Home » Nianticの3Dスキャンアプリで撮影された3DデータをVRで見られるアプリ「Into the Scaniverse」が登場 実際に試してみた


VRゲーム・アプリ 2025.02.28

Nianticの3Dスキャンアプリで撮影された3DデータをVRで見られるアプリ「Into the Scaniverse」が登場 実際に試してみた

Nianticは3DスキャンアプリScaniverseにて世界中で撮影された3DデータをVRで閲覧できるアプリ「Into the Scaniverse」を公開しました。VRヘッドセットMeta Questシリーズで利用可能。価格は無料です。

Into the Scaniverseは、世界中でスキャンされたロケーションやランドマークを360度自由に見られるMeta Quest向けアプリです。これらのデータは120カ国以上に住むアクティブなコミュニティが作成しており、スマートフォンを通して3Dスキャンされています。

閲覧可能なロケーションは50,000以上あり、毎日新しいシーンが追加されるそうです。利用者自身もScaniverseモバイルアプリを使って、いつでも好きなときに自分の作品を追加可能。3D編集ソフト向けにメッシュをエクスポートできるとのこと。

実際に使ってみた

さっそくMeta Quest 3でInto the Scaniverseを利用してみました。気球のような乗り物に乗って地球を眺めてロケーションを選びます。

操作はかなりシンプルで、地球を拡大・縮小しながら、ピンの刺さったロケーションを選ぶだけです。

ロケーションを開くと、その場所にあったオブジェクトを360度から自由に眺めることができます。こちらはタンパ国際空港にある巨大なフラミンゴ像です。頭を遥かに超えるサイズでインパクトがあります。

オブジェクトはVRによって迫力あるものになっていますが、各ロケーションはメインで写しているもの以外は簡易的な処理となっており、裏側の写真はこの通り、かなりぼやけて見えます。Googleアースのようなバーチャルな旅行体験ではなく、あくまでオブジェクトをじっくりと眺めるためのものと考えたほうがいいでしょう。

また、スキャンの精度もロケーションごとに差があり、息を呑むほど精細なものもあれば、何が写っているのか全然分からないものもあります。

よりロケーションを探したいなら、もっとマップを拡大しましょう。多くのピンが見つかるはずです。

ここでいくつか素晴らしかったロケーションをピックアップ。まずは日本より、宮城県東松島市のサンドアートです。

寝ている猫を捉えた瞬間。視点も低くなっており、リアルな猫の姿をどこからでも眺められます。

こちらはイタリア・ボマルツォの怪物公園。今まで知らなかったロケーションを知るきっかけになるのが良いところです。

タイの仏教寺院ワットロンクン。真っ白な外壁と複雑な竜の像が目を引きます。

スキャンの精度に差が大きく、すべてが素晴らしい3Dモデルとは言えませんが、世界中の驚きのアートを探せるため遊びごたえがありました。もちろん、スマホアプリでスキャンした3Dデータを投稿するのもOKです。ぜひスキャンに挑んでみてください。

Into the Scaniverseの配信先はこちら。
https://www.meta.com/ja-jp/experiences/into-the-scaniverse/8575253579256191/

(参考)プレスリリース


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード