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VIVE 2016.12.03

HTC Vive初心者入門 価格、ソフト、オススメソフトなど

4月に発売され、夏には国内での店頭販売も開始、国内のイベントや体験施設で高い採用率を誇るPC向けハイエンドVRHMD「HTC Vive」。今回は、そんなHTC Viveの情報をまとめていきます。

HTC Viveの価格

HTC Viveは、開発元のHTCから直接購入、および販売代理店になっている国内の各PCショップでの購入が可能です。

価格は税抜き99,800円(税込107,784円)です。

HTC Viveのスペック

解像度1080×1200の有機ELパネルを2枚搭載、視野角110度、リフレッシュレート90Hzというスペックになっています。同梱物はベースステーション2個、ハンドトラッキング対応のSteam VRコントローラーが2本さらにACアダプターやUSBケーブルなどが付属します。ついつい忘れがちなのがベースステーションを設置する物です。壁などに固定してしまうこともできますが多くの場合、三脚やライトスタンドなどと角度を変えることのできる雲台が必要となります。HTC Viveの一式には付属しませんのでご注意ください。

HTC Vive最大の特徴といえば、最大で3m×4m(対角線5m)までのスペースを自分の足で自由に歩き回ることのできるルームスケールのVR体験です。2台のレーザー装置であるベースステーションにより、Lighthouseというポジショントラッキングシステムを採用しているため、死角がなく非常に正確なトラッキングが実現します。これにより、他のVR HMDにはない「VR空間内を自分で歩く」という体験が可能になっています。

また、HTC Viveを動作させるには「VR Ready」と呼ばれる、VR HMDを動作する水準を満たしたスペックを持つPCが必要になります。

Geforce GTX970相当以上のGPU、IIntel Core i5 4500相当以上のCPU、8GB以上のメモリを搭載したものがVR Readyになります。

市販品では、マウスコンピューターから「LITTLEGEAR」シリーズなどがVR Ready PCとして発売されています。

また、HTC Viveを店頭販売しているツクモ、ドスパラなどのPCショップでもVR Ready PCが販売されています。

VR Ready PCについての詳細な解説はこちらの記事を参照してください。

HTC Vive体験レビュー

続いて、HTC Viveそのものについてレビューします。

まず装着感についてですが、クッション部分が柔らかく肌触りもいいので、装着していて不快な思いをすることはありません。側頭部にヘッドバンドの締め付けを調整する部分があり、自分の頭に合わせて装着することができるので、体験中にずれてしまうことや、締め付けがきつすぎて頭が痛くなってしまう、なんてことも起こりにくくなっています。しっかり頭に密着することもあり、やや重く感じる人がいるかもしれません。

「歩ける」ということもあり、没入感は高いです。ゲームに熱中してしまうと、本当に現実のことを忘れてしまいます。VR空間内で剣や銃を握っているときなどは、手元のハンドコントローラーがただの棒だなんて想像もつきません。

また、トラッキング精度も高く、急に自分の位置がずれるなどのアクシデントが起こりにくいです。正確にトラッキングされていることも、没入感を高めています。

筆者はメガネを使用しませんが、メガネを常用しているMogura VR編集長曰くメガネを装着したままでも問題なく体験できるとのこと。普段からメガネを着用する人にはうれしい仕様です。

HTC Viveのおすすめゲームソフト

ここからは、HTC Vive向けに配信されているゲームソフトの中でいくつかのコンテンツを紹介します。

HTC Vive初心者におすすめ『The Lab』

HTC Viveの共同開発元であり、Steamを運営するValveが提供するミニゲーム集。

弓矢を打って城門を守る『ロングボウ』など、どのゲームもHTC Viveの特徴を生かしたつくりになっていて、初めてHTC Viveを体験する人に特におすすめしたいコンテンツになっています。価格も無料で、気軽に体験できるようになっています。

詳細なレビューはこちら

普段できないお仕事体験ができる『Job Simulator』

人類がやっていた仕事をすべてロボットがこなすようになった世界で、「職業体験」をするゲームです。商品を投げつけたり、つまみ食いしてみたりなど、好き放題に遊ぶことができるコミカルタッチなゲームになっています。

腐ったドーナツを食べてゲロをぶちまけるなど現実ではまずできないような体験ができ、いろいろな楽しみ方をすることができます。

詳細なレビューはこちら

シューティングゲーム好きにおすすめ『The Brookhaven Experiment』

暗闇の中、四方から襲い来るゾンビを撃退していくシューティングゲームです。とにかく怖い。

敵が異様にリアルに作りこまれたグロテスクな見た目をしていて、目の前まで来ると本当に怖いです。四方から襲ってくるので、後ろを向いたらすぐそこに……なんてことも。

筆者はホラーコンテンツが大の苦手で、このコンテンツを体験したときは敵の足音にすら怯えて叫んでしまいました。あまりの怖さに壁に接近していることに気づかず、コントローラーを振った時に壁を殴ってしまうことも……

Wave制のシューティングゲームとしても完成度が高く、普段からゾンビシューティングをよくプレイする人にもおすすめです。

詳細なレビューはこちら

他にもHTC Vive向けのゲーム・アプリは毎週20~30本リリースされており、さまざまなジャンルの体験が可能です。

HTC Viveのセットアップ

HTC Viveを購入しても、通常のモニターのようにケーブルを数本挿してすぐに使える、というわけではありません。

箱を開けて取り出したパーツをセットアップしていきます。。大変なようでセットアップは意外とスムーズに終了します。10分もあれば自分の部屋がVR空間になっていることでしょう。

トラッキング用のベースステーションの設置、PCへの接続、ソフトウェアのセットアップなど、項目はたくさんあります。説明書も同梱されていますが、写真とともに詳細に解説した記事があるのでこちらを参照してください。


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