※Update: 2021/4/20/23:15……UploadVRへのHTCの回答により、本記事で紹介した「VIVE Air VR headset」はコンセプトモデルであり、実際の製品ではないことが明らかになりました。
毎年、全世界の工業製品等を対象に優れたデザインを選定する「iFデザイン賞」。2021年度のプロダクトデザイン部門受賞作品に、「VIVE Air VR headset」なるVRヘッドセットの存在が確認されました。このVRヘッドセットはこれまで情報が明らかにされたことはなく、詳細は不明ながらHTCが先日存在を仄めかした新型VRヘッドセットの“正体”である可能性が考えられます。
パーツを取り外して洗濯できる、VRフィットネス向けデバイスか
HTCは2021年4月10日、HTC VIVE公式TwitterにてVRヘッドセットと思われる画像を公開。その際に披露された画像からは、「VIVE Focus」のヘッドセット前面部に類似したデザインが見て取れました。
今回確認された、「VIVE Air VR headset」は白とグレーを基調としたカラーリングに、黄色もしくは黄緑色がアクセントとして入ってるのが特徴。外観から内蔵カメラは4基であると推測され、これらを用いて位置トラッキングやハンドコントローラーのトラッキングを行うと推測されます。また、固定具と思われるパーツを引き抜くことで、前面のカバーや接顔パーツを取り外して洗濯できる機能があるようです。
iFデザイン賞のページによれば、同ヘッドセットは「主にVRフィットネスでの使用を想定」。ニット生地を使用することで、快適性とフィット感を実現したとのこと。具体的な数値は不明ながら、「革新的な軽量構造」であるとしています。
「VIVE Air VR headset」を装着してフィットネスを行っている写真も掲載されていますが、この写真からはケーブル類の存在は確認できません。したがって、同デバイスは一体型、もしくはワイヤレスでPCやスマートフォンと接続するタイプであることが伺えます。
iFデザイン賞のページでは、「VIVE Air VR headset」のローンチ時期は2021年となっています。現時点では、HTCから同デバイスに関する正式な告知は行われていませんが、仮に情報公開が近く行われるとすれば、2021年5月12日に開催されるHTCの公式イベントVIVECON 2021で発表される可能性が高いでしょう。同社の今後の動きに、注目しておきたいところです。