7月11日(月)Meta Quest(Quest 2)の最新ソフトウェア・アップデート(v42)の配信が順次(段階的に)開始されました。「Oculus Move」の改善や「Air Link」の正式実装などが行われます。
「AIr Link」がWindows 11に対応
「Air Link」は、一定スペックのPCと接続することで、PC向けのVRゲームやアプリを体験できるシステムです。有線(USB)でPCとの接続を行う「Quest(Oculus) Link」とは異なり、ワイヤレス(無線)でPCに接続することで、ケーブルが邪魔にならない状態でゲームプレイを楽しめます。
正式実装後の「Air Link」は、設定ボタンが“テスト機能”タブから、システム欄へと移動します。また今回の更新で、Windows 11へ完全に対応するとのこと。「Air Link」はこれまで対応しておらず、使用すると不具合が発生することが報告されていました。メタ社はこの問題に対応する更新をベータ版として配信しており、今回正式に導入された形です。
このほかに、無線接続の状態確認などが行える接続ベンチマークツールの実装や、UIの改善なども導入されています。
“トレンド”機能などが実装
「Oculus Move」は、VRヘッドセットを利用中に運動量を計測できるシステム。カロリー消費量の推定と運動時間の記録を行ってくれます。カロリーと分数を組み合わせて1週間の目標などを設定可能です。初代QuestとQuest 2の両方で利用できます。ヘッドセットのアプリパネルから起動できます。
今回の更新によって、同システムの利用者は運動を通して“Move Achievements ”を獲得可能になります。これは、5,000カロリー消費やデイリーゴールの100日間達成といった、フィットネス上の“達成”を記録してくれる仕組み。専用のタブから、達成状況を確認できます。
前の週と比較したフィットネスの進捗状況を見ることができる「Move Trends」機能も導入されます。
コントラストが調整可能に
Questで遊ぶ子どもがいる保護者の利用を想定した、ペアレンタルコントロールシステムには、新たにソーシャル機能のオンオフを(保護者が)設定できる機能が追加されます。同機能を使用すると、「Horizon Home」への訪問や、訪問後にVRコンテンツの同時視聴することなどを制限できます。
なおメタ社は、機能面の変更として、ディスプレイのコントラストを変更可能になったことも告知しています。調整することで、VR中の全体的な視認性を向上させられるとのこと。設定は、アクセシビリティ欄から行えます。
v42アップデートの詳細はこちらから確認できます(英語)
https://forums.oculusvr.com/t5/Announcements-and-Releases/Meta-Quest-build-v42-release-notes/td-p/972798
(参考)公式サイト