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AR/MR 2021.12.03

未来の車窓はこんな感じ? AR技術を組み込んだEV自動車のコンセプトが発表

スイスのAR企業WayRayは、同乗者に次世代の“通勤体験”をもたらすAR技術を組み込んだEV自動車「Holograktor」を発表しました。同車両は現時点ではコンセプト段階。「ブレイクスルーしたホログラフィック技術の成熟をハイライトする」自動車とのことです。

「Holograktor」はカーシェアリングを前提にした車両です。3人乗りのデザインで、運転席と副運転席のあいだに乗客が着席する設計となっています。手動操縦のほか5Gを通じて“ARポッド”から遠隔運転できるそうです。遠隔モードでは、追加の乗員を乗せるため、ハンドルとコントロールが格納されます。

「Holograktor」のルーフ部分は“The Shrimp”と呼ばれており、フロントの風防に対して色付きの動くグラフィックを投影する、内製のホログラムシステムが実装されています。乗客は2本のジョイスティックで、ゲームやナビゲーションといったコンテンツをARで体験できます。

WayRayは、主に自動車でのAR利用に向けたヘッドアップディスプレイの開発を行う企業です。同社の主要な技術は、自動車へのAR技術の応用。2018年にはMIT Media Lab が主催するReality Virtually Hackathonのスポンサーに就任し注目を集めました。WayRayの創業者であるVitaly Ponomarev氏は、「Holograktor」について以下のようにコメントしています。

「私の野望は、今から4年後にこの車をリリースし、ホモロゲーションを取ることです。しかしそれは市場の見通しに大きく依存しています。なので、他のOEMメーカーが当社のAR技術を使ってこのような車を作るのを手助けするために、ホワイトラベル(企業が生産した製品を、他企業が自社のブランドで利用して販売すること)のコンセプトとして使用することも考えられます」

(参考)VRScout

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