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話題 2021.03.12

メディア芸術祭で「らくがきAR」が優秀賞を受賞! 他VR/AR作品も選出

3月12日(金)、第24回文化庁メディア芸術祭の受賞作品、功労賞受賞者が発表されました。ノミネート総数3,693作品が審査され、大賞、優秀賞、ソーシャル・インパクト賞、新人賞、U-18賞が選出されています。

「らくがきAR」がエンタメ部門優秀賞を受賞

エンタメ部門で優秀賞を受賞した「らくがきAR」は、クリエイティブ・スタジオ Whatever Inc.が手がけたARアプリです。ノートやホワイトボードなど、好きな場所に描いたらくがきをアプリでスキャンすると、らくがきがスマホのバーチャル空間上で歩き出します。「平面のさまざまなものに命を吹き込み脈動させる同作品は、生命を生み出す神のような視点を自由に手軽に楽しく体験させてくれる」との理由で受賞が決定しました。

また同賞でVRアニメーション「諸行無常」が選ばれています。インドネシアの首都ジャカルタにあると設定された架空の地区を舞台に、1980年頃から2020年にかけての街や人々の変化が描かれます。

アート部門大賞は「縛られたプロメテウス」

アート部門の大賞に選ばれたのは、小泉明郎氏のメディアパフォーマンス「縛られたプロメテウス」です。この作品は二部構成となっており、前半はVRヘッドセットを装着した鑑賞者が、没入型VR/ARを体験。後半ではVR/ARに操作されてしまう人間の行動を批評的に眺めることになります。「演劇・VR・美術作品という本来融合させることがきわめて難しいものをひとつにまとめ、人間の持つ業とそれに救いを求める個人、そしてそれを取り巻く社会や未来を作品化した手腕」が受賞理由となっています。

またアート部門の優秀賞には、Adrien M & Claire Bの「Acqua Alta – Crossing the mirror」が選ばれています。実際の紙に描かれたドローイングをタブレットやスマートフォンの専用ARアプリを通して見ることで、ストーリーを鑑賞できるようになっています。

エンターテインメント部門 U-18賞は「Flight Fit VR」


©︎ 2020 AnjuArt.com

森⾕安寿氏のVRアプリ「Flight Fit VR」がU-18賞を受賞。バーチャル空間で音楽を楽しみつつ、⾃宅で⼿軽に⾝体を鍛えられるVRアプリケーションです。審査員からは「この操作感はフィットネス目的だけでなく、将来的にビデオゲームとしての娯楽性を追求することも不可能ではないだろう」という評価を得ています。

(参考)公式HP


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