現実空間上に3Dモデルを表示するMRデバイス、HoloLens。Twitterユーザー、@VoxelKei氏はHoloLensで空間上に穴を開け、視覚的に別の場所へ移動できるようなアプリを制作しました。
空間に穴を開けて向こう側へ行くことが出来た。#HoloLens pic.twitter.com/1jQUX3OcoU
— VoxelKei (@VoxelKei) 2017年2月5日
綺麗な空間でHoloLensでHoleLensしてきました。#HoloLens pic.twitter.com/eOoRZM90FD
— VoxelKei (@VoxelKei) 2017年2月6日
現実空間に出現した穴は……なんと通り抜け可能!
つまんだ指を開く動作をすると、なにもない現実空間上に穴が。どこか別の景色が見えます。
穴にもしっかり厚みが。思わずドラえもんを思い出してしまいますね。
穴の向こうに見えていた景色の場所に!今度はさっきまでいた空間が穴の向こう側になっています。
HoloLensは視野角が狭いため、実際に体験すると、ムービーやスクリーンショットにあるように、視界いっぱいに別空間が広がるわけではないと考えられます。もし、VRヘッドマウントディスプレイのように視野角が広くなったら……。本当にワープした感覚になってしまうかもしれません。
どうやって作っているのか?
制作者の@VoxelKei氏にインタビューしてみると、使用ツールはUnity5.5のみとのこと。ほかには、ジェスチャーの認識などにHoloToolkitを使っているのみで、アセットなどは特に使われていません。
今回は自分でシェーダを作っているそうですが、どういった手法が最善なのかは、まだ模索中です。
これからの取組
これからの取組としては、移動先の景色をいろいろ変えることを挙げています。「完全に3次元にして、個人的には世界遺産や日本庭園を作ってみたい」と話していました。
また、現在、出現させた穴は、通り抜けた先からは閉じることができません。今後は、移動先からも閉じられるようにすること。そして、移動先でさらに別の場所への穴を開けられるようにすること。さらに、できれば穴の形を扉型にする方法も考えてみたいと話していました。
なお、@VoxelKei氏は日本列島をUnityで再現し、VRに対応させる『日本列島VR』の制作者でもあります。
『日本列島VR』公式サイトはこちら
http://www.jpnvr.com/