2017年2月4日堀江貴文氏がプロデュースし、同氏が主宰するオンラインサロン『堀江貴文イノベーション大学校』の有志によるホリエモン祭実行委員会が主催する「ホリエモン祭」を東京・六本木で開催されました。Zeppブルーシアター六本木をメイン会場とし、周辺10会場で様々なジャンルのイベントが朝から深夜まで行われました。
元麻布hitomedia “the P@rk”では堀江氏とGOROman氏の特別VR企画、堀江氏のバイオグラフィーの展示がありましたまた、。会場のステージではFounder/CEO at XVI Inc.、元 Oculus JapanのGOROman氏、堀江氏、VRアーティストせきぐちあいみ氏とのスペシャルVRイベントやNewsPicks編集長 佐々木紀彦氏と堀江氏の対談も催されました。
特別VR企画は多様なラインアップのVR体験6作品が展示されていました。
嗅覚VRデバイス VAQSO VR『ゆにてぃちゃんバレンタイン』
『ゆにてぃちゃんバレンタイン』はVR内の映像に合わせて匂いをだすデバイス 「VAQSO VR」と組み合わせて、チョコレートとコーヒーの匂いをだすことで、没入感が高くなる体験です。
始まると夕方の教室、机の上にはコーヒーのカップと、板チョコ。手で取って鼻に近づけるとそれぞれチョコとコーヒーの匂いがします。両方同時に嗅げば混じった匂い。コーヒーは持ち上げるとカップの底が抜けて無限にコーヒーがこぼれているのでちょっとびっくりします。
左を向くとゲームエンジンUnityの美少女マスコットゆにてぃちゃんが微笑んでいます。思わず手を伸ばすと、体に触れた瞬間柔らかな感触が!ゆにてぃちゃんの胸が柔らかい!
ゆにてぃちゃんを触り匂いを嗅いでる体験をしている藤井隆之氏。
現実では応援スタッフ・岡島氏が横に立っていましたが、ちょうどゆにてぃちゃんの立っている距離にいるため手を伸ばすと彼のお腹に手が当たります。柔らかくて弾力があり、暖かく、まるで胸そのものよう。近づいて匂いを嗅ぐと、石鹸の香りがしてました。
周りからみれば男性の腹部を触り、匂いをかいで喜んでいるかなりシュールな光景でしたが、VR(映像)に匂い+触感(弾力と熱)が加わることでキャラクターの実在感が飛躍的に増大し衝撃的な体験でした。
本来はチョコとコーヒーの匂いだけだったはずが、美少女の触感と匂いも体感できるコンテンツと化していました。
制作:VAQSO Inc. × XVI Inc.
使用デバイス:製品版Oculus Rift+Oculus Touch
金魚と戯れる『VR Aquarium – 雅』
(動画は今回のイベント時のものではありません。)
『VR Aquarium – 雅』はSteamで配信中の金魚で癒されるVRコンテンツです。
金魚と一緒に水中にいながら、コントローラーから餌をまき、餌に集まってくる金魚をながめたり、写真を撮って楽しみます。和金から出目金、ランチュウまで色とりどりのの金魚がしっぽをゆらゆらさせて泳ぎながら、コントローラーの周りに集まり、コントローラーを追いかけるように泳いでいるのを見ると癒されます。
体験会用に3ステージ(明るい水中、桜の花びらが降ってくる暗い水中、花火があがる水中)を1分ずつ変わるようにしてありました。また、撮影した画像は本来はPCに保存されますが、今回は撮影した中から1枚有料でチェキでプリントアウトをするサービスを行っていました。体験のお土産つきです。チェキをSNSでアップすれば自分が見た映像を他の人に共有もできます。
体験会で楽しんだことを持ち帰り共有できるサービスを付随することで、言葉で説明しづらいVR体験を伝えやすくし、終わった後も楽しめるアイデアです。
制作:そらす
使用デバイス:HTC Vive
Steamで配信されているバージョンのレビュー記事はこちら
【HTC Vive】金魚と戯れて疲れた心を癒やす『VR Aquarium -雅-』
VRリズムゲーム『SEIYA』
『SEIYA』は両手のコントローラーで音にあわせて飛び出す星をキャッチするVRリズムゲームです。
何回かVRイベントで展示されていますが、展示の度にアップデートされています。
プレイ中の堀江氏
今回は手でもつ星のスティックが立体的に、選択ボタンを今までは見つめることでゲージがたまり選択になっていましたが、今回はそのまま手を伸ばして触って選択。飛び出す星の位置が左右だけではなく上下の幅も広くなり難易度が上がりましたが、周りで見ていると体験者の動きがかっこよく見えるようになっていました。
制作:株式会社WANDV
使用デバイス:製品版Oculus Rift+Oculus Touch
日本縦断飛行『日本列島VR』
『日本列島VR』は日本列島を上空を飛ぶように移動して眼下の風景等を楽しめるコンテンツです。
地上は写真のようにも見えますが、日本国 国土地理院の基盤地図情報と基盤地図情報数値標高モデルを素材にして作られたCGです。飛行機に乗っているように高度を変えながら高速で移動もできます。手に持ったコントローラーで人差し指を伸ばすと、指の先からレーザーがでて、空間内に出たパネルを選択、雲の量や時間帯を変更、県庁所在地の名称を浮かばせるなど風景を楽しめます。選択方法は人差し指で指差しという気づくと使いやすい方法をとっています。
制作:Voxel Kei
使用デバイス:製品版Oculus Rift+Oculus Touch
VRモデリング『Makebox』
『Makebox』はOculus Storeで配信中の立方体ブロックを出して積み上げることで立体物を作るモデリングアプリです。
現実で積木を積んでいくように、手からブロックをだして立体物をVR内で作っていきます。始めての人には「何でも作っていいいですよ?」といっても作れないことが多いためお題がだされます。今回は鶏の絵が選ばれ、絵を見ながら作リました。作った立体物は写真を撮ってTwitter等にアップして共有できます。
制作:株式会社 ViRD
使用デバイス:製品版Oculus Rift+Oculus Touch
爽快VRシューティング『Robo Recall』
『Robo Recall』はゲームエンジンUnreal Engine 4を提供するEpic Gamesが制作した非常に美しいグラフィックのアクションシューティングゲームです。(2017年配信予定)プレイヤーは反乱を起こしたロボットを破壊するため街中で戦闘を繰り広げます。
銃はピストルとショットガン。弾がなくなると銃を捨て、下に手を向けると西部劇で見るような腰の左右に銃が出現します。また、手を挙げて背中からとりだすような動きをすると、手にショットガンが握られているなど、かっこいいアクションができます。撃たれた弾を掴むこともロボット自体を掴んで引きちぎることも可能ですが、襲ってくると怖いので、近づく前に銃で破壊してしまいました。
移動はワープ方式ですが、コントローラーのステックを向きたい方向に倒すことでワープ後の体の向きを指定でき、敏速な行動がとれるようになっています。今までと一味違う移動方法なため慣れが必要です。
移動も道路だけではなく屋根の上などにワープし上から射撃することなど、アクション映画のようなシーンが再現できます。自由度の高さと爽快感に引き込まれるゲームでした。配信された際には、やりこみたくなるコンテンツです。
https://www.youtube.com/watch?v=ck_NgNvT1I4
制作:EPIC GAMES
使用デバイス:製品版Oculus Rift+Oculus Touch
チケットを時間帯ごとに販売していたこと、会場がわかりにくいこともあってか最近のVRイベントとしては珍しく、全体として混むことも少なく、ゆったりと体験できました。参加者にはVRコンテンツの多様さと今後の広がりを体感できたのではないでしょうか?