Meta Questを使用して、特別なアプリケーションをインストールすることなく、Windows PCの拡張ディスプレイとして利用できる新機能が近日中に登場します。この情報は、Metaが9月25日に開催したMeta Connect 2024の基調講演にて発表したものです。ユーザーはヘッドセットを装着するだけで、PCの画面を巨大な仮想ディスプレイとして表示したり、複数の仮想モニターを追加したりすることができるようになります。
この新機能は、Questに搭載されるOSであるHorizon OSとWindows 11のリモートデスクトップスタックを活用して実現します。ユーザーがMeta Questを装着してノートPCを見ると、PCの画面が自動的にオフになり、代わりに巨大な仮想スクリーンが表示されます。必要に応じて追加の仮想モニターを生成することも可能です。
これまでも、MetaのRemote Displayアプリを使用してPCの画面を巨大な仮想ディスプレイにミラーリングしたり、Horizon Workroomsアプリを使って仮想の追加モニターを生成したりすることは可能でした。また、Virtual DesktopやImmersedなどのサードパーティ製アプリケーションでも同様の機能が提供されていました。
今回のMetaとMicrosoftの新機能の特徴は、特定の「アプリ」を起動する必要がなく、PCに特別なソフトウェアをインストールすることも不要である点です。これにより、ユーザーはより簡単かつシームレスにVR空間で作業を行うことができるようになります。
接続方法も非常にシンプルで、PC上に表示される仮想のボタンをタップするだけで接続が完了します。この操作性は、Apple Vision ProのvisionOSで既に提供されている機能からインスピレーションを得ていると考えられます。Apple Vision ProではMacBookを見るだけで同様の機能が利用可能になります。
Apple Vision Proでは、Wi-FiとBluetoothがONになっていればインターネット接続がなくても拡張ディスプレイを使用可能です。そのため、ローカルネットワークがない環境、例えば飛行機や電車の中でも利用可能です。MetaとMicrosoftの新機能がこのような環境でも動作するかどうかは現時点では不明です。
(参考)UploadVR