター「RoMA: Interactive Fabrication with Augmented Reality and a Robotic Printer(RoMA)」を発表しました。

RoMAは“AR CADエディター”を使用し、前面にカメラをつけたVRヘッドセットとモーションコントローラーでデザインを行います。入力されたデータに基づき、ロボットアームがオブジェクトを造形します。

リアルタイムの造形が可能

RoMAは、オブジェクトの造形を直感的に行えるツールと謳われています。

ARとモーションコントローラーを使用した手動操作のほか、ロボットアームによる自動造形が可能です。手動造形では、ユーザーがAR CADエディターを使用し、希望するオブジェクトを造形します。

デザインの変更や調整はリアルタイムで可能です。台座の回転などを探知した場合は、ユーザーの安全のため、ロボットアームは自動的に待機ポジションへと移動します。

YouTubeでは、RoMAの開発者の1人である博士課程のHuaishu Peng氏が、実際にRoMAを使用する様子が公開されています。 Peng氏が制作しているのは、ティーポットや模型用の台座です。カメラを取り付けたOculus RiftとOculus Touchを使用したリアルタイムの造形が確認できます。

将来的には一般的な技術に?

2018年2月にPeng氏は、コーネル大学の学内誌Cornell Chronicleのインタビューに答えています。彼はシステムを「コンピューターの画面上で制作を行うのではなく、ロボットと共同作業できるシステムを目指して制作しました。私たちはこの取り組みを“in-situ fabrication”と呼んでいます」と説明しました。

Peng氏はまた、インタビューで将来的な展望についても語っています。「将来、私たちはロボットアームをデザインアシスタントとして使うようになるでしょう」「(MoBAのような)3DプリンターとARの組み合わせも一般化していくでしょう。例えば家具の製造などに使用されると思います」。

(参考)VRScout

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