Meta QuestシリーズのVRコンテンツやメタバースで利用できるMetaアバター。以前はバリエーションに乏しく、顔の表情ものっぺり気味。体型の調整なども細かくできなかったため、他のユーザーとの差別化が難しい状況でした。しかし、10月のアップデートでアバター機能が大幅に刷新され、衣服や顔立ちのカスタマイズの選択の幅が広がっています。
さっそくどんなスタイルになれるのか試してみました。
そもそもMetaアバターとは?
Metaアバターは、Metaのメタバース「Horizon Worlds」向けに作られており、自分のアバターとして利用でき、自分のカスタマイズした姿で自由にワールド内を動き回ることができます。VR内だけでなく、スマホアプリからでも姿をカスタマイズできるのも特徴です。
しかし、2022年のサービス発表当時は、マーク・ザッカーバーグCEOの自撮りが悪い意味で話題になったり、アバターに足がないことが不満点として指摘されたりと、当時のユーザーやメディアからの評価は高くないという状況でした。その後アップデートが重ねられ、両脚が追加、衣服のバリエーションも増えつつありましたが、今回のアップデートで、内容が大幅に変わりました。
実際に試してみた
上の画像はアップデート前のアバター。制作した当時は、カスタマイズできる範囲が少ないので、派手なスタイルでごまかして作ったというのが、正直なところです。プロフィールの下部に新しいアバターに変えられると出てきたので、さっそくアクセスしてみます。
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なんと、先ほどのアバターがイメおじに進化しました。どうやら、元のアバターデータを新アバターに変換してくれるようです。体型がスタイリッシュになり、ディティールも細かくなっています。
ひと通り着ていたものを外し、シンプルにしてみると、以前とは見違えるようにスタイリッシュになっています。せっかくなので、最初から作り直してみることにしました。方向性としては、日本人風の顔立ちを目指します。
まずは顔の調整。輪郭を変えられるだけでなく、顔の幅、頬の厚み、あごのサイズ、あご先のサイズが変えられるようになっています。目の間の距離、鼻の角度、唇の厚みなど、パーツごとにもスライダーが設けられています。
完成した顔がこちら。カートゥーン風なので完璧とは言えませんが、それでもそこそこアジア系の顔つきにできました。以前のアバターと比べると雲泥の差です。
今度はファッションもこだわっていきます。ヘアスタイルは一気に増加。服装はトップス、ボトムス、帽子などのカテゴリーがありますが、こちらも選択肢が広がっています。DRESSXや大坂なおみ等とコラボしたアイテムもあり、一部は有料で販売されています(価格は100〜300円程度)。
全身をコーディネートしてみました。以前と比べてもおしゃれで、ちゃんとアバターとして成立しています。
ただし、いろいろいじってみた上での難点も。日本的な「カワイイ」デザインを追求しにくいとも感じました。女性風のアバターを作ってみようとしましたが、ヘアスタイルがおでこを出しているものがほとんどで、髪の厚みがあるものばかりで、日本では馴染み深いヘアスタイルを作るのは難しい印象です。服のバリエーションも含め、まだまだ欧米寄りのスタイルではあるように思えます。
それでも、以前よりも圧倒的にカスタマイズ箇所が多くなり、作る楽しさがアップしたのは確かです。Meta Quest所持者ならアップデートが入り次第触ることができるので、ぜひ一度は触って違いを確かめてください。