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ゲーム・アプリ 2019.09.21

未完に終わったリゾート地を、水彩画で描き出す 「Imagined landscapes」

まるで水彩画のような世界が楽しめるVRコンテンツ「Imagined Landscapes」がリリースされました。このVRコンテンツはKilograph.comで無料配信されています。プレイするには、対応するVRヘッドセット(Oculus RIftまたはOculus Rift S)と、トラッキングセンサー「Leap Motion」が必要です。

未完のリゾート施設を完成させる、VR水彩画体験

「Imagined Landscapes」はスペインのカナリア諸島にある島の1つ、グラン・カナリア島を舞台にした作品。アメリカの著名な建築家、マイケル・グレイヴスがコンセプトを制作したものの、実現しなかったリゾート「Barranco de Veneguera」をVRで体験できる、というものです。

「Barranco de Veneguera」は全長3.5マイル(約5.6km)の範囲に広がるリゾート施設となることが想定されていました。グレイヴス氏はホテルやビーチクラブ、ゴルフコースといった施設のコンセプトを水彩画で準備していましたが、その後リゾート建設の計画は廃案になりました。

「Imagined Landscapes」では、プレイヤーは「Barranco de Veneguera」の各地を探検するほか、未完に終わったこのリゾートを“VR水彩画”で完成させることができます。プレイ中、プレイヤーが親指と人差し指を“つまむ”ようにすると、水彩ペイントツールが起動し、各地の施設をコンセプト通りの姿にすることができます。

今回の「Imagined Landscapes」のリリースについて、KilographのCEOで共同創業者の Keely Colcleugh氏は、以下のようにコメントしています。

超写実主義は素晴らしいものですが、それは唯一の手段ではありません。この建築は印象派のような技法で描かれています。「Imagined Landscapes」はVRにこれを取り込み、過去のデザインを斬新な方法でお届けする我々の試みです。

プレミア公開も予定

「Imagined Landscapes」は、アメリカ・カリフォルニア州のウッドベリー大学でプレミア公開されることが予定されています。米メディアVRScoutによれば、プレミアは同大学の WUHO Galleryで、2019年10月2日に行われるとのこと。

(参考)VRScout

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